「英語力が伸びるのはどんな人?」残念ながらここに期待する答えはありません。
こんばんは。
以前何かの取材で
英語力が伸びる人ってどんな人ですか?
と聞かれました。
まあ、漠然とした質問ってむずかしいですよね。そして、すぐにそういう唯一の「正解」を探そうとする時代ですよね😑
その時は聞かれている立場上で言える、至極真っ当な答えを差し上げたのだが。(利害関係者がたくさんいたため、100%の本音は言えなかった。)
みなさんはどんな答えを期待するだろうか。
期待しても、期待した答えは得られないと思います。
なぜなら、なにも取り繕わなくてよい、自分自身の言葉として言えることは
とにかく、やる人
という答え、だからです。
今まで、TOEICスコアアップのための学習を期間限定でサポートする場合もあったのですが、ある程度(例えば3ヵ月とか)毎日1~2時間学習している人ならスコアアップは皆さんするものなんです。
スタート時のレベルによっても伸び幅は違うけど、50~100点は伸びる人の方が多い。
でも、同じ期間勉強しても全く伸びない、むしろTOEICスコアだったら下がってしまう人とかもいるんですね。。。
何がパフォーマンスを分けるのだろう?と常日頃思っていたんですが。。
例えばですね。
1週間後に単語帳にある英単語・100語を確認するので、日本語から英語(もしくは英語から日本語)に言えるようにしてきてください。
と課題を出すわけです。
100語と言ってもですね、特に最初の方は全部が知らない単語ということは稀で、半数位はなんとなく聞いたことある、という場合がほとんどかと思います。
この課題を
①100%の正答率、パーフェクトで仕上げてくる人
②7~8割くらい正解できる、ヒントを伝えればほとんど思い出せる人
③5割程度しか答えられない人、ヒントにもピンと来ない人
の大体3パターンくらいに分かれるかなと思います。
もちろん皆さん仕事もしてますし、家事もしたり、家のこともありますし、お忙しいなか、がんばって勉強されています。
でも、こんなにやることが明快な課題なんですよ❕
これで③で臨んでくる人って、おそらくその1週間ほとんど勉強してない、ってことだと思うんですね。直前で少しがんばれば、もうちょっとできるはず!口頭での確認なら、スペルとかも覚えなくていいんですよ!(実際にTOEICではスペルを問われることはないので。)
例えば抜き打ちで出題とかされたら、答えられないのも当然かと思うんですが、いわば100点を取れるようなテストなわけです。
(余談ですが、私はこういう、がんばれば誰でも100点取れる!みたいなテストが学生時代から好きでした。中には授業で一回も話題にしていないことを出題する教授とかいましたよね🤨)
忙しい人でも、そうでない人でも、社会的立場が上だろうが、なんだろうが、出来る人というのは、とにかくやる人なんですよね。
以前、TOEIC学習を約3ヵ月行って久しぶりに試験を受けたけど、スコアが伸びなかった(前回とほとんど変わらなかった)という方がいて、ショックを受けられていたんですが、まさに先ほどの③に近い方だったんですよね。
TOEICの単語帳の単語を全部覚えればスコアアップできるわけではないんですよ!まず単語を覚える、は、基礎中の基礎、なわけです。
ここから積み上げていくわけですよね?
基礎中の基礎もできていなくて、もしスコアアップするとしたら、それは、ただのまぐれです。
スコアが伸びなくてショックを受けるということは「がんばったのに」という思いがあったからだと思うんですが。そうなのかな?
もしかしたら私の知らないところでがんばっていたのかもしれないのですが。。。
はっきり言わせていただければ、それはおそらく
がんばりが足りない
ということなんじゃないかと。
ちなみに、単語を覚える一環として、学習した後、テキストに書いてある例文100語分を音読して送っていただくようにしていたんです。
そうすると発音やアクセントの位置を理解しているかどうか、聞けばわかりますし(見てわかるだけでなく、聞いてわかるようにもしないといけないので)、つまり本当に学習したかどうかが、音読の音声を聞いただけでわかるんですね。
内容を理解して音読している人と、ただ字を追って音読している人では、アウトプットの内容(質)が全然違うわけです。
お察しの通り、ただ字を追って音読したであろう音声が送られてきたわけですが、それを聴くこちらも結構たいへんですよ。実は。まるでお経ですから。。。
録音するのが大変なのは重々承知しているつもりですが、他人に聞かれる音声ならなおさら、がんばろう!とかそういう気持ちが働いてもいいかと思うんですが。。。
もし、がんばっていても(ある程度の時間を割いている)報われない場合はそれは質の問題なので、方法論を見直さなければいけないかと思いますが、たいていの場合は量の問題です。
仕事だったら
1週間後に提案書を作成してきて
と言われたら、ある程度(というか、かなりいいものを)仕上げていきますよね?
少なくとも5割の出来で持って行く人はいないですよね?
上司に何と言われるか💦
「あと1時間後に提案書仕上げて!」と言われるならまだしも。
気づいたんですが、前述の方って
「がんばったのに」じゃなくて
「授業料払ったのに」なんでTOEICスコアUPしなかったんだ、ショック。
なんだと思うんですね。まさに他力本願ですよね。
英語学習の落とし穴って(というか何事もそうだと思うんですが)
お金を払って、英語の先生なり、コーチなり、この人に任せれば、言うことさえ聞いてればOK!
と思ってしまう方がまだまだ多い、ということです。
なんだろう、なんか魔法使いかなんかだと思われているんですよね🧙
「あとは、何とかしてくれる!」みたいな。
主体的に取り組む姿勢が無ければ、何事も成し遂げられるわけがない、と思うのに。
まあ、成し遂げられる場合も無くはないですがね。それはラッキーなんだと思います🍀
つまりお伝えしたいことは何かと言うと
素直にアドバイスに従う ということと 言われたことをやりゃあいいんだろ ということは違う、ということです。
取り組んでいる内容、なぜこれをしているか、自分で理解してやっていますか?
なんなら、もし後者のような「言われたことをやりゃあいいんだろ」というスタンスの人より、独学でがんばっている人の方が、お金のロスもないですし結局は遠回りしたとしても、よっぽど成果を上げるのだろうと思いました。
英語を習う前に、今一度考えてみてもいいかもしれません。
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