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いかに継続できるように仕組みを作るか
ISO 9001、「品質マネジメントシステム」という規格を用いて、
認証が取れるぐらいのレベルに「仕組みを作り」ます。
さて、この仕組みは何年「維持」できるでしょうか?
ISO 9001に限らず、何か仕組みを作ろうとするとき、
それはどの程度「維持できるように」作っているでしょうか?
「維持」とは、内外の変化に合わせて「改変」が必要なものです。
昨今、最も期待値から外れていることが散見されるのが、
ITシステムを用いた仕組みではないかと思います。
同じ「方法」で使うことはできても、新しいことが入れられません。
昨今のM&Aなど頻発する時代にあって、
自社の固定した体系だけがずっと続くことはあり得ません。
その変化が取り入れられないITシステムは、使えなくなります。
「ペーパーレスだから紙面管理より良い」という言い方は、
一側面しか見ていない評価です。
これにより、余計な苦労をしている例は多い筈です。
紙の管理であれば、多少背表紙の記載項目の違うものでも、
例えば2系統のルールを許容すれば終わりだったりするものが、
ITシステムでは、新たなテーブルを作り直したりしています。
ISO 9001は、「ルールを決めて、ルール通り実施すること」
を要求しました。なるほど、この通りかもしれません。
しかし、「ルールを変えてはいけない」とは言っていません。
むしろ現在の規格は、内外の状況を見て方針を決める要求があり、
これに添えば、目標は変わり得るし、ルールも変わり得ます。
これを当然のことと認識できずにいる組織もあるのでしょうか。
昨今よく耳にする"SDGs"は、まさにその「維持」を含めており、
"Sustainable"(持続可能な) と唱っているのがそれです。
SDGsの話はForumの話題として前に少し書いています(↓)。
さて、何のために「維持」するのか、というと、
その裏には「組織としての目的」があります。
組織の存在意義、そもそも何をしようとしているのか。
大多数が在宅勤務と化してしまった現在、考えなければならないのは、
「組織の目的に照らして、どうあるべきか、どうすべきか」です。
これによって大幅にルールや仕組みの変更が必要でしょう。
もはや、「今までやってきた素晴らしいやり方だから継続する」
などという理由付けは成り立たないことは明らかです。
短期間でどれだけの改変が入れられるかが勝負ですね。
#ISO9001 #品質マネジメントシステム #維持 #SDGs