ゆりみよう

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【屋久島空港問題 ♯11】 深刻な観光客の減少トレンド   

パンフが滑走路延伸による経済効果と称する223億5千万円の内訳は、関東からの旅費低減効果と時間短縮効果、無線施設整備による欠航減少効果のみ。その中に観光による経済効…

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【屋久島空港問題 ♯10】 屋久島町の急激な人口減少

“偽りの需要予測”も“法外なでっちあげ経済効果”もお手の物のパンフが、観光による経済効果だけは捏造できなかった背景には、人口減少社会とそれに伴う経済の縮小という…

【屋久島空港問題 ♯9】 一部旅行客の旅費低減と時間短縮で、223億5千万円の経済効果?!

国交省が定めた需要予測手法に背いた“偽りの需要予測”14万人は、実績値と著しく乖離するばかりか、実績値のまま羽田直行便が就航した場合は早々の運行停止と鹿児島便の減…

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【屋久島空港問題 ♯8】 羽田直行便就航後は軒並み採算ライン割れ それでも就航する航空会社があるの?

  図1の評価基準を屋久島版に直すと、「羽田ー屋久島ジェット機直行便(B737-800か A320)を就航する確約が、新規事業採択時評価までに航空会社と成立すること。」とな…

【屋久島空港問題 ♯7】 14万人よりはるかに少ない実績値(関東からの鹿児島便乗降客数)

”偽りの需要予測”14万人は、図1の対象路線の需要見通し年間11万人以上という評価の基準を満たしているかに見えますが、14万人という数値自体に問題はないのでしょうか。…

【屋久島空港問題 ♯6】 需要予測をしないで出した “偽りの需要予測” 14万人

ジェット機就航の目的に対して2,000m滑走路が必要じゃなくても、パンフはあくまでも必要性があると主張しなければなりません。 そのために乗降客数の予測(需要予測)をし…

【屋久島空港問題 ♯5】 「新規事業採択時評価」と評価の基準

1,500 mでも1,800 mでも就航可能なジェット機があるにもかかわらず、本計画が2,000 m滑走路に固執していること、2,000 m延伸案の急浮上と鹿児島県の態度急変がリンクしてい…

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【屋久島空港問題 ♯4】 情報隠しとウソとごまかしのパンフ

屋久島空港の滑走路延伸計画の根本的な欠陥を明るみに出すために、このノートを書いていますが、前回までに次の2点がわかりました。 ・本計画の表向きの目的はジェット機…

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【屋久島空港問題 ♯3】 鹿児島県の態度急変と同期する2,000m滑走路。因果関係があるのでは?

このノートは、屋久島空港の滑走路延伸計画における2000mへの滑走路延伸には必要性がないこと、必要性を捏造したために計画破綻していること、それでも事業化されつつある…

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【屋久島空港問題 ♯2】 1,500m、1,800mでもジェット機が飛ぶなら、2,000m滑走路の必要性はない

前回は、ジェット機就航のために2,000mに滑走路延伸する本計画に対して、札幌市の丘珠空港では1,500 m滑走路で現にジェット機が就航してるんだけど…という話をしました。 …

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【屋久島空港問題 ♯1】 2,000 m滑走路の目的は、屋久島‐羽田間のジェット機就航。1,500m滑走路でジェット機就航中の空港もある…

屋久島空港の滑走路延伸計画の経緯2015年に、滑走路延伸の可能性を探る調査費を鹿児島県が初計上したところから、本計画がスタート。 2020年に、住民参画用のパンフレッ…

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【屋久島空港問題 ♯0】 「屋久島空港の滑走路延伸計画」の2,000 m滑走路ができると・・・自衛隊機や米軍機が飛んでくる?!

鹿児島県の南方60 ㎞沖に浮かぶ屋久島に、県が設置、管理する屋久島空港があります。 現在1,500mの滑走路で、鹿児島便、福岡便、伊丹便が就航していますが、東京方面に向…

noteはじめました!!

これから、馬毛島の問題について投稿しようと思います!!

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【屋久島空港問題 ♯11】 深刻な観光客の減少トレンド   

【屋久島空港問題 ♯11】 深刻な観光客の減少トレンド   

パンフが滑走路延伸による経済効果と称する223億5千万円の内訳は、関東からの旅費低減効果と時間短縮効果、無線施設整備による欠航減少効果のみ。その中に観光による経済効果は1円たりとも含んでいません。

観光の島屋久島で、できることなら観光による経済効果こそ華々しく打ち出したいはずなのに、でっちあげがお得意のパンフが、この件に限ってはなぜだかそうはしませんでした。

そこで今回はその理由を考察したいと

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【屋久島空港問題 ♯10】 屋久島町の急激な人口減少

【屋久島空港問題 ♯10】 屋久島町の急激な人口減少

“偽りの需要予測”も“法外なでっちあげ経済効果”もお手の物のパンフが、観光による経済効果だけは捏造できなかった背景には、人口減少社会とそれに伴う経済の縮小という抗いがたい趨勢がありそうです。
 

データで見る屋久島の人口減少

グラフのとおり屋久島町の人口は2009年頃まで1万3千人台を維持していましたが、以後は国勢調査の度に1000人ずつ減らして、2014年に1万3千人台を割り込み、2019年

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【屋久島空港問題 ♯9】 一部旅行客の旅費低減と時間短縮で、223億5千万円の経済効果?!

【屋久島空港問題 ♯9】 一部旅行客の旅費低減と時間短縮で、223億5千万円の経済効果?!

国交省が定めた需要予測手法に背いた“偽りの需要予測”14万人は、実績値と著しく乖離するばかりか、実績値のまま羽田直行便が就航した場合は早々の運行停止と鹿児島便の減便まで招来してしまうことがわかりました。

屋久島町民にとっては今よりずっと不便になる可能性が濃厚なのに、パンフは屋久島町民の利便性も高まり云々と、投資詐欺まがいのおためごかしを書いています。

パンフはまたp8の費用対効果の図でも、ごく

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【屋久島空港問題 ♯8】 羽田直行便就航後は軒並み採算ライン割れ それでも就航する航空会社があるの?

【屋久島空港問題 ♯8】 羽田直行便就航後は軒並み採算ライン割れ それでも就航する航空会社があるの?

 

図1の評価基準を屋久島版に直すと、「羽田ー屋久島ジェット機直行便(B737-800か A320)を就航する確約が、新規事業採択時評価までに航空会社と成立すること。」となります。

一方パンフは14万人という”偽りの需要予測”をでっちあげましたが、実績値と著しく乖離しており、数値の妥当性が疑われます。

今回は実績値のまま羽田直行便が就航した場合の搭乗率を計算して、就航する航空会社があるかを考

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【屋久島空港問題 ♯7】 14万人よりはるかに少ない実績値(関東からの鹿児島便乗降客数)

【屋久島空港問題 ♯7】 14万人よりはるかに少ない実績値(関東からの鹿児島便乗降客数)

”偽りの需要予測”14万人は、図1の対象路線の需要見通し年間11万人以上という評価の基準を満たしているかに見えますが、14万人という数値自体に問題はないのでしょうか。

妥当性の確認のために自力で需要予測をしたくても、国交省が定める4段階の予測手法をなぞることなど素人には到底無理です。

けれども「現況における関東からの鹿児島便乗降客数」=「実績値」くらいは素人でもざっくり計算できそうなので、今回

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【屋久島空港問題 ♯6】 需要予測をしないで出した “偽りの需要予測” 14万人

【屋久島空港問題 ♯6】 需要予測をしないで出した “偽りの需要予測” 14万人

ジェット機就航の目的に対して2,000m滑走路が必要じゃなくても、パンフはあくまでも必要性があると主張しなければなりません。

そのために乗降客数の予測(需要予測)をしているので、今回はその需要予測手法が適切かどうかを調べます。

需要予測手法がの適切か否かは、図1のとおり新規事業採択時評価の評価の基準にもなっているほど重要なポイントです。

国交省が定めた需要予測の厳密な手法

国土交通省航空局

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【屋久島空港問題 ♯5】 「新規事業採択時評価」と評価の基準

【屋久島空港問題 ♯5】 「新規事業採択時評価」と評価の基準

1,500 mでも1,800 mでも就航可能なジェット機があるにもかかわらず、本計画が2,000 m滑走路に固執していること、2,000 m延伸案の急浮上と鹿児島県の態度急変がリンクしていること、パンフが実は住民を欺くものでしかないことを、前回までにお話ししました。

パンフが掲げる2,000 mの根拠についても徹底検証するつもりですが、今回はその前段として「新規事業採択時評価」と評価の基準につい

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【屋久島空港問題 ♯4】 情報隠しとウソとごまかしのパンフ

【屋久島空港問題 ♯4】 情報隠しとウソとごまかしのパンフ

屋久島空港の滑走路延伸計画の根本的な欠陥を明るみに出すために、このノートを書いていますが、前回までに次の2点がわかりました。

・本計画の表向きの目的はジェット機の就航ですが、実際には1,500mや1,800m滑走路でも十分ジェット機が飛ばせるので、2,000mに延伸する必要性はありません。

・でも実は裏の目的があるらしく、2015年頃に2,000m滑走路が急浮上。それと同時に鹿児島県が突然積極

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【屋久島空港問題 ♯3】 鹿児島県の態度急変と同期する2,000m滑走路。因果関係があるのでは?

【屋久島空港問題 ♯3】 鹿児島県の態度急変と同期する2,000m滑走路。因果関係があるのでは?

このノートは、屋久島空港の滑走路延伸計画における2000mへの滑走路延伸には必要性がないこと、必要性を捏造したために計画破綻していること、それでも事業化されつつあることを明らかにするものです。

前回までの記事で、丘珠空港で可能な1,500m滑走路、1,800m滑走路でのジェット機の就航が、屋久島では完全に黙殺されて2,000m滑走路一本槍になったことを見てきました。

本計画のジェット機の就航と

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【屋久島空港問題 ♯2】 1,500m、1,800mでもジェット機が飛ぶなら、2,000m滑走路の必要性はない

【屋久島空港問題 ♯2】 1,500m、1,800mでもジェット機が飛ぶなら、2,000m滑走路の必要性はない

前回は、ジェット機就航のために2,000mに滑走路延伸する本計画に対して、札幌市の丘珠空港では1,500 m滑走路で現にジェット機が就航してるんだけど…という話をしました。

今回はその就航状況をさらに詳しく調べながら、
本計画における2,000m滑走路の必要性の有無を検証したいと思います。

丘珠空港の資料:滑走路の長さと離着陸可能な航空機

これらは丘珠空港の延伸計画の検討段階で公表された資料

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【屋久島空港問題 ♯1】 2,000 m滑走路の目的は、屋久島‐羽田間のジェット機就航。1,500m滑走路でジェット機就航中の空港もあるのに。

【屋久島空港問題 ♯1】 2,000 m滑走路の目的は、屋久島‐羽田間のジェット機就航。1,500m滑走路でジェット機就航中の空港もあるのに。


屋久島空港の滑走路延伸計画の経緯2015年に、滑走路延伸の可能性を探る調査費を鹿児島県が初計上したところから、本計画がスタート。

2020年に、住民参画用のパンフレット「屋久島空港の滑走路延伸計画(案)について」(以下パンフと称す)を配布し、パブリックインボルブメント(施策の立案や事業の計画・実施などの過程で、関係する住民や利用者などに情報を公開した上で、広く意見を聞いて、それらに反映すること

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【屋久島空港問題 ♯0】 「屋久島空港の滑走路延伸計画」の2,000 m滑走路ができると・・・自衛隊機や米軍機が飛んでくる?!

【屋久島空港問題 ♯0】 「屋久島空港の滑走路延伸計画」の2,000 m滑走路ができると・・・自衛隊機や米軍機が飛んでくる?!

鹿児島県の南方60 ㎞沖に浮かぶ屋久島に、県が設置、管理する屋久島空港があります。

現在1,500mの滑走路で、鹿児島便、福岡便、伊丹便が就航していますが、東京方面に向かう直行便がないので、

ジェット機による東京直行便の就航を目的として、
滑走路を2,000mに延伸する「屋久島空港の滑走路延伸計画」
(以下本計画と称す)が進行中です。

東京直行便の就航で起こり得ること
しかしながら本計画どお

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noteはじめました!!

これから、馬毛島の問題について投稿しようと思います!!