見出し画像

絵が上手くなる方法

先日、身内になんか絵見せてって言われたので、絵名さんのFAを送ったら、
中学生に絵が上手くなるコツを聞かれました。

生徒に見せるなら先に言わんかい。

その子は少年漫画を模写して描いているようで、絵をネットにあげ始めた頃の自分と少し重なったので、そんな中学生の頃の自分に伝えたいことをかいてみました。
今の自分をところどころ棚にあげてて恥ずかしいのですが、日々進化中ということで…。

がっつり創作・同人活動をしていたわけでもなく、ずっと趣味でゆるゆる描き続けていたくらいのおたくなので、なにやらすごい技法とかノウハウみたいなことはわかりません。
また絵を描くようになったこの1年で、もっと早く飲み込みたかったなあと感じたことをかきます。

(実際その子に送ったものは、以下の三分の一くらいあっさりしてます。)

すきなものをたのしく描く

もしすきな漫画のキャラを描くなら、かっこいいと思った場面をまねして描いてみたり、こんな場面が見たいな〜って妄想を描いてみるとか(これを二次創作といいます)、とにかく楽しく描くことだと思います。
わたしも中学生の頃、少年漫画の好きなキャラを描いてどきどきしていました。(銀魂と家庭教師ヒットマンREBORN!!と言う漫画なのですが…)

絵に限りませんが、物事の上達は実行と分析と継続だと思うので、継続のモチベーションとしてたのしい気持ちは大切だと思います。
絵描くの楽しいな~って気持ちを持ちつづけることと、絵を描きつづける習慣があれば、時々昔の絵と比べたときに、上手になったな~と思うことがあります。

描きたいものをよく見る

キャラを描くなら、そのキャラをよ〜く見て考えて描きます。
輪郭、顔のパーツの配置、眉や目の形、髪の束、身体の等身などなど…です。

また、絵の線をなぞることをトレース、絵を見ながら線をまねするのを模写といいますが、その際は自分のお絵かき帳の中にとどめて、ネットには載せないようにしてください(盗作とかパクリになります。)

一人の方の絵の描き方を真似て自分の作品とすることも、著作権的にセーフだとしても倫理的にアウトだったり、絵を通じて誰かがいやな思いをするのは悲しいことなので、色んな人の絵を探して、上手だなあと思った描き方を少しずつ取り入れながら自分の絵を描いてみてください。
伝えたいこと、構図やポーズなどの線は自分で考えて決めてください。

もう絵を描く自体が好きで、上手くなりたいと思えているなら大丈夫だと思いますが、地道に、誠実に絵を描くことをおすすめします…。
これは難しいけど大切なことなので、もし絵をネットにあげるようになったら覚えておいてください。

完成させる、続ける

何度書き直してもいいし、納得できなくてもいいので、とにかく完成させて次の絵を描いてください。
絵を描きはじめの頃だと、1枚に10時間かけるより、1時間かかる絵を10枚描いたほうが得るものが多いような気がします。これは極端な例ですが、枚数が増えたら気づきも増えると思ってます。

色んな絵を見るようになると、ここがうまく描けないなあ、この人は絵が上手で自分は下手だなあって思い始めて、悩みが生まれることもあります。
上手さを比べるのは過去の自分の絵だけにして、悩みは乗り越えられる課題に変えて、自分より素敵な絵を描く人がいたら、どこが素敵か考えてみてください。

たのしく描いてくださいと言いますが、上手くなりたいと思い始めて、目標ができたら、楽しいだけじゃなくなることもあります。そういう気持ちも抱えながら、完成させる習慣がつけば、上手くなります。むずかしいことも試行錯誤だと思って楽しめる人はわたしも尊敬しています…。

絵を描く

好きな絵描きさんが「起きて用事を済ませたら、あとは寝るまで絵を描いています」って言ってて、絵が上手い人はやっぱり絵のこと考えて絵を描く時間が長いと思っています。

そこまででなくても、漫画やゲームの娯楽は絵を描くためのインプットの一部として、描くというアウトプットをたくさんしてみてください。
わたしはよくツイッターを閉じたらツイッターを開いています。

ですが、中学生とお伺いしたので、学校に通える間は学校の授業とか部活とかお友達付き合いとか、目の前のことを丁寧にやってみてください…!
絵はこの先いつでも描けるけど、学生時代は卒業したら戻りたくても戻れないすごい特別な時間なので…!

好きなものの好きなところを考える

好きなものを見つけたら、どこが好きか考えてみます。
キャラデザ・表情・ポーズ・構図・背景・モチーフ・テイスト・質感・配色・彩度・ライティング・陰影などなど、どこがどう好きか言葉にして考えながら自分の絵に活かしてみてください。

絵以外も見る

まず資料の話をしますね。
絵を描くときって絵を見ながら描くと思いますが、その絵ももともと現実にあるもの(人間とかものの場合です)を描いたものなので、それなら最初から絵以外のものを見て描くのもアリでは?と最近思いました。

身体が上手になりたい場合、人の描いた絵をまねするのもアリなのですが、それはその人がその人の好みでデフォルメしている場合があります。
鏡で自分の身体を見たり本を読んだりして、構造を理解しながら、自分の好みで身体の描き方をアレンジできたらすごいことだと思います。骨とか筋肉の付き方を知ってる人の絵は上手で尊敬しています…。

あとは自撮りの写真を模写するとか、デッサン人形や3Dモデルを使うとか、描きやすくなる方法が色々あるので、試して自分の描きやすいツールを探してみてください。

次にインプットの話です。
ついついだらだら見るネットや漫画も、絵を描くためのインプットの意識で見ると、引き出しが増えるのでおすすめです。
本、youtube、映画、ドラマ、音楽、ゲーム、写真、おでかけなどなど、「これって絵に使えそう!」と思いながら生きるのは楽しいです。
中でも本を読むことは、他者の考え方や技術を知ることができるのでおすすめです。
何か悩み事ができたときにも、本を読むと新しい見方ができるようになったりします。

学校の勉強でも、毎日のごはんでも、友達との会話でも、自分が見ているものに対して常にどう感じたかを言語化する習慣があると、それは後々色んな引き出しになると思います。

りんごを見たときに「かたそうだな、新鮮そうだな、甘そうだな」とか、そのものに感じた要素を言葉にしながら絵に描いて、それが見る人に「甘そうなりんごの絵だね」って伝われば、それはすご~くよい絵だとわたしは思います。(伝わらなくても悪い絵ではないです。)
これはわたしにもむずかしいことなのですが、すごく大切なことだと思っています。

そういえば最近、手話や指文字をモチーフの一部にした動画を見つけて、素敵だな~と思いました。絵を描いてる方は別ですが、バルーンさんの「花に風」という動画です。
絵にも感情とか言葉を込めたい時があるので、表情とか動作が言語になる手話っていいな~と思います。

長すぎてすみません、
楽しく絵を描いてください~
ブルーロック、毎週アニメ見てましたが、千切がめちゃくちゃかっこよかったです!

おまけ

わたしも「絵 上手くなる方法」とかで調べて、もっと手っ取り早い方法ないんかいと思ったこともありますが、結局は生きて描いて見て描いて気づいて描いて描いて…みたいなことを一生続けていくしかないと最近思ったので、地道に描くことを楽しんで欲しいなという願いを込めました…。

そういうことが聞きたかったんじゃないかもだし、
軽い気持ちで聞いたら思ったより長文で引いたかもしれないのですが、
見聞きしたもの、自分で試して気づいたことしか血肉にならないと思ってるので、何か一滴でもお役に立てたら嬉しいです。

おしまい。

その後、身内からその子の絵が送られてきましたが、早川アキくんの絵がめちゃめちゃ上手くて腰抜かした。









恥ずかしいこと書いたついでに、恥ずかしい昔話します。

きっかけ
小学生の頃、本屋で買った銀魂の漫画がえっちなBLアンソロで、
すっごくイケナイ気分になりつつも、ドはまりしました。
(本当に公式と勘違いしてた、幼い…!)
沖田総悟のおたくのあとは、雲雀恭弥のおたくになります。

インターネットで、ランクサイトから個人サイトで絵を描かれている方に出会い、す~~~~~~~ごくその方の絵が好きになりました。
その方の絵をパソコンに保存しては、真似して自分のお絵かき帳に描き、自分の絵にその方の絵柄が一滴ずつ混ざっていくことにどきどきしました。

それまでも、好きな漫画の描き方を真似してかくことはありましたが、インターネットを通じて絵を見ることと、創作・二次創作が楽しいと思ったのはその出来事がきっかけでした。

自分が個人サイトやGREEに絵をあげるようになったのはもう2年くらい先の話で、ボカロ・東方の沼だったその頃には自分の絵柄もころころ変わっていったのですが、
その頃の楽しい気持ちが今も忘れられなくて、今も絵を描き続けています。

定期的にその方に懺悔と感謝をしつつ、今の絵を見てもらった上で繋がってくださっているので、優しい人でよかったね……というお話でした。

同人イベント
そういえば同人イベントに行き始めたのもその頃でした。
ブログで繋がっていたお友達から教えてもらい、行ったら同人誌即売会で、ゴスロリとコスプレしてる人がいて…みたいな、違う国にいったような記憶でした。
銀魂のBLアンソロってこの世界のものだったんだ!と腑に落ちました。グラデ便箋とラミカって知ってますか?

初めて買った同人誌はボカロでした。まだルカさんいなかった頃だ…。
その作家さんにお手紙渡したらお返事をくださり、何度か文通していたり、中学生の頃の自分を思い返すと胃が痛いですね。
そういう幼かった自分に、丁寧に接してくださっていたあの時の作家さん方には頭があがりません…。もう見つけられなくなってしまった方もいますが、今でも絵を描いていたらいいなあ。

当時もブログのコメントとか個人サイトの拍手機能とかはありましたが、
今でもツイッターとかマシュマロで好きな気持ちを伝えられるのは嬉しいです。