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デリーを離れる時思ったこと

12月8日夜9時のエアインディアで帰国した。離陸してすぐ外の景色を見ると、街のあちこちの煌びやかな場所が目立った。今インドは結婚式シーズンだ。近くにいるとうるさかった街も、少し離れるとこんなに綺麗に見えるんだな、と思った。

東京だったら離陸後しばらくは夜景が見えるが、デリーは離れてすぐに白いもやに包まれた。大気汚染のせいだ。でも白いもやの中に輝くデリーの街は、まるで夢の国みたいに見えた。

私のインド留学は人に恵まれていた。ルームメイトも、仲の良かった友人も日本人で、「そんなんじゃウルドゥー語( ヒンディー語 )話せるようにならないよ!」と突っ込まれてしまいそうだけど、出会えてとても良かったと思う。

私はめちゃくちゃ自己肯定感が低かったけれど、ルームメイトが私のことをすごく肯定してくれるので自分も価値がある人間だと思うことができた。自分も他の人と同じように大事にされるべき人だと思うことができた。考え方は多種多様だから、相手を尊重するあまり自分の考え方まで否定しなくていいということを学んだ。それはインドで学ぶべきことだったのかはわからないけど、人生においては必要だったと思う。ウルドゥー語も伸びてるといいな。

インド、楽しかった。留学前に戻りたいかと聞かれたら暑さで眠れない夜とか、虫刺されだらけになることを想像して遠慮したいと思ってしまうけど、確実に私の人生に必要な半年間だった。強くなった。どこでも生きていける気がする。

日本に帰ったら辛くない食べ物、日本語の通じる人、お湯が出るシャワー、きれいな街、整ったインフラ、詰まらない排水管、冷暖房が完備された家、綺麗な水、好きな人…書き出したらキリがないほど魅力的なものがたくさんあるけれど、それでもデリーを恋しいと思うのだからデリーにはそれほどの魅力があるんだと思う。卒論のテーマはデリーの聖者廟について書きたいので、また卒業前にデリーに来たいな。たくさん勉強したい。

私のフライトはガラガラで、3人席に私1人しかいなかった。インド人は椅子を目一杯使って横になって眠るので、私も真似して3人席に横たわった。きっともう一生こんなお行儀の悪い座り方をすることはないだろう。デリーからジャイプールに向かう列車を思い出した。あまり眠れなかった。

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