10月3日・金環日蝕〜月のノード
9月も最終日となりましたね。10月3日には天秤座で新月となりますが、同時に金環日蝕が起こります。(日蝕は新月、月蝕は満月で起こる)日本では今回の日蝕を見ることができないのですが、占星術における「日蝕・月蝕」は大きな意味があるとされています。
太陽と地球の間を月が通過することで太陽が隠れてしまうのが日蝕、太陽と月の間を地球が通過することで月が隠れてしまうのが月蝕です。蝕が起こる時に私たちが受け取る影響はかなりの個人差があるとされます。それが追い風となるか、風当たりの強いものとなるのか、人によって真逆に出るということ。
星の動きはぶつ切りに存在しているわけではなく、一連の物語です。前回、日蝕が起こったのは2024年4月9日ですので、今回の金環日蝕後は「その流れからの続きのストーリー」が起こってくる可能性があります。社会情勢的にも個々人においてもです。
2024年4月は政治とカネ問題がありました。裏金問題がいよいよ表沙汰になり、対象者が処分を受けました。また、大谷選手が大リーグ通算176本目のホームランを打ち、松井秀喜さんを抜いて日本選手単独最多記録保持者になりました。私たちの意識の象徴としての「光と影」がさらに濃くなっていくのかもしれません。光と影、陰と陽を調和させて第三の視点を獲得していく・・・
4月頃に自覚したテーマや課題があれば、再度、深く落とし込んで真摯に向き合ってみるには、とても良い時期ではないかと思います。そして、私たちが生まれる前、誕生の直前に起こった日蝕を「先行日蝕」と呼び、これは月のノードとも深く関連しています。つまり、魂の願いや意図に関わるものが「蝕」でもあります。
太陽の磁力と地球とを遮る月のエネルギーはとても強いのですが、日蝕が起きている時は、太陽のエネルギーが磁場を突き抜けて、ダイレクトに地上に届くと言われます。そのため、私たちが母親の体内にいる時に起こった日蝕の影響は、ある種のエネルギーパターンを個々人にそのまま転写するのです。
ゆえに、先行日蝕のサインとハウスは隠れた使命・重要なテーマでもあります。今回は天秤座で起こる日蝕ですので、先行日蝕が天秤座の方はより一層、魂の声を聴き、魂のビジョンを描き出すことができるかもしれません。月のノードが天秤座にある方、天秤座が強調されている方にとっても、同様です。
天秤座はバランスと調和を司る知恵のサイン。真に対等でフェアな関係とは何か。自分を押し殺すことなく他者や世界と調和する方法を探す。それぞれの個性を消してしまうことなく、誰も蔑ろにされないあり方を追求する。爽やかで公明正大なフェアプレイ精神。
対人関係や夫婦間のより高い調和的なあり方を目指すことにもなりそうですし、パートナーが欲しい方はどんな関係性を築きたいのかを明確にしてみるのもいいと思います。対人関係はご縁があるうちは繋がりますし、ご縁が薄くなれば離れていく。現象に一喜一憂せず、サラリとした「去る者追わずのスタンス」も大切かなと感じます。
10月12日には冥王星が順行に戻り、いよいよ本格的な冥王星水瓶座タームへと入ります。そして、来年は大きな星の動きが連続しますし、牡羊座で土星海王星が重なる時を迎えます。これは魂のヴィジョンに向かって生きてきた人には『夢の実現』を意味するものです。
そのための最終調整は色々とありますが、その一つが今回の日蝕でもあるのでしょう。いずれにせよ、今年もラストスパートですね。皆様にとって、2025年へのジャンプ台となるような素晴らしい2024年となりますように。