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イギリス人と仲良くなるための大前提:イギリスは階級社会【全文無料】

「イギリス人の知人・友人・恋人をつくりたい!」という方はどのくらいいるのでしょう?そこまで行かなくても「イギリス旅行のときにパブなんかでイギリス人と楽しく話してみたい」「職場にいるイギリス人と打ち解けたい」、さらには「イギリスになんとなく興味あり」というくらいの方にも十分お楽しみいただけるようなネタを綴っていこうと思います😃

わたしは実はイギリス人と仲良くなるのにまったく苦労しませんでした。渡英して1年も経たずに10人くらいはイギリス人の友達ができたし、うち3人くらいは何でも相談できるような親しい関係でした。もちろん今も友達は増え続けています。それが当たり前だろうと思っていましたが、どうやら違ったようなのです。

日本人であるか、その他の外国人であるかを問わず、「え!?イギリス人の友達がいるなんて羨ましい!」とよく言われます。5年とか10年とかイギリスに住んでいる人でもそう言うのです。もちろん、わたし以上に社交的でイギリス人の友達に囲まれている外国人もたくさんいるでしょうが、ともかく、「長く住もうが」「英語力がほぼネイティブレベルだろうが」イギリス人の友達がいない外国人は決して少なくありません。

こんなに街にはイギリス人があふれているのに(笑)。

渡英して4年半ほど経った今、「なぜわたしにはイギリス人の友達ができて、なぜ彼らにはできなかったのか」それなりに考察がたまりましたのでこちらでシェアしていきます。何かのご参考になりますように✨

まず大前提として、「イギリスは確固とした階級社会が存在する」ということを知っていただきたいと思います。日本人でも何となくお金持ちとかはあると思いますが、イギリスには以下の階層が存在し、それぞれが「自分はここ」という自覚をもっています。

①ワーキングクラス・・・労働者階級。主に高卒または専門学校卒で、工場やサービス業、看護、介護などの現場で働いている。ある程度の特殊スキルをもった人もいる。イギリス人の約半数がこのカテゴリーに属する。

②ミドルクラス・・・中産階級と訳されるものの、日本人の感覚で言えば富裕層であることが多い。基本的に大卒または大学院卒。会社員などとして働くロウワー(下流)ミドルクラスと、弁護士や医師、大卒の看護士、建築家などが属するミドル(中流)ミドルクラス、外交官やジャーナリストなどのアッパー(上流)ミドルクラスに分かれる。アッパー・ミドルクラスに属するには、職業を問わずかなり裕福であることが条件。

③アッパークラス・・・上流階級。非常に希少な存在で、貴族など。乳母に育てられ、パブリック・スクールと言われる名門校で教育を受け…という特殊な生まれ育ちの人たち。

そしてイギリス人はだいたい自分と同じかちょっと上下くらいの階級の人と付き合うことが圧倒的に多いです。「差別!!!」と思われるかもしれませんが、ワーキングクラスとアッパークラスの人が「じゃあ、飲みに行こうか!」という話になったところで、お互いに行きつけの店が違いすぎるし、お金の使い方が違いすぎるし、英語のアクセントも違うし、そもそも話題もなかなか見つからないでしょう🤔

そう、行きつけのパブもレストランも、好む娯楽やスポーツも違うのです。でもだからと言って、ワーキングクラスの人が自分たちのことを恥じているとかいうこともありません。言うなれば、自分の国籍や性別を恥じることがないようなもので、「ただそう生まれついた」のだからそれを受け入れるしかないという感じ。もちろん中には上昇志向のある人や、貴族としての生活が息苦しいと感じる人はいますが、大半の人は大人になればその点も割り切れています。

これはイギリス人にのみ適用される概念なので、外国人はよほど現地社会に溶け込んでいない場合は、基本的にどのクラスにも明確には属しません。しかし、イギリス人の頭の中に常にこの「社会階級」という概念が存在することは明らかです。

ですから、日本人がイギリス人と仲良くなりたいなら、職業や身なりなどからその人がどの階級に属しているのか?を知ることは重要です。かけ離れた階級にいる人は、仲良くなるのがむずかしいと相手が感じるケースが多いからです(日本などイギリス国外での生活が長いイギリス人は、そこまでイギリス的な価値観で生きていないので、それは例外とします)。

逆を言えば、同じ階級にいる人に対してはそれだけで親しみを感じる場合がほとんどです。建築家が医師と出会うとき、農業に従事する人がウエイトレスと出会うとき、そこには「うん、僕たち(私たち)、同じ階級だよね!気兼ねせずに話せるね」というリラックスした空気が生まれます。

したがって、イギリス人と仲良くなりたい方は、イギリス流の社会階級において自分の職業がどの位置に属するか?という点も考えてみると良いでしょう。そして、同じような階級のイギリス人と付き合うようにすると、お互いに意思疎通がスムーズに行くでしょう。

ちなみに階級を問わずキャリア志向の女性の多いイギリスでは、専業主婦は「ツマラナイ」と思われることがあるのは事実。ですから、専業主婦は専業主婦同士で仲良くなるのがこれまたふつうであり、子どもが少しでも手を離れれば仕事に復帰したり、チャリティー(慈善活動)のボランティアに熱意を燃やすのが一般的💓

ちなみにわたし自身は職業がライター兼翻訳者なので、ミドルクラスのイギリス人と仲良くなることが圧倒的に多いです。ミドル・ミドルクラスを中心に、アッパー・ミドルクラスもちらほら…と言ったところでしょうか。そのため、今後もこちらではそのあたりの階級の方々とのお付き合いに特化して書いていきます😎

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随時追加していきます。たぶん計10本くらいになります。

イギリス人と仲良くなるにはいくつかコツや気を付けたいことがあります。イギリスや異文化コミュニケーションにご興味のある方のヒントに!

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