ジャワハルラール・ネルー大学の学生運動について
私が通っているジャワハルラール・ネルー大学(JNU)では、学生運動が盛んだ。内容は、政府の決定に対しての抗議から学生の選挙まで様々。
JNUでは日常的に学生運動が行われている。寮の食堂で食事をしていたら突然大勢の人がやってきて演説をしてから去っていく、夜中の1時ころまで外で誰かが演説をしている、というのは日常茶飯事だ。
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普段私はJNUの中にある寮に住んでいるが、最近は冷たいシャワーしか出ないことに耐えられず、しばらく先輩のお宅にお世話になっている。今日はお昼から授業の予定だったが、先にJNUに着いた情報によると軍人がたくさんいて中に入るのが大変らしい。私は内心「ラッキー!」と思って授業を休んだ。
(△交通規制の様子)
夕方になると、在インド日本国大使館からメールが来た。
えー!!JNUって私の大学で授業あるんですけど!ていうかなんなら私の自宅JNUなんですけど!!近づけないの?と思いながら、インド人の友人に今回の学生運動について聞いてみた。
今回の学生運動の原因は、
・寮費の値上げ
・寮に門限が設けられること
への反発らしい。
具体的には、この案が可決されてしまうと月2000ルピー(約3000円)だった寮費が7000ルピー(約9500円)になるらしい。日本人にとっては安いかもしれないが、特別な旅行や買い物がない月は食費込みで17000ルピー(約26000円)くらいで生活できてしまうので、インドでの生活でこの出費は痛い。また門限は23:30とのことだが、夜型のインド人、そして遊び盛りの大学生にとってはこの門限も痛いだろう。
インドでもニュースになっている。
https://www.indiatoday.in/india/video/jnu-students-protest-outside-campus-against-fee-hike-1617809-2019-11-11
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学内の選挙から政治家になる人もいたり、学生運動によって学費値上げが中止になったこともあるそうだ。
JNU内は普段、デリーとは思えないような静けさがあり、大学内というセキュリティの下で学生が自由に活動しているイメージがある。授業はあまり良くないけれど、私はJNUののびのびした雰囲気が好きだ。
事態が酷くなりすぎると学外からの干渉も避けられないので、節度が保たれ今後も学生が自由に発言する権利が保障されればいいなあと思う。