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大聖堂でワクチンを⛪💉「ワクチン発祥の地」イギリスで展開する史上最大のワクチン作戦【全文無料】

イギリスの新型コロナウイルスによる入院患者数や死亡者数が史上最多を記録する中、それに負けじとワクチン展開作戦がこちらも記録を更新しながら猛スピードで進められています。今日はその様子をお伝えしますね😊

上記リンクは数日前の記事で、昨日(2021年1月20日)までにイギリス国内では460万人(イギリスの人口の約7%)が新型コロナワクチンの接種を少なくとも1回受けています。現在、イギリスで使用されている新型コロナワクチンは米ファイザー製と英アストラゼネカ製です。

最初にワクチン接種を受けたのは、以下の優先グループです。
・グループ1 - 高齢者介護施設の入居者とその介護士
・グループ2 - 80歳以上の人と医療従事者、上記以外の介護職の人々
そして現在、以下の優先グループにも対象が広げられています。
・グループ3 - 75歳以上の人
・グループ4 - 70歳以上の人と重症化リスクの高い持病をもつ人

今後、グループ5~9までは詳細が決まっています(50歳以上の全員が含まれます)。グループ10以降の18~49歳の人たちに関してはどういう順番になるか未定ですが、政府は2021年秋までに大人全員の接種を目指しています。

わたし自身は49歳以下のグループに属するため、実際の接種レポートは少し先になりそうですが、イギリス人の友人たちが続々とワクチン接種を受けているので副反応について聞き取りを行いました。気になる方は上記記事をご覧ください。

ちなみにわたしの友人・知人のうち医療従事者と介護士は昨日までに「全員が」1回目のワクチン接種を終えています。Facebookなどに「受けたよ~」と接種証明書をアップする人も増えています✨

変異種の出現という災難に見舞われたイギリスが、現在の窮地を脱するには「ロックダウンによる制御だけでは不十分。迅速なワクチン接種が必要」というのがほぼ一致した見解です。

今までもイングランド内に大規模なワクチン接種センターが7か所開設されてきましたが、さらに接種スピードを上げるためにあらたに10か所を増設予定。使用される建物はスタジアムや展覧会センター、ラグビー場やテニスセンター、ショッピングモールのフードコートなどさまざま。安全が確保できる広大なスペースなら使えるものはすべて使うという気概がうかがえます。

中でもユニークな接種センターが大聖堂。イングランド南部のソールズベリー大聖堂は13世紀に建てられた美しいゴシック建築で、この大聖堂は現存するマグナカルタのうち、状態が最も良好なものが保存されていることで知られています。

そんな場所でワクチン接種ですよ…(笑)。しかも接種が行われている日中はずっと、2人のパイプオルガン奏者が交代でバッハやドヴォルザーク、ヴォーン・ウィリアムズを演奏しているというのですから…!!ここのオルガンは19世紀に製作された歴史あるもので、パイプオルガン好きのわたしとしては、同じ接種を受けるならぜひこんな場所で受けたい😍

毎日大車輪で働いてくれている医療従事者の方々、そしてボランティアを含めたさまざまな協力者の方々のおかげで、1月19日にはイギリス国内で34万人以上がワクチン接種を受け、今までの最高記録となりました。

上でご紹介したグループ1~4の人をあわせるとおよそ1,500万人(全人口の約22%)で、政府は「2月半ばまでに」この全員にワクチンの1回目の接種を行うことを目指しています。計算上は今後25日間にわたって1日40万人ペースで接種を進めていく必要がありますが、このスピードで行けば夢ではなさそう。

前々回の記事でも書きましたが、イギリスは実はワクチン発祥の国なのですよね。日本人も長年苦しめられてきた天然痘に対するワクチンを1796年に開発したイギリス人医学者エドワード・ジェンナーは、「近代免疫学の父」と呼ばれています。

「イギリス史上最大のワクチン作戦」とも言われる今回の新型コロナワクチン接種。ジェンナー他、イギリスの偉大なる医学者たちは今ごろ天国からこの様子を見て、「ふむふむ、なかなかよくやってるじゃない」と頷いているのか、「甘~い!!もっとこうやって進めるんじゃあ!」とこぶしを振り上げているのか😂いずれにせよ、この大作戦の成功を願ってやみません…💓

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