仁淀ブルーをさがして 【後編】
昨日・おとといに続いて、ちょっとだけ時計を巻き戻して夏のお話を。
GENICさんの新しい企画で、日本各地の良さを発見する「 #GENIC_LOCALS 」の一環として、高知へ取材旅に行きました。
いよいよクライマックスの仁淀ブルーに会いにゆきます!
高知旅も、最終日。雨がつづいていて仁淀川も茶色く濁っていたのですが、とうとう願いが通じたのか、100点の青空が!
最初に向かう「仁淀ブルー」スポットは、沈下橋という場所。沈下橋というのは、その名のとおり、台風や大雨で川が増水すると水の下に沈むように作られている橋のことです。
自然をコントロールするのではなく、あえて自然に逆らわないようにすることで、壊れにくくなる。川と生きてきた地域ならではの知恵だなぁと思う。
欄干がないからこその、この景色。
引き算の美を感じる場所。写真好きな方には、ぜひ広角レンズの持参をおすすめしたいな。望遠でポートレートを撮っても楽しい(橋の幅がせまく、欄干もないため、撮影の際はくれぐれもご注意を!)。
こちらは沈下橋とは別ですが、たまたま見つけた鉄橋。錆び具合が渋い。
まだまだブルー探しは続きます。
続いては安居渓谷へ。
念願の、澄んだブルーが広がる河原を前にして、ふたりとも大はしゃぎ。水に入りたい気持ちを抑えられず、スカートの裾をたくしあげて中へ。
この透明度。川底の石たちが透けて見えて、ガラス細工のよう。
ひんやり冷たい清流にいつまでも浸かっていたい気もしたけれど、上流も見なければ。
目に飛び込んでくる、空、森、川。いつも手のひらサイズのスマホに釘付けの眼球が、ひさびさにいっぱい動いてる。
謎の洞窟?を見つけて中に入ります。こういうとき、物怖じせずにどんどん進んでくきっちゃんがかっこいい。
洞窟の中からは、川が見えるようになっていた。前日までの雨の影響で、ずいぶん水かさは増えているよう。目の前を流れていく清流に、ちょっとどきどきする。
さらに登った先には、壮大な砂防ダム!
昨日の恐怖の滝とは違い、穏やかな気持ちで眺められます。といってもじゅうぶんな迫力なんだけど。
安居渓谷は、穏やかな河原から始まり、だんだん上流に行くにつれて川が表情を変えていく様をたどっていけるのが面白かった。自然の景色の中に起承転結が組み込まれているような、ストーリーをたどるような感覚。水中カメラや動画用のカメラなんかもあれば、きっと一日楽しめる。
さて。いよいよ最後の仁淀ブルースポット、にこ淵へ。
にこぶち、という可愛らしい響きからは想像がつかないけれど、実はここ、水神の化身とされる大蛇が棲む所とも言い伝えられる神聖な場所なのです。
淵の入り口も、やや険しい崖状になっている。どんな景色が待ってるだろうとはやる気持ちを抑え、おそるおそる降りていた先に待っていた景色が、こちら。
滝の音と深い青に包まれて、まさに神秘的のひとこと。これぞ仁淀ブルー。
神聖な場所、というのもうなずける。人ならざるものが居たっておかしくない雰囲気。
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めいっぱいブルーを楽しんで、ふたりの旅はこれにて終了。気づけば、海に川に山に、夏の思い出が私たちの中にいっぱい詰まっていた。
この旅のために、今年の夏、働いてばっかりだったのかも。どちらともなくそう言って、ふたりでうなずいた。安和海岸で集めたシーグラスと、とびきりの雑貨たちと、青を閉じ込めたいっぱいの写真をトランクに詰めて、家路についた。
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今回の高知旅は、かんぽの宿とGENICの提供でお送りいたしました☺️
https://www.kanponoyado.japanpost.jp/
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