見出し画像

ニュージーランドで見つけた、うちの近所でもやってほしいこと

恋をしました。
まきむらよ。

なににって、
ニュージーランドという島々に。

画像1

てなわけで、ニュージーランドで見つけた、「えっうちの近所でもやって欲しい」という感じの良いことをいろいろ紹介します。

こどもはフルーツ食べていいよコーナー

画像2

ニュージーランドじゅうにあるスーパーマーケット「Countdown」のサービス。写真はWhakatane店。「こどもは無料でリンゴ食べていいよ」コーナー。

こどもにやさしいカフェ

スクリーンショット 2020-03-10 21.40.22

保護者の方に付き添われていないお子さんは!!

エスプレッソと子犬さんサービスですよ!!(ジョークなのか本気なのか、子犬とはぬいぐるみなのか本物なのかを一緒に行った現地の人に聞いてみたけどよくわかんないって言ってた。このPacific Coast Macadamiasっていうカフェ)

ペンギンさんに優しい教会

スクリーンショット 2020-03-10 21.40.00

「お魚くさかったら ごめんなさいね 教会のそばに ペンギンさんが住んでて ごはんを食べたりしてるからね」

スクリーンショット 2020-03-10 21.40.07

Raukokoreの教会。ペンギンさんには会えなかったけど。やさしいかよ。

聴覚過敏の人のための、静かにお買い物タイム

画像3

めちゃめちゃ急いでる時に撮ったので写真がダメすぎてごめんだけど、「毎週水曜の午後2:30-3:30はクワイエットアワーです。聴覚過敏の人も安心して買い物できるように、スーパーマーケットをできるだけ静かな環境に整えてお待ちしてますのでご協力くださいね」というお知らせ。

「燃やす」と「リサイクル」だけに分かれており指定ゴミ袋とかないゴミ出しスタイル

画像4

これまじですごい。ゴミ出しが「燃やす」と「リサイクル」に分かれていた。で「リサイクル」の方は、ゴミ袋も何もなくそのまま指定のゴミ箱にボコボコ入れておけば、自動ロボアームみたいなやつがウイーンって出てくるゴミ収集車が来てガンガン回収してくれるというスタイルだった。

「リサイクル」のゴミ箱の中には、紙、プラスチック包装、アルミ缶、スチール缶、全部ごっちゃにブチ込んでOK

スクリーンショット 2020-03-10 21.36.34

「自信なかったら燃やすゴミに出してな〜」って書いてあるゴミ箱もある。やさしい。

細かく8種類とかに分別して指定ゴミ袋に入れて指定日に出す、ってスタイルだと、「分からなくて近所の人に怒られてもう怖くてゴミが出せない」ってなっちゃっていわゆるゴミ屋敷状態に陥っちゃう人とかいるんだよね。あと、細かいこと言えば、ゴミ袋そのものがゴミの分量を増やしてしまうわけだし。できれば素のまま、細かく分別せずにゴミ出しできる方が、人間にも環境にもやさしい。このニュージーランドスタイル、早急にうちの近所でもやってほしい。たのむ……。

ゴミそのものを減らす取り組みもすごかった。

固形シャンプー

画像6

固形石鹸みたいになってるシャンプー。ボトルごみを減らし、水も節約できるとうたっている。

あらゆるものの量り売り屋さん

画像7

オークランドのポンソンビー通りにある「GoodFor」という量り売り屋さん。

米、塩、粉類、スパイス、ハーブ、ナッツ、ドライフルーツ、あらゆるものを量り売りしてくれる。お客さんが持ち込んだ容器の重さをあらかじめはかって、その分の値段を引いてくれて、お客さんが容器の中に好きなだけ好きなものを詰めて商品番号を書いたらまた重さに応じて値段を教えてくれるっていうシステム。洗剤とか、食べ物じゃないものも量り売りしてくれる。

画像8

常連風のお客さんが、「SALT」「SUGAR」とかオシャレに書いてあるガラスボトルをいっぱい家から持ってきてお買い物してました。容器を持ってない人には紙袋なら分けてくれます。わたしはその辺のスーパーで自分用に買ったタッパーに、無添加ドライキウイフルーツをたった4切れだけ入れてレジに持ってったんだけど、嫌な顔ひとつせずに、「ご自分の容器を持ってきてくださってありがとうございます」って感じで接客してくれて、「エコしたわね……」という満足感にみちあふれました。日本だって、昔のお味噌屋さんとかお米屋さんはこうやって容器持ち込み量り売りだったんだよね。キウイうまかった。

画像9

そんな感じでめっちゃニュージーランド大好き。いえーい。

でももちろん良いことばかりの楽園ってわけじゃなくて、ニュージーランドだって、経済格差、家庭内暴力、住宅問題、本当にいろんな社会的課題に立ち向かい続けているところです。

画像10

いっぺん、犯罪率のめちゃ高い貧困地域に滞在していたのですが、道端でポテト食ってたら知らん女の子が「わたしにもポテト買ってくんない?わたし妊娠してるの。でも彼氏に捨てられて、追いかけるお金もないんだよね(笑)」って言いながら隣の席に座ってきてニカって笑ってました。歯が一本もなかったです。なんかこうけっこうビビってしまったのと、わたしが東京の貧困アパートに住んでいた時に逮捕されて出て行った隣人とそっくりな謎の甘いヤバいケミカルな匂いを発散させていたのとで、「ごめんね。今会ったばかりであなたの話が信じられないの」って言って断ったんですけど、彼女は「フッフゥ〜!!」みたいな歓声をあげ、別の車にヨタヨタ近寄っていきました。で、降りてきたおじさんにまた「ポテト買って〜♡」して、一度は「いいよ」って言われてたんですけど、おじさんと一緒にファストフード屋さんに入っていって女の子だけ追い返されてました。彼女、いつもいつもいつもいつも「ポテト買って〜♡」やってるんだろうね。

画像11

でもなんかポテト食うたびに彼女のことを思い出してしまって、どうしようね、人類。一人とか一部とかの人間が人間全体のことをあまさず考えるのは大変難しいことなので、人間たちが人間たちのために考えたつもりのシステムにはいつも穴や抜けがあるわけだけど、わたしもポテト買ってあげたらよかったのかも知んないんだけど。どうすればいいのかな、どうすればもっと良くなるのかな、ってことを、なんかしてる人たちから学びたいなという気持ちで、また、ニュージーランドに行きたいと思います。

ここから下は「なんかこう、まきむぅたちとしゃべったりとかするとこ」読者さんのための、おしゃべりコーナーと、おまけの画像たちです。

ここから先は

273字 / 3画像
一般公開の記事や本と違い、ここでは応援してくださる方向けのないしょばなしをしています。また、ここにいただくコメントは読んだら❤️をつけています。たまにコメント欄でおしゃべり企画もしています。

タレント・文筆家のまきむぅこと牧村朝子が、雑談、日記、音声コンテンツ、あなたからのコメント読みをやったりする、いわゆる公式ファンクラブです…

応援していただけるの、とってもありがたいです。サポートくださった方にはお礼のメッセージをお送りしています。使い道はご報告の上で、資料の購入や取材の旅費にあて、なにかの作品の形でお返しします。