Q 週休3日制にすれば、採用は本当に増えるの?
(写真)朝サイクリングでみつけたデルフィニウム。
<働き方改革Q&A>
Q 週休3日制にすれば、採用は本当に増えるの?
A 働き方改革のゆりりんです。
残念ながら、
働き方改革に特効薬はないと、
私は、思っています。
特効薬とは、
「Aすれば、Bなる。」
というものです。
ただ、
時代に合わせた魅力ある職場環境づくりは、
人材採用や人材定着のみならず、
ESG投資家へのアピールも含めて必須です。
週休3日(週4日勤務)を選ぶ人たちは、
要するに「短時間正社員」、
つまり、
同一労働同一条件を選ぶ若者(とも限りませんが)
「様々なそれなりの事情」があります。
そこを尊重できないと
上手くいかないでしょうね。
先日の中日新聞の記事にあるように
「ほどほどに働きたい」人ばかりでも
ないように私は感じています。
キャリア志向の社員は、
「ぬるい職場」を辞める傾向にあると
昨今の報道にもあるとおりです。
短時間正社員は当然、
原則残業はなしです。
そもそも残業代で稼ごうなどと
恐らく考えていませんよ、彼ら彼女たちは。
そう考えると、
短時間正社員制を導入するよりも、
残業を無くすこともひとつの方法です。
また、
短時間正社員制を導入することで、
人件費の面、
仕事の脱属人化の面など、
企業にもメリットがあるわけです。
だから、
会社も社員もWINWINの関係が
続かないと、雇用関係も継続しません。
私はかつて、
「仕事は、キャリアでもあるけれどジョブでもあるから定時に帰りたい。」
と思ったものです。
キャリア型=「教育やトレーニングが必要」であり、「ライフワークとして従事、継続する」「高いレベルでコミットメントする」といった意志を持つ者。
ジョブ型=「社会参加や家計補助のために収入を得ること」を主目的に考える者。
(下記引用文献より)
キャリアかジョブかの二者択一ではなく、
両方です。
最後に、
人の採用の多さと
人の定着は、別問題です。
御社が定着を主軸に考えているのか、
それとも、
ステップアップに1年でもいいので、
その間、がんばって働いてくれればいいと
考えているのか。
それらの価値観によっても、
それぞれの企業の働き方改革は、
変わります。
(引用)
額賀美沙子・藤田結子著「働く母親と階層化 仕事・家庭教育・食事をめぐるジレンマ」勁草書房2022
(参考)
中日新聞2023.4.14付「週休3日『採用が増えた』導入の中小 人手不足に効果 『ほどほどに働く』若者にマッチか 働き方見直し 柔軟に」
ゆりりん社会保険労務士事務所
ゆりりん行政書士事務所
西垣裕里(ゆりりん)
特定社会保険労務士
特定行政書士
精神保健福祉士
年金アドバイザー
認定ラフターヨガコーチングコーチ
<お知らせ1>
働き方改革、ぜひご相談ください。
<お知らせ2>
令和5年度の雇用関係助成金、
出揃いました。
日頃の労務管理が問われます。
<お知らせ3>
障害者雇用報奨金
申請期日7/31
サポートがあれば、働ける障害者も多くいます。
そしてそのサポートする社員を評価する仕組みも
必須です。