ニュースショー
画像は関係ありません(笑)
理想のニュース番組と言うのがあります。ただただ「事実」だけを淡々と読むだけのニュース番組です。最近なかなか見かけません。
ニュースの司会者というか、キャスターと言うんですかね?彼らがニュースに対しての個人の感想を述べるのが今では普通になってしまっていますが、実に「蛇足」であり「無駄」。もっと言えば「邪魔」です。
あれを始めたのは「ニュースステーション」の久米さんでしたか。当時はそれを面白いと思って見てたりしましたが、だんだんと彼の個人的意見を聞かせられるのが面倒くさくなって来て見なくなりました。
今では、ニュース番組の王道?と思っていたNHKの7時のニュースでさえ司会者の意見が飛び交っています。同じNHKの夜9時からのニュースウオッチナインなどはもはやワイドショーかと思うレベルで司会者の意見が垂れ流されています。
ましてや民放のニュース番組などは見ていられないレベルです。
そして残念なことに、そんな司会者の個人的な意見を鵜呑みにして自分の意見のように言いふらして悦に入るような輩も多くて実に辟易します。
本来は、ニュース番組を見て、それを見た視聴者が各々で考えて感想を持つものだと思うのですが、それを自ら考える事もなく、たかが司会者ごときの勝手な意見を鵜呑みにしてしまう。実に嘆かわしいことです。
今はネットの普及によって、各個人も発信が出来ますが、ネット上には、そういった劣悪なニュース番組に影響されたような意見があまりに多く、あたかもそれが世論であるかのような状況さえ作ってしまうようです。
ネット情報というのは、様々な人の様々な意見が見られる事で、それを自分なりに判断して情報の取捨選択をして何が一番正しいのか(もちろん「正しさ」というのも個人的なものではありますが)、見極めるものだと思いますが、あまりに簡単に過剰反応して同調して自分の意見として発信してしまう人が多いように思われます。
「考える」という実に基本的な事を放棄してしまった人のなんと多い事か。
その元凶が今のニュース番組だと思います。
今こそ、原点に立ち返って「ニュースショー」などという中途半端なものは止めて、ありのままの事実だけの報道をお願いしたいものです。もっとも、スポンサーがあって視聴率を無視出来ない民放では難しいかも知れませんが、せめてNHKくらいはやれないものか。現在でも5分枠や10分枠では時間的制限もあってか「理想的な」ニュース番組が流れますが、あのままのものを30分、1時間のニュース番組にするだけでいいのです。
そして、もっと自分の頭で考えて受け止める事が出来る視聴者が増える事を望みます。
まあ、考えない人が多い方が都合がいいという人も沢山いますから、なるべく人々が考えないように仕向けてるのが今のニュース番組なのかも知れませんけどね。