“Auditor”として、何をする?
Lead Auditor (主任審査員) というのをやっていまして、
仕事となると、どちらかの企業様に出向いて、
ISOの認証を維持するための「審査」をするのですが…。
審査の仕事でなくても、この資格を活かすことができる…、
審査員として学んだこと、審査で経験したことを糧に、
他の仕事の中でも活かすことができると思っています。
■ Hearing (=Auditing) / 「聴く」こと
仕事で「現場を見るのが大事」とよく言われます。
文字通り、現場に行って、目で確かめるのもありますが、
大事なのは、話を聴くことかと思ってます(^^)。
ところで、「聴く」と「聞く」は使い分けてますか?('-')
音楽は「聴く」。遠くで犬が鳴いてるのは「聞く」。
では、話は?
「耳を傾ける」と言いますが、相手が何を伝えたいのか、
悩みや疑問、改善しようという意欲を「聴く」こと。
実は審査でも一番求められることだと言われます(^^)。
■ Thinking / 考えること
悩みや疑問の話を聴いているとき、
どんなことに意識して聴いているでしょうか。('-')
私がよく意識するのが、「視点」ですね。
大局的なのか、局所的なのか。
会社で、本社の方針と各部門の意見が違うとき、
この視点の差があるな、と心に留めるようにしています。
それから、”Risk”。「何が起こるか」という予測ですね。
何かやり方を変えようという時、良くなる点もあれば、
それによって逆に悪くなってしまうこともあります。
意図せず悪くなってしまったことを咎めたくはないですが、
話を聴いている段階では、そにも気にしておきたいです。
特に、直後の変化だけでなく、2年後、3年後どうなるの?
というのも、意識することは多いですね(╹◡╹)。
■ Telling / 伝えること
お話を聴いて、聴きながら考えて…。
「どうかな?」「どうしたらいい?」と、
こちらに振られたら、考えていたことを伝えていきます。
視点の違いは、押し付けにならないように、
「こういうケースならこうだけど、こっちだと…」
というように、整理して話すことも大事ですね(^_^)。
Riskの話をするときは、その大きさだけでなくて、
それがどの程度起こりやすいのか、も大事です。
全部のRiskには対処できないので、どれを取るか、
ということを考えて決める必要がありますね(^_^)。
■ Get recognized / 認識してもらうこと
いくら自分が良い案だと思っていても、
実際にそれを実行に移す人が「良いな」と思わないと、
結局それは、実現されず終いになってしまいます。
「伝える」の先、ゴールは「認識してもらうこと」ですね。
いかに理解してもらえるか、これを意識して、
「伝えている」と言っても良いかもしれません(´-`)。
審査員もそうですが、幹部や上司という立場でもない限り、
強制する立場には、なかなかないものです(´-`)。
「それは良いな」「やってみるか」と思ってもらうこと、
これが「Auditorとして何をするか?」の答えかな(^o^)。
#Auditor #LeadAuditor #審査員 #主任審査員 #QMS
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