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あなたはわたし

大久保寛司さんの勉強会 ありかた塾@東京で 3回に渡りお話しさせていただきました。

大久保寛司さんとわだかよさんが描いてくださった絵と。


講演のテーマは「あなたはわたし」


1回目・2回目の講演では国際協力と福祉について
3回目の講演では制作しているドキュメンタリー映画について
違うトピックについて話しているようで、根っこに流れているものは同じです。

「知らない」を「知っている」に変えて
「あなた」は「わたし」なんだと想像力を持つこと

いまは健康な人も、いずれは歳を重ねて杖が必要になるかもしれません
目が見えにくくなるかもしれません
耳が聞こえにくくなるかもしれません
国が貧しくなり、他国からの支援を受けるようになるかもしれませんね。
身近な人を亡くすこともあるでしょう
ちょっと疲れて、普段なら気がつくことを見落とすこともあるでしょう
ああ、きついなー。今日は仕事に行きたくないなー。うん、ありますよね。

まずは自分の心を健康に。どんな環境でも幸せを見つけられる人に。
そして見渡してみてください、小さな想像力が必要な場がたくさんあります。

国際協力の現場でお互いの国のことをほとんど知らなくても、顔が見えるとお互いに心配し合える関係になります。
私たちがサポートしているラオスの身体障がい者の方達が来日した際、実際に顔を合わせて時間を共にしたサポーターの皆さんは
一人一人に愛着が湧いて
もう彼らを放っておくことができないはずです。笑。

互いを思いやる関係性が構築されると
自然と「自分がどうしたいか」より「相手に何が必要か」という目線で考えることができるようになります。
そして「助けすぎて本人の芽をつまないように」
その人の自立、個性を尊重できるようになると思っています。

ラオスからの訪日研修

やるか超やるか の世界線

国際協力の現場はいつも大変ですが
ある意味選択肢が少なく、わかりやすい。

やるか、超やるか

しかないから、余計なことで悩む必要がなかったりして。
やらない という選択肢は私にはありませんでした。

おかげさまで「自分をどう社会に活かすか」を全力でやってこれたと思います。

私自身はあまり人間という生き物が好きではないですが
心豊かな人生を歩ませてもらっています。
最期に人間を好きになっていたいですし
なにより
私が観た世界は美しかったと 思っていたいですね。

ラオス障がい作業所のメンバー。
障がい作業所を開いて7年、彼らの自立にはそう長いことかからないだろうと思います。

余白なしからのスタート

大久保寛司さんとの出会いはかれこれ10年近く前になります。
まだラオスで福祉事業所を開く前、教育支援・女性支援に特化して活動していたころ。

イベントに登壇させてもらい、活動の説明をすると・・・
職業病のようなもので、「活動内容を」「上手に」「説明する」が良くも悪くも身についてしまっていて、情報がぎゅうぎゅう。ミッチミチ。

その時に寛司さんに「間」を使えるようになりなさい。と教えていただきました。

言葉を間引いて 吸収する時間を相手に与える
考える時間を、感じる時間を与える
そうしないと伝えたいことが伝わらないよ、と。

それまで黙っている、沈黙を作る なんてことは全くしたことがなかった・・・笑
ピンとこないまま10年近い年月が経ちました。

その間に多くの経験を現場で重ねて。
ラオスで障がいのある方達の作業所を当事者のみんなとオープンして、ゼロからものづくり。
軌道にのってきた!と思ったらまさかのコロナ禍・・・

振り返ってみると喜びと同じくらい上手くいかないことも沢山ありましたね。
現場の活動の難しさは全くストレスにならないものの、関係ないところで悪意を向けられたりして(そういう人は大抵何かを為すことなく現場から去っていくのも、学んだ)。
悲しみもやるせなさも現場のみんなが溶かしてくれたように思います。


この10年、石原ゆり奈という人間の芯がよりクリアになりました。
おかげさまで表層の情報ではなく、核心を話す というチャレンジに踏み出すことができました。



対話のじかん

勉強会では参加者の皆さんと意見交換したり、実際にラオスの手織り布に触れてもらったり。
直に会って話す時間と振り返りの時間と それぞれの良さがありました。

全く違うバックグランドの方達が「あり方」を学びにくる場。
国際協力や福祉の話が果たしてマッチしているのか?という心配もありましたが、皆さんの学ぶ姿勢が素晴らしく、助けてもらいました。

皆さんからの質問の内容、疑問の出発点が面白かった。

対話することでした得られない気づき
互いを理解していく速度
関わらないと生まれない変化ですね。


改めて素晴らしい機会を提供してくださった大久保寛司さん
運営の皆さん、サポートに入ってくださった皆さん
一緒に登壇してくださった坪崎美佐緒さん、清水喜子さん、
絵を描いてくださったわだかよさん、参加者の皆さん
有難うございました。

文字で書くとややマトモですが
喋ると情報ミチミチですので悪しからず。
いつか「余白しかない石原」を届ける時がくるのかこないのか・・・
運営の碇さんとの笑い話でした!



勉強会の様子

第一回勉強会 橋本恵子さんが書いてくださったリポート 

第二回勉強会 橋本恵子さんが書いてくださったリポート




著書紹介
大久保寛司さん あり方で生きる
坪崎美佐緒さん いま目の前にいる人が、大切な人

普段の活動についてはこちら

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