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MCの意味と活かし方

10室はホロスコープの天頂に位置します。10室の起点をMC(ミディアム・コエリ=天上)と言います。一般的には「社会的頂点」を表すとされ、社会的な職業や役割としての完成形、対社会における自己の完成形です。


マドモアゼル愛先生によると「MCは神との接点、天に差し出す名刺」です。「私はこういう者です」「私は地球でこのような役割を担っている者です」と堂々と言えるためのポイント。(個人としての完成形とは少し違います。その後には、まだ11室と12室があるからです。あくまで世界の一員としての役割を達成する地点)


私と同世代の女性(45歳から50歳前半くらい)は、いよいよ子育てが終わりつつあり、もう一度MCと向き合おうとしている方が多いです。太陽期・火星期で、社会の中で働き、それなりにMCに触れてきた方、全く触れていないと感じている方、それぞれですが、MCとはやはり重要なポイントです。


女性も社会に出て働くべきとか、女性だって経済的に自立すべきとか、そういった視点とは違います。専業主婦として、妻として、母親として、太陽の輝きを発する女性はたくさんおられ、それは十分に役割を果たしています。


そうではなくて、私が伝えたいのは「心の疼き」についてです。結婚して居場所と役割を得たところで、もう一度湧き上ってくる心の疼き、魂の叫びーーそれは形になるのを待っています。その熱い想いは、唯一無二の才能と役割が花開くのを、自らが期待し、自らが熱望しているという証拠なのです。


「何かをやりたい」「何かが足りない」「もっと世界に働きかけを行いたい」「自分という存在を世界の中で活かし切りたい」


それこそがMCへと到達したいという心の叫びです。ホロスコープは時系列になっています。そして、同時に、時系列ではありません。難しいけれど、
どなた様も、順番が前後することはあってもすべての段階を踏むーーというプログラムになっているわけです。


個としての自己から人生がスタートして、やがて、社会に出て個を洗練させます。義務や苦労を経て、対人・対社会の中で生きていける自分になるために、自己を成長・洗練・適応させていきます。


それができた段階で結婚が成就します。他者と融合できる自己にまで成長できていないと、パートナーシップは破綻します(私がそうでした笑)そうして、ようやく8室へと進む切符を手にするのです。



8室とは、他者と融合した後の世界(パートナーシップが成就した祝福点)であり、一旦、自我を手放して生まれ変わるポイントです。だから「死と再生」の部屋が8番目に来ているのです。本当に成熟した人間になるためには、パートナーシップが必要なのです。(超えるまでは難解ですよね~)



そして、悟りと言えるような段階を目指すのが9室です。より高い、より広い、より全体的な視点を獲得する場所。地球の一員としてしっかりと役目を得るために、ここで自分を磨きます。神に近づくための部屋。ケイローンの鎮座する場所。



そうして、到達するのが10室(神との接点)です。そこで神との約束を思い出すわけです。生まれてくる前に、神と約束したことが、誰にでもあります。「私は今回、このような役割で地球を照らします」「このようなやり方でみんなを助けます」「このような使命を遂行して、地球に光を齎します」



だから、MCとは、必ずしも、お金を得るものではないかもしれません。また、そうである必要はないのです。自分の魂のプログラムを生きていれば、過程そのものが喜びであり至福だからです。それ以上に尊いものはないと思います。


これを踏まえた上で、しかしながら、やはり、お金という学びも大切ですから、できれば金銭として対価を得られる方法で、神との約束を果たす方がより望ましいのではないかと思っています。(お金のエネルギーの本質がわかるようになりますし、本当の意味でお金に感謝ができるようになります)


女性にとって、意外と大きな悩み事や劣等感が、このあたりにあります。やはり、社会の中で金銭的対価を得るということ、本当にやりたいことで収入を得ること、それをやってみることで得体の知れない欠乏感や嫉妬心、劣等感が、不思議なくらいに満たされるのです。


金額の多い少ないの問題ではなくて、社会の中で自分を活かすことで、実際に金銭を得るーーというその行為そのものが、MCの働きに含まれているから、だと思います。生活のためにパートで得る10万円よりも、唯一無二の自分を活かして得る1万円の方が、比べものにならないくらいのエネルギーと価値があります。それは「豊かさの種」です。存在の喜びという純粋エネルギーの迸るお金こそが、さらなる豊かさをつれてくる種なのです。


私は資本主義経済が好きではありません。もっと本質的な喜びを基盤とした経済システムに移行することを熱望しています。土地や地球そのものを資本・担保にして動くような経済はバカげています。土地は誰のものでもありません。すべての資源は地球のものです。それを勝手に誰かが自分のものにして、お金に換えるなんて狂っています。(と、個人的に思っています)



しかし、今の地球ではお金が必要です。だからこそ、お金の学びは尊いし、素晴らしいものだと思うのです。自分という存在のエネルギーがお金に換算されるという経験は、主婦であろうが、女性であろうが、やはり体験した方がお得です。そして、11室に向かうためにもお金の学びが必要なのです。そのようにして、すべての段階を経験します。


そうした後に、11室があります。11室はわかりにくいですが、ここは天の才を発揮する部屋であり、上昇したフィールド、一段高い世界です。奉仕であり喜びです。MC(天に差し出す名刺)を手に入れた後に拡がる世界。自分の持ちうる才能と存在の光を使って、世界に自己を差し出す場所です。個人を超えて全体性を内包した人間として世界に働きかけを行う場所。



(この11室、すっ飛ばしてしまう人が多いです。なぜなら、この世界のシステムがそうだからです。喜びよりも金銭保証。喜びを優先するよりも不安を回避させる仕組みだからです。それに従うと、恐ろしいことに、霊的に完成できません。生きることの結末が、苦しみと恐怖にたどり着きます。こんな地獄のようなシステムを変えたいからこそ、私は占星術をやっていますし、言葉を愛しています)



そのようにして12室(霊的統合・霊的発展・霊的成長)を得るのです。このサイクルを、様々な次元で、何周もするのが人生というプログラムです。一週目と二週目では次元がオクターブ違います。(途中は時系列とは限りませんし、いきなりループもあり得ます)


MCの開花には木星意識を使います。そして、木星を活かすには土星の課題が土台となります。さらに、MCは太陽そのものでもあります。その独自の才能はホロスコープ全体、そこかしこに表れています。



地球を照らす太陽である女性の皆様、MCを諦める必要はありません。もしも、心の疼きがあるならば、そこへ向かう時です。

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