<合理的配慮支援員>のおしごと その1
『いんくるーしぶ』『だいばーしてぃ』
このような言葉が意識高い系のステータスかのように横行しているこの時代に、
実際、教育現場ではその意がどう反映されているのか、いわしは実際に働いて確かめたくなった。
公立中学校に配属が決まり、初日に得た情報は、
・学年と年齢
・戸籍状の性別
・障害種別(肢体不自由) のみ
いわしの支援員としての需要は、『片腕になること』
ほう…。
それ以外は明示されないまま、教室に入った。
一見、どの子が支援対象なのかわからない。何せ、いわしかて弱視だからね。
というのは(半分)冗談で、肢体不自由といえど、歩いて物を持っている子ばかり。
自己紹介をして、やっとわかったくらいだ。
以下、マグロくん(仮名)とする。
ちょっと聞いてみた。
いわし「どんなことに困っている?」
マグロ「調理実習とか数学で定規を使う時に、押さえてほしいです。」
いわし「なるほど。了解です。手が必要な時は言ってね」
ここで、いわしは基本スタイルを決めた。
<近くにいない>
お年頃のマグロくんのそばに常にいわしがいたら、友達も近づきにくくなるだろう。
本当に<手>だけで良いのだ。
つづく...
その2『教室内のいわしのポジション』
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