
キロンは家系的に継承した傷とミッション
キロンについて、ずっとわからなかったことに気がつきました。「キロンは家系的に継承した傷」です。だからこそ、半ば自分のせいではありません。でも、それを引き受けたご縁というか責任のようなものはあります。今、キロンやアステロイドが再度、重要視されてきているのは、その傷を昇華させるためです。
水瓶座時代は人類が大きくシフトしていくタームですので、「過去に起因する鎖、家系的呪縛」という重たい足枷を外す必要があるのです。家系的呪縛とは「家や社会という集団に従わなければならない、重たい過去の続きを生きなければならない」という呪いのようなものでもあります。でも、水瓶座時代は自由と平等と個性の時代です。
この私でいい、いや、この私がいいー傷があってもいいじゃない、ポンコツでもいいじゃない、ボロボロでもいいじゃない、それがどうしたんだよ。私もあなたもみんなみんな、誰もが勇気ある英雄じゃないかーその地点に立った時、水瓶座と反対側の獅子座は輝き始めます。一人一人の天王星が光り出します。
痛みや傷をどうにかしなければならないものとして否定しているうちは、自分も他者も認めることができません。痛みも傷も何もかもを抱きしめて慈しむことができた時、一人で地球の上に真っ直ぐに立つことができた時、すべての命に対する慈悲と励ましの想いが湧き上がります。自立と友愛ーその鍵となるものがキロンであり、アステロイドたちです。
占星術上の小惑星は「アステロイドとセントール」に分けられます。キロンはセントールのグループであり、セントールはほぼすべて「家系的に継承した傷」と関わる事柄を示していると思います。キロンの痛みが「異端児感・孤独感・劣等感・屈辱感」と深く関わるのは、DNAに刻まれた虐げられた記憶と傷によるものです。
たとえば、キロンが2ハウスにあれば、家系的に「経済的な苦しみや痛み、劣等感」を抱えています。ご両親も含めた親族、さらにご先祖様たちは「お金や自己価値に関わる何らかの傷や劣等感」を持っていたのでしょう。それを解消するか、手放すことがキロンが2ハウスにある方のミッションです。自分自身の力で財を作り出すことで、先人たちの無念さと痛みが解消されるかもしれませんし、あるいはご自身が克己して、才能と個性を発揮して生きる道を邁進することでそれが昇華されるかもしれません。
キロンが6ハウスにあれば、家系的に「奴隷的な扱いを受けた傷や屈辱感、組織の中の捨て駒として扱われた痛み」を抱えています。文字通り、奴隷だったのかもしれませんし、理不尽な重すぎる労働を強いられた体験を示すかもしれません。また、特攻隊や兵隊を指すこともあるでしょう。さらに、6ハウスキロンの特徴として、肉体的な弱さとして現れることも多いです。生まれつき身体が弱かったり、人には言えない肉体的コンプレックスがある。これはなかなかにキツいものがあるのですが、自分独自のやり方でその痛みや屈辱感を昇華できた時、キロンの扉は開きます。
アステロイドは男性と女性の和解と融合をもたらし、セントールは自立と自由と人類愛をもたらす重要な軌跡です。輝く地球、素晴らしきアクエリアスを夢見ている皆様、共にその鍵を開いていきませんか。星の設計図というネイタルチャートを解読することで、私にそのお手伝いをさせてください。