5泊6日広島あれこれ3
12月4日
・潜水艦乗艦研修
研修2日目は潜水艦研修から。
実はこれが一番楽しみだった。
最新鋭は無理だとしても、せめてそうりゅう型かしら、とか妄想ワクワクしながらバスで呉基地へ。
係留されている潜水艦を見た人が一言
「しお型じゃん」
あー、ですよねー。
おやしお型ですか、そうですか。ぜ、贅沢言ってはいけないのだ。そもそも、潜水艦に乗艦できるなんてそうそうそんな機会ないんだから。と自分に言い聞かせる。
一度に入り切らないので2班に別れて乗艦。
乗艦前に、手荷物全てを隊員に預ける。
カメラもスマホもダメと言われ、落胆する人多数。そりゃ潜水艦なんて重要機密の塊なんだから、内部撮影なんて絶対許されるわけない。
ハッチからハシゴを慎重に降りて乗艦。
狭い。ふと横を見ると女性隊員。なんだか少しだけほっとした。
食堂で軽く説明を聞き、艦内探検視察。
残念ながら、玉木宏も水上あさみもユースケ・サンタマリアもいなかったよ。
映画と違い、指揮所は狭かった。一人ずつ潜望鏡を覗かせてもらった。簡単に操作しているように見えたけれど、結構重くて大変だった(手伝っていただいた)。
この狭い艦内で色々な制約のある中、何ヶ月も海の底で任務に当たるなんて、本当に精神的に強くないと出来ないな。
・江田島幹部候補生学校
潜水艦乗艦研修を終え、次に向かったのは江田島。
まずは体験喫食。
ここは、バイキング方式。少なくよそったのに結構な量になった。
食後はいよいよ江田島探検研修。
最初に案内されたのが、結構な坂を上った先にある高松宮記念館(一般非公開)。
昭和天皇の弟宮が、週末に下宿しお暮らしになった御殿。
残念ながら、今回は内部の見学はできなかった。
戦前戦中は、皇族と雖も軍務に就かなければならなかった時代。それでも今上の弟宮となれば、ご本人の意向はともかく、海軍としては別格中の別格な扱いだったのだろう。
「ここ、でっかいムカデ出るんすよねー」
と説明の方が心底嫌そうに話されていた。
御殿の坂を下り次に見学したのが水交館(一般非公開)。
赤レンガ造りの瀟洒な建物。
今も使われているそうで、なんと宿泊もできるとか。
天井が高く、内装も素敵だった。
次に向かったのは、白亜の神殿のような教育参考館。
「私たちにとっては、ある意味『廟』のようなものです」
と説明の方が仰っられていた。
東郷平八郎の遺髪のほか、海軍関係の資料や遺品、特攻隊員の遺書などが数多く展示されている。
(撮影禁止の為画像はなし)
https://www.mod.go.jp/msdf/onemss/about/facility/index-sankou.html
真珠湾攻撃の説明の時、加藤隼戦闘隊のことはないのかと聞こうとしたが、北鎮記念館に展示があったことを思い出した。あの人帝国陸軍だったわ。
海上自衛隊幹部候補生学校庁舎へ。
あー、海自のカレンダーと同じだー!これを見たかった。
この建物には、正面ドアがない。だから、台風の時も来る者拒まず去るもの追わずなんですよ、と説明された。
笑っていたけど笑い事じゃないような。
現代では製造できないフロートガラスがまだ健在だった。
ここの中庭に「同期の桜」が植えられている。かなりの老木だけど今年もちゃんと花をつけたとのこと。
最後に大講堂。
重そうな扉を開けて、どうぞ中へと勧められて中に入ったら。
高い天井、思ったより反響する音。
「音の反響すごいでしょ?これ設計ミスなんだそうです。ここで式典行う時はマイクいりません。でも発声と発音を考えないと、何言ってるかわからないです」
鳴き龍より反響してる……。
これで江田島の研修は終了。
この後はフェリーで呉まで戻って夜の自由行動へ。