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【ゆりボウズ.236】

2022年12月31日(土)

◯ことしを振り返って
世界の見え方が転換した。
いろいろ始まったし、終わったし、変えた、そんな年だった。これから自分がどうありたいか、みたいな感覚がよりシャープになった年。四国から東京へ引っ越し生活リズムや環境も随分と変化した。変化があれば習慣も変わる、ということも体感できた。場所が変われば出会う人も変わる、たくさんの出会いがありその人が持つ物語に触れることで今自分が何を大事にしているのか、そして新たな価値観さえ得られた。人と会い話していく中で私は自分で思考を整理できていたのだろうと思う。所属しているリバーフェイス、今年のハイライトはやはりボスニア世界選手権。ここまでに注いだものは計り知れないもので、自分の人生においても心に残る出来事になった。大会後、チーム活動は続行、全体の練習量は自分が移動したことで減ったもののどこかやりやすさを感じたのは正直な気持ち。月に数回の全体練習はすごく心地よくみんなで漕ぐっていいなあと改めて思う時間は多かった。一緒に漕いでくれてありがとう、とまで思わせてくれる仲間には本当に感謝。ま、このところうまくいってないけど私たちは漕ぐ事が大好きな人間、流れている川にも立ち止まれる場所(エディ)があるように、立ち止まる事も悪くない気がしてる、立ち止まってばかりいられないも、いまこのうまくいってない時間ってすごく大事な時間だと感じてる。なんてったって立ち止まる方法も川が教えてくれた事。いいチームってなんだろうな、お互いがもっと気持ちよくできたらいいのにな、なんて思いながら。うまくチームを纏めきれない自分にも苛立ちを覚え悶々とする日々だけどこれもいい経験。川が、教えてくれることは本当に多い。だから私は川が好き、川で漕ぐ人が好き。変化が多かった中でも漕ぐことが生活の軸にあることはなによりも嬉しい。結局のところ、私は漕ぐ場所や海といった水辺が近くにあればどこでもストレスなく住める。移動して半年が経った、私はなんで東京を選んだのか、という点に関してよくみんなから質問攻めにあうんだけど、正直あまり深い意味はない。東京に来たきっかけは今の職場からのお誘いはあったものの7年間の四国生活に変化が欲しくて動いた部分が大きかった。リバーフェイスというチームに所属しながら別の場所を拠点にする、という点に関しては少しながら抵抗はあったが自分なりに理由があった。あとは今後自分のやりたい事への学びの場として東京を選んだのも大きかった。動いてみてよかった、というのは心底思うこと。私は人間が好きなのでいろんな人に出会える東京はとても楽しい場所でもある。

これからの目標は「とにかく動き漕ぎ続ける」こと。ボスニアの世界選手権が終わったその日に書いたゆりボウズ(振り返り)をふらっと読み返してみた。私はなぜ漕ぎ続けるのか、なぜ漕ぐ必要があるのか、これだ!という答えはまだ見当たらないのでまだまだ漕ぎ続ける事にします。(一部)

2017年世界一のタイトルを獲得してから結構このテーマをずっと考えてきた。選手を続ける中で「勝つ事」は究極の目標。勝てなくなったら漕がないのか、と自問自答すれば「いや、漕ぐだろうな」という答えに辿り着く。じゃなんのために。とまた疑問がうまれる。勝てなくても漕ぎ続ける、ただ漕ぐ、なにも考えずに漕ぐ、やり続ける事に意味を感じるから漕ぎ続ける、そんな時期もあった。なにも考えずにただ漕ぐことに対してはあまり意味がないように思うかもしれないが自分にとってはすごく大事な時間で、漕ぐ事の本質的な部分、やっぱり楽しいわ!や、なんかワクワクする!に気づける時間でもあった。そういう気づきは今までなかったから自分自身としっかり向き合えてる気がして少し嬉しくなった。
「ゆりちゃんは一度、世界一は経験しているわけだし次のゴールは世界一じゃないはずだからなぜ世界一になりたいのか考えてみるといいよ。」と、私が尊敬する拓也さん(元プロラフティング選手)に言われた言葉がすごく印象的で私の中にずっと生きてる。今後自分のやりたいと思う事にラフティングは必要だからラフティングとの関わり方もしっかり考えていきたい。ラフティングをやる意味が「世界一になる」だけではなくて自分の夢を叶えるためのひとつの手段となりつつあるのも体感中。もしかするといまある形で「世界一になる」は自分の中でのターゲットとして外れてきているのかもしれない。自分の大好きなラフティングで世界で一番になりたいという想いと自分のやりたい事があらわれた今、やっぱりどれもこれもやりこなせる訳じゃないからきちんと選択すべき事だと思うし、決めたからにはやり切るという事も実現したい。世界の見え方が転換した。そんないい年だった。

華の9連休!!が…まさかの体調不良。という事でふるさと鳥取にも四国にも帰らず東京で年越し。年越しはコーフボール日本代表元気ガールゆきちゃんと、キャリアウーマンうっちーが誘ってくれて目黒で年越し予定。(ひとりじゃない、ありがとう笑) ふるさとも雪国なので雪のない年越しはすごく違和感。東京は13度もあるのか、すごいなあ。それはさておき、やっと漕ぐことが出来た。体調不良で川に出れない日が2週間も続いたのはラフティングをはじめて以来8年ぶり。私も人間だな〜と体感しているところ。(安心笑)昨日今日、静水ではあるが久しぶりに川に出て10kmほどスカイツリーコースを漕いだ。一気に体の力が抜けて気持ち良かった。川は私を解放してくれる場所、だから大好き。明日から新しい年、変わらず前向いてしっかり漕いでいこう。来年6月に開催されるイタリア大会は個人的にパスすることにした。志半ば、どんな流れでも、いきなりのチャンスが来ても外さず流れを乗りこなせるように今日も明日も準備、準備、続けて漕いでいこうと思う。来年はアルゼンチンに行くという目標を立てた。今年は現地のラフティング会社とアルミネ町とガブリエル町長と連絡が取れやりたい事を話せた事は本当に大きな収穫だった。スペイン語が分からないのでマットさんに(英語・日本語・スペイン語・フランス語を流暢に話す強者通訳)助けてもらいながら。本当にありがたい。ラフティングが私に夢を与えてくれたりいろんな人と会わせてくれたり、いろんな生き方の選択を与えてくれたので私もラフティングというものを使って伝えていきたい。「やってみる」をやってみたら随分と人生が変わった事が多々あるので今回もこの自分の「やりたい!」の直感を素直に信じてやってみようと思う。漕ぎ続ける理由はきっとアルゼンチンにある、そんな気もしてます。いっぱい種をまけるような人間になりたいなー。頭の中でぐるぐる思い描いているやりたいことをやれるように毎日元気にしっかり生きていこう。明日も確り!

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