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内なる男性性と女性性の統合ー小惑星の正体と水瓶座時代

占星術における4大小惑星は「セレス・パラス・ジュノー・ベスタ」で、全て「女性性」に関わるものです。これらは火星と木星の間の小惑星帯に位置しており、それらの総称をアステロイドと呼びます。アステロイドに分類される小惑星の数は数百万個を超えるだろうと推測されています。



一方、キロンは木星と海王星の間に位置する小惑星であり、これらの総称はセントールと呼ばれます。セントールの別名がケンタウロス族でもあります。正確には「木星の軌道の外側にあり、土星・天王星・海王星のいずれかと軌道交差する小惑星」がケンタウロス族と呼ばれています。その数は一千万個以上であろうとも推測されています。これらは彗星の性質も兼ね備えているようです。



占星術におけるミッシング・リンク=矛盾点のようなものは複数あります。「埋まらない何か」です。占星術は驚くほどロジカルにできているのに、辻褄が合わない部分が存在するのです。その代表格が月という天体です。また、セクシャルな天体としての金星と火星も該当すると思います。



あげていくとキリがないのですが、たとえば、12サインにはそれぞれ支配星がありますが、現在は10個の支配星を12星座で分け合っているような形態になっており、金星と水星がそれに該当します。牡牛座と天秤座は共に金星を支配星に持ち、双子座と乙女座は共に水星を支配星に持ちます。(個人的には牡牛座と乙女座の支配星は別にあるのだろう・・・と思います)



これはしばしば言われることでもあり、本当は12個の支配星があって然るべきではないかと考えます。そもそも占星術は「12」という数に大きな意味があるからです。10という数を持って矛盾のないロジックが成り立つことは相当に考えにくいことです。(失礼ながら13星座占いなるものは占星術としては完全に論理破綻しています)



ゆえに「今は失われた1つまたは2つの天体」が元々は存在していたのではないかと推測され、実はそれこそが小惑星の正体ではないかということです。(砕け散った天体のかけらが小惑星)アステロイドは女性性に関わるものですので、それらがかつては一つの天体であり、それは完全なる女性性=真の母性を司っていたのではないかーという仮説が十分に成り立ちます。



そして、アステロイドとは別のグループであるセントールーその代表がキロンです。その他に第二のキロンとされるフォルスがあり、ネッスス・アスボルス・カリクローなどが続きます。いずれも1990年以降に発見された小惑星で「まだ全貌が解明されていない存在」です。(キロンの発見は1977年、めちゃ最近ですねん)



セントールの興味深いところは、いずれもトランスサタニアンと交差しては共鳴する性質を持つということです。さらには太陽系外へ飛び出していく可能性も持っているようです。いかにも木星(射手座)と関わるケンタウロス族らしい性質です。



セントールはいずれも「傷と癒し、痛みと再生」などに関わるようで、キロンと似た働きを持っています。深層心理(潜在意識)にある痛みや恐れ、怒りや依存心や支配欲などの在処を示し、深い変容と覚醒、カルマやパターン解消のための危機的出来事、さらには社会的シフト、集団的覚醒も意味していると考えられます。と、ここまで考えた時、え、ちょっと待って。。。と頭がクラクラしてきました。



月、金星と火星、破壊された女性性、キロン、射手座と木星、トランスサタニアン、男性性と女性性の分離と破綻、男女の統合・・・これはもう完全に「自立」を示しています。それも内なる男性性(アニムス)と女性性(アニマ)の成熟を経た上で、ようやくもたらされる「自立」です。



私自身もずっと考えてきましたが、なぜ男女は傷つけ合うのか、なぜ女性が男性に依存(またはコントロール)しなければならない社会になったのか、なぜ母親から心理的に独立した大人の男性が見当たらないのか、なぜセクシャリティ(性差の違い)が女性の激しい痛みと男性の暴力性となって結実してしまうのか・・・それは男性性と女性性が分離して、お互いの自立と意思を奪われたからでしょう。



これは人類共通の命題でもあります。そして、水瓶座時代が要求してくる「自立」とは私たちが未だ到達していないレベルの自立であり、いばらの道であることを示しています。星に携わる者として、気づいてしまったということはそこに責任が生じます。この衝撃を共有してくれる人がいらしたら、是非コメントをw



激しく思い当たることがあり、フォルス・ネッスス等の位置を出してみて、本気で目眩がしました。それならば、きっと私のセントールは4ハウスと8ハウスに関わりが強く、太陽と月、土星や海王星とアスペクトしているはず・・・と思ったからです。案の定、そうでした。



少し前、冥王星が私のICに3回目の合となったのですが、(まだ秋に来る4回目のファイナル合!が残っていて軽く震えておりますwもはや何が起こるのかも想像できます)すでにその影響と思われる複数の布石がありまして、私はもう胎を括りました。(何のこっちゃかわからなくてすみません)



話を戻しますと、とにかく、地上の男性と女性の間には永遠に埋まらない溝があり、それを埋める人たち(男性性と女性性の融合を果たした上で真の自立を獲得してくれる人類)がたくさん出てくることを時代が切望しているのです。水瓶座時代は黄金時代だおルン❤️とか、そんなことはあり得ないことをいよいよ具体的に自覚しました。シュン😢



それはいばらの道と言われる「アニマとアニムスの成熟と統合」そのものです。そして、なぜ母親や女性性を示すはずの月という天体がこんなにもネガティブさと依存性や暴力性を持ってしまったのかも、ここに全ての原因があります。(そもそも月はそのような天体ではなかったはずです・・・)



私たちが水瓶座時代に要求されることを具体的に言うと、女性側は父親=男性に満たしてほしいと願っている深層心理の全ての願望(シンデレラコンプレックス)を捨て去ることです。(えーーマジかよ。アタイ、お姫様でいたい😂)男性側は母親=女性に支配されている要素と依存の全てを断ち切ることです。(殿方もがんばれえええぇぇ😂)



残念すぎるお知らせですがw、それは私たちが「全力で避けてきた最もやりたくないことに死に物狂いで取り組む」ことを意味します。やりたいことをやればいい、自分の喜びを追求すればいい、楽しく生きればいいーというのも真実なのですが、それは金星の甘い蜜だけを取り出したような「一面の真実」です。



占星術自体も個人の出生図も裏表の構造(光と闇の二重構造)です。顕在意識と潜在意識が平面図に示されたミクロコスモスです。つまり、私たちの意識の構造の全容が出生図に示されています。光だけを求めて闇の部分を避けていると、いつか大きな代償を支払うことになるという法則を、私もいい加減知っております。(正負の法則、美輪様降臨✨)



自我が最もやりたくないこと=魂(潜在意識)が最もやりたいことなのです。潜在意識にあるものはそもそも「決して感じたくない、認めたくない、逃げていたい」から潜在下に追いやられたものです。でも、この上なく残念なことにwホロスコープにはたくさんの潜在意識を示すものがあります。月、土星、冥王星、リリス、キロン・・・アステロイドさえそうなのです。バーテックスやドラゴンヘッドやMCへの道のりも、痛い思いをしたくない表層意識としては強い抵抗を感じるはずです。



MCに至ってはほとんど使えないまま肉体を去ることが多いとも言われ、女性は太陽や火星やMCを男性(父親に始まり恋人や配偶者)に委ねてしまうことも少なくはありません。私も火星がディセンダントに乗っていますので、夫(そもそもは父親)に火星を委ねてしまう傾向が非常に強いわけです。(重度のシンデレラコンプレックス)



もはや85歳になった父はかつての精悍な面影もなく、私の表層意識では幼い時の父親とのあれこれを思い出すこともあまりないのですが、ひとたび意識の内側に入っていくと、父親は絶対的存在として私の心象世界の中に、深層心理の中に君臨しています。それは憧れのような切なさを伴う「永遠の男性像」です。



父に肩車してもらいながらお祭りに行ったこと、そこでお菓子やおもちゃを買ってもらったこと、父の膝の上に乗りはしゃいでいた幸せな私。時折、サプライズのように、おしゃれな喫茶店や綺麗な場所に連れて行ってくれたこと。かわいいね、お利口さんだねと褒めてくれたこと・・・



全女性の皆様、一度、それを徹底的に味わい追体験してみてください。父親との原風景を辿る。これはもはや神話であり、もうそこへは戻れないのだと認識する。あの優しくて強かった父はもういないのだと明確に意識してみる。私の欲しいものを与えてくれ、私を守ってくれた父はもうどこにもいないのだと認めてみる・・・すると、根源的な涙と共に「何か」が剥がれ落ちていくことでしょう。



この時、剥がれ落ちていくものが「傷ついた女性性」ではないかと思うのです。ここで言う女性性とは男性の中にも女性の中にも存在している「懐かしき失われた絶対的母性、かつては存在していた聖母なる女性性への憧憬と傷」なのかもしれません。それは地球が女神ティアマトの亡骸でできた星であるという最も古い神話そのものなのです。



ティアマトが亡き者にされた後、マルドゥクは「天命の書版」を奪い、神々の労働を肩代わりさせるための人間を創造した。ティアマトの亡骸は天地創造の材料となり地球が生まれた。その亡骸は二つに引き裂かれて天と地になった。乳房は山になり泉が生まれ、眼からはチグリス川とユーフラテス川が生じた。こうして母なる女神ティアマトは世界の基となった。



女神ティアマトの神話は「人間が宇宙の摂理から逸脱してしまい、自然を破壊してコントロールし、そもそもひとつであったあらゆるものがふたつに分離してしまったこと」を象徴していると考えられます。その根底には全ての人間の中にある女性性(森羅万象と感応する力、委ねる力、信じる力、生み出す力、情愛や自然な情など)が傷つき、機能しなくなったことをも含めた「現在の地球と人類が抱える悲しみと苦しみの原型・象徴」となっているのだと思われます。



つまり、地上の男性も女性も等しく傷ついているのです。男も女も、です。どちらが悪かったのかとかそんなお話ではありません。でも、女性の皆様に聴いてほしいのです。傷ついた男性性と女性性を癒やしひとつに戻すことができるのは、私も含めた女性の皆様であろうということです。どちらが悪いわけでもないのに、なんで女性が貧乏くじを引かないといけないのか、そう思われてもごもっともです。



でも、女性性なるものをそもそも強く備えているのは生物学的な女性であろうと思うからです。ジェンダーとしての女性ではありません。生物学的な女性です。本当に良き時代を生み出していくために、生み出す力、感応する海王星的な力、より根源的な力を宿す女性の皆様の役割は大きすぎると思います。そのためにも内なる男性像であるアニムスの成熟(父親との原風景)と真の自立に意識を向けてほしいのです。



父は私の夢を叶え、「小さな女性としての私」の精神的充足を満たしてくれもし、自分を守ってくれる存在としての原型でもありました。(今もきっとそうです)多くの女性は父親との幼少時代の記憶に触れると、泣きたくなるような気持ちになるのではないでしょうか。



たとえ、どんなに酷い父親であっても、それでもなお父親を強く求め父親からの愛と庇護を切望しなかった女性はいないはずです。それがシンデレラコンプレックスを生み出すアニムスの存在、そのものでもあります。哀しいかな切ないかな・・・私たちは皆、そのような存在なのです。それ自体を悪だなんて言うつもりもありません。



多かれ少なかれ人間である限り(神話に基づいて)全ての男性はマザコンであり、全ての女性はファザコンです。男性が母親を失う時、女性が父親を失う時、ずっと内的に君臨していたアニマ・アニムスがこの世から消えてしまったようで、ただただ幼子のような悲しみが溢れてくるのでしょう。それの何が悪いというのでしょうか。人間として当たり前の情です。(それをバカにする奴がいたらアタイが叱ってやるから言うてきなさい)



でも、その最も痛い部分、柔らかい部分を成熟させることを要求されるのが水瓶座時代であるとしたら・・・というお話です。そんなの嫌だ、私は手放さないという方はこれ以上、読まない方がいいかもしれません。この宇宙で何より尊重されるものは自由意志だからです。



ただでさえ、女性は自らの太陽や火星を相手に委ねてしまう深層心理を持っています。自分の欲しいものは全て自分で手にいれる、私は私の責任の下に私の人生を創造する!という意思が大きく欠けているわけです。とても嫌な言い方ですが、この世の中には自らの女性性を切り売りする商売、自らの女性性を貶めるような職業や在り方や環境が蔓延しています。



女性は男性(父親・夫)に依存して、男性は女性(母親・妻)に(実際は)支配されて、生きていくしかないような社会構造が生まれてしまったこともここに原因があります。お互いの欲求や依存心を押し付け合うことで、反対に、苦しくてとても痛ましい社会が生まれてしまったと思います。自ら先に与えることでしか本当の豊かさは生まれないーと木星が教えているのにも関わらずです。



女性目線から言わせていただくと、女性の性が売り物にされて貶められ、女性は心身を激しく痛めつけられるーーこんな悲しい物語を終わらせるには、一人ひとりが内なる男性性と女性性をひとつに戻し、持ちうる限りの克己心を使って、真の自立を果たしていくしかないのです。それが水瓶座時代なのです。



それでもなお、お姫様でいたい我の強い私は精一杯に想像してみました。男性が経済的負担や押し付けられた社会的かつ家系的重責から自由になり、女性が太陽となって、もはや男性をコントロールしないで済む世界線なるものを・・・



幸福度爆上がりでしょう。暴走してしまう男性性は自分を取り戻し、重荷から解放され、女性は男性にエネルギーを与えます。その方が能動的に働き、物質的かつ精神的な豊かさを生み出す人が増えるでしょう。(私と家族のためにもっと働いてお金を稼いでこい、それがあなたの役目だろ)女性たちもそんな(隠された意識)をなくした方が、本当はみんなが豊かに幸せになれるはずなのです。男性もそんな呪いをかけられない方が、もっともっと本来の力を発揮できるでしょう。



アステロイド(傷ついた女性性)や深層心理を司る天体などが示す「恐ろしい事実」に気づいた時、私は本気で吐き気がしました。それが欲しいのに、それを必要としているのに、なのに、それは男性(原型的父親)から与えられて然るべきだと思っていた自分に愕然としました。なんで私が自分でそれを手に入れないといけないの、冗談じゃないーー



でもね、これは一連の神話なのです。地上の人生は神話をスライドさせたものでもあるのです。女神ティアマトとマルドゥクの物語=女性性と男性性が再会を果たすまでの物語。誰も悪くないです。でも、一人ひとりが乗り越えていくしかない厳しい課題であることもまた真実なのです。



時代はその時々で、私たちに命題を与えます。悪魔的社会構造や海王星と月のマジックから解放される魔法のチケットを手にした私たちですが、それを行使するには「自立」が前提であるということ。内なる男性性と女性性をひとつに戻すことが必要であるということ。



このテーマについては占星術的にこれからも深掘りしていきますし、何より私自身に突きつけられた嫌すぎる課題に気づいてしまった出来事でもあり(でも、どうにも仕方がないのでw)全面的に受け入れていきます。はじめは誰でも自転車に乗れなかったけど、無心でやってる内に乗れるようになったよね。なんでもそうよ。きっとできるわよ。うん。



ではまたーー⭐️



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