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天秤座新月〜月とブラックムーンリリスの合

明日・10月3日の新月は天秤座で起こりますが、色々と興味深い配置になっています。中でも目を惹くのは、月とブラックムーンリリス(黒い月)がピッタリと重なっているという点。これは珍しい配置だと思います。いわば、物質的な目に見える月と霊的な目に見えない月が一体化している状態です。実相と仮相のマリアージュ・宇宙的特異点のようにも感じられます。

20241003・天秤座新月図・東京



新月図は次の新月までの期間(約一ヶ月間)に適応されます。でも、その途中には満月が起こるので、明日から数日間(10月3日ー10月7日くらいまで)がチャンスです。どういうチャンスか❓パートナーが欲しい人、夫婦関係や対人関係をよくしたい人にとっての絶好の機会です。



新月は何かを手放す・リリースする・開放するには最適な時です。満月の時は周囲のエネルギーに過剰反応しやすく、イライラしたり感情が爆発的に膨らんだりします。でも、新月の時、私たちの感情はフラットに近づきます。今回の新月図は、太陽・月に対してブラックムーンリリスがピッタリ寄り添い、そこから約3度離れた場所に水星とドラゴンテイルがあります。



こっちへ進むぞという創造的意思(太陽)と暗い感情や執着(月・リリス)の間の分離や矛盾がニュートラルに融合できるチャンスの時(珍しい配置の新月)を利用して、冷静に客観的にフラットな思考で(天秤座水星)過去から持ち越してきた対人関係やパートナーシップに関する痛みや恐れや憎しみ(天秤座ドラゴンテイル)を手放す。過去を原動力にして新しい調和への道を作り出す。



星の言葉を翻訳すると大層なことに聞こえるかもしれません。でも、実際は極めてシンプルなことです。自分が欲しいもの、本当は羨ましいと感じているものを素直に取りに行くーーそれを自分に許すだけでいいのです。素直になるだけでいい。



自分の本当の願いや気持ちを感じられず、自分の大切にしたいものを蔑ろにしてきたことを認めて手放す。自分への虐待を止める。そして、ちゃんと伝える。コミュニケーション、大事です。パートナーシップの土台とはつまりコミュニケーションのことですよね。相手を対等な存在として尊重し、自分の気持ちを嘘偽りなく誠実に伝えること。



月もブラックムーンリリスも「執着すると強い足枷になり幻想世界(虚無世界)に引き込まれる」という点では全く同じです。月は本能的に求めている安心感のありかです。それが著しく満たされない状態に陥ると月は暴走します。ブラックムーンリリスは「それを拒絶しながらも執着しているもの、憎みながらも実は強く欲しているもの」です。これを否定しているうちは自爆テロのような人生になる可能性があります。



私たちの悩み事の大半が人間関係やパートナーシップです。本当はみんなと対等に付き合いたい。思い込みやジャッジのないフラットな関係を築きたい。本当は仲良くしたいのです。ただ、その方向が間違っていただけ。自分を亡きものにして他者との関係性を維持しようなんて無理な話です。



明日の新月は1ハウスで起こります。まずは自分です。(1ハウス・自己の確立)そこから友情やパートナーシップが生まれます。(7ハウス・他者との調和)また、太陽・月・黒い月に対して蟹座火星がスクエアです。情熱や原動力を自分を認める方向に向ける。エネルギーを自分を慈しむ方向へ向ける。そうしないと蟹座火星が暴走的な影響を与えるかもしれません。この火星は月のノードに対してスクエアなので、水面下でとても強く作用します。



欲しいものは欲しいと認め、自分で取りに行く。それを望む全ての人に素晴らしいパートナーシップがもたらされますように。

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