日本人は「努力」好きで、「才能」と「運」が嫌い~欧米文化との差異~
先日、上の記事で「語学は才能が必要」と書いたところ、「たしかに、外国語は時間をかけて努力さえすれば誰でもできると思っていました」という反応をいただきました。わたしは、おおー、それはまた実に日本人的な考え方ですね、と思ったものです。
「え、日本的な考え方って?じゃあ外国は違うの?」と思われる方もいると思うので、その部分をいくつかピックアップしてお届けしますね。何かのご参考になれば幸いです(そしてこれが次回の話に続きます)✨
①アメリカや西欧における「才能」の早期からの容認
河合隼雄さんの上の名著にも詳しいですが、西欧やアメリカは比較的「実力主義」が強い社会です。飛び級や落第があるのがその顕著な例で、子どもの頃から「勉強が得意な子」「そうでない子」が明確化されますが、落第したからと言って本人にも保護者にも悲壮感はありません。むしろ保護者が冷静に「落第させてください」と申し入れるケースも。
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