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「仕事はその人のアイデンティティそのもの」 今日のゆりりん2020.12.19

「仕事はその人のアイデンティティそのもの」
今日のゆりりん2020.12.19
(写真)視聴しながら、擦れた靴下の繕い。物を大事に。

コロナはチャンス!
楽しく仕事していますか?
特定社会保険労務士
西垣裕里(ゆりりん)です。

今日は、
「CHANTO総研 働き方フェス2020」
ゲスト:犬山紙子、田村亮、白河桃子
2020年12月18日Zoom放送
<引用/気になったキーワードなど> 
・夫の家事参画の度合いがテレワークの明暗を分けた。
<視聴して考えたゆりりんコメント>
「テレワークだと17時まで仕事して近所の保育園に迎えにいける。」
という紹介もされていたが、
そもそも子どもを母親が迎えに
行かなければならない決まりはない。
もちろん、これは通勤時間が
如何に無駄かという紹介ではあるが。
「私以外に子どものお迎えに行ってくれる人がいない。」
と労働相談を受けたこともあるが、
父親が長時間労働、
または急な残業を拒めないことが原因。
「テレワークだと、タダ残業が増える。」
との紹介も。
そうだろうか。
テレワークでなくても、
タダ残業しているのでは?
私も、デンマークへ視察に行くまでは、
会社がタイムカードなどの客観的な記録で
労働者の労働時間を管理すべきと思っていた。
もちろん、法律で義務化もされた。
でも、
デンマークでは、
スーパーフレックス制のデザイン会社であっても、
週37時間を自分で労働時間を管理し、
それ以上は仕事をしないとのこと。
100人100通りの働き方のサイボウズも、
労働時間を自分で宣言し
それを実行するとのこと。
ラフターヨガでも
同じようなことがあった。
主催者:「講師が休憩時間を参加者に指示してくれなければ困る。」
本当にそうだろうか。
私が、休憩は15分に1回入れますが、
それ以外でも自分の体調に合わせて
休んで頂いてもいいです
と参加者へ告げると、
皆ホッとした表情をする。
自主性や自律性の問題ではなく、
責任問題になったときに
主催者が回避したいだけなのだが、
論点がずれてくると
とてもややこしくなる。
テレワークの課題に戻る。
業務を細分化して、
振り分けることができないと
実現不可能。
会社に出勤した「人」にあれこれ
仕事を割り振る従来型から脱却が必要。
家事(育児・介護・マネジメント含む)分担も同じ。
仕事もそうだけれど、
「その他付随する業務」
と余白があるように、
それ以外はしないと
堅くなになる必要があるのだろうか。
仕事なら「それ」しかできない・しないひとの
評価を下げればいいだけ。
家事だと家族間の気持ちの距離が
離れるという評価が下る。
夫婦間のみならず、親子間の距離も。
家事分担でジェンダーギャップを感じるのは、
男性が職場で、
家でトイレ掃除をしただけで
自慢すること。
女性は自慢しない。
子どものお迎えも然り。
そして、
名もなき家事の課題もある。
今の時期だと、
見返りを求めて、
大量のお歳暮を持ってくる人に
お返しをすることに
気をもむことがそれである。
私はしないけど。
大変ねえ、と聞く。
ゆりりん社会保険労務士事務所は、
もう何年も前から
年賀状も止めた。
私が止めたら、
待たなくもなって気が楽になった。
お歳暮お中元は、そもそもない。
浮いた経費は、図書研修費へ。

出向も新しい働き方の動きとして紹介されていた。
「多業種への出向を前向きに受け取る社員もいる。」
とのこと。
コロナ禍で会社都合により休業させるのではなく、
人手不足の業界へ出向させるというもの。
違う仕事ができて嬉しいとのこと。
自分探し中なら嬉しいかもしれないが、
仕事はその人のアイデンティティそのものなのだから、
仕事ならなんでもいいということはない。
実際、コロナ病棟の看護師が
清掃などの雑務が多くて
一斉退職したというニュースもある。
私は、労働者のメンタルヘルスや働きがいへの
影響を危惧している。
仕事はその人のアイデンティティそのものだ。

私自身も
社会保険労務士として
「労務で職場と家庭のジェンダー平等を実現」
というサービスを提供している。
その目的は、
今現在、ジェンダー不平等において
(賃金格差、仕事内容・責任度合い、労働時間長短による差別など)
不満を抱き働いているひとたちの満足度を上げるため、
全体の生産性向上のため、
優秀な人材を確保するため、
それによって事業を発展させるため。
特に頑張っている女性たちの満足度を上げることで、
次に続くひとたちをひとりでも増やしたい。

コロナ禍で、みな自分のことで精一杯。
それは、私も同じ。
わらしべ長者とまではいかないが、
私も「料金半額+現物支給」を始めた。
これがなかなか面白い。
とはいっても、
私も現金で支払いをしなければならない
あれこれを思うと
楽しんでばかりもいられないジレンマもある。
でもまあ、なんとかなるでしょ。

ゆりりん社会保険労務士事務所は、
「職場のジェンダー平等の実現こそ働きがいの証」
「労務で職場と家庭のジェンダー平等を実現」
を目指しています。
女性も男性も仕事も家事も。
性差ではなく個人差。
出来る人は女性でも評価をし、
出来ない人は男性でも評価しない。
当たり前のことを当たり前に。
職場は仕事をする場であって、
いるだけで評価される場ではない。
いるだけで評価される場は、家庭。
家庭の機能不全が起きているが。
社会保険労務士も
AIが進むと仕事がなくなると言われているが、
現在、書類作成業務に追われて
職場のジェンダー平等を実現することにまで
踏み込めていないのが実情。
職場のジェンダー平等を実現は、
基本的なことができていてはじめてできること。
だから、
AIが進むことは私も賛成。
喫緊の課題は、
労働力人口が減少するなかで、
如何に優秀な人材を確保するかです。
今まで通りの方法ではなく、
公正に人事評価をすることが
求められています。
残業はせず、
年次有給休暇は完全消化し、
なおかつ仕事の成果を挙げる。
こういう人が評価されるべきでは
ないでしょうか。
定時に退社できて、
パートタイマーでも
責任ある仕事を任せてもらえて、
(責任の押し付けではなく)
同一労働同一賃金で
ジェンダー平等であったら、
どんなに働きがいがあるでしょうか。

コロナをチャンスに、
働く意欲のある潜在ワーカーの活躍のために、
所定労働時間に仕事が終わる働き方の改革を
同一労働同一賃金、
人事評価制度、賃金規程とともに
見直しませんか?
雇用調整助成金の申請の際も
勤怠記録とか給与明細書が
きちんとしていると
申請がスムーズです。
コロナを機に
日頃の労務管理の見直しを
お勧めします。
お気軽にお問い合わせください。
このコロナ第3派を
何とか乗り切りたいものです。
雇用調整助成金を活用して
雇用維持努力をしても、
優秀なひとは他者へ再就職するという
ジレンマもありますが、
これまで
雇用調整助成金を活用するまでもなかった事業者も
この第3派も大丈夫とは限りません。
コロナは災害。
企業は人なり。
活用できるものはしっかりと活用して
踏ん張りたいところです。
特例措置も来年2月末まで
延長になりました。
最後に、
小学校休業等対応助成金の
事業主の申請期間の延長を
希望します。
また、
労働者個人申請できるよう政府へ求めます。
学校さえ休校にならなければ、
仕事を休むこともなかったのに、
賃金減が自己責任で終わることには
反対します。

ゆりりん社会保険労務士事務所
SDGs 目標5
「職場のジェンダー平等を実現」
特定社会保険労務士 西垣裕里


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