フィトピグメント(植物顔料)アボカド
アボカドの顔料を作りました。
あの黒くて緑のアボカドから、ピンク〜ブラウンが作り出されます。不思議不思議〜。
作成途中の写真
アボカドはタネと皮を使用しました(写真左上)。3個分くらいです。
普段の食事に食べたものを、緑の可食部をよく洗い落として冷凍してあります。
乾燥させるとよくないと聞いたことがありますが、比較したことはありません。私くらいのお遊びでは違いがわかりませんが、染織の作品を作るとなればその差は大きいのかもしれません。
アルカリ性で煮出すことで赤い色素を抽出できます(写真右上)。
抽出というか・・・ 煮続けるといくらでも採れるんですよね。桜の葉などもそうなのですが、存在している色を引き出すというより、その植物の形を作っている何か大量に含まれている成分が酸化&分解反応なりを起こして溶け出てきているんじゃないかってくらいです(イメージです。この色素の構造がわからないので)。そのうちタネがドロドロになってしまうのでやめます。
抽出した色素を顔料化して沈殿物を乾燥させます(写真下2枚)。
用途によりますが、本当は乾燥させないで保管あるいはすぐ使用するほうが粒子が細かくていいのだろうと思います。
粉末化して保管
乳鉢でできるだけ細かく粉末にして保管します。
この作業が(細かさにこだわると)大変で、途中でギブアップです。この瓶は30ml強くらいなので、だいたい大さじ2杯ですね・・・。
乳鉢でゴリゴリした粉を目の荒さの違う2つの茶こしで篩っています。
小さい茶こしは60メッシュ、大きい茶こしはメッシュサイズ不明ですが非常に細かいもので、これを通るまで細かくするのにこの量で半日かかりました。手が痛い!
目が細かいとはいえ家庭用の茶こしです。とても工業用の篩なんか無理ですね。ムラのない、片栗粉みたいなポフポフの粉末を作ってみたいんだけど。
軽い気持ちで調べてみたところ、20万円くらいあれば粉砕を自動化できそうです。趣味の範囲を微妙に超える・・・(ブックマークだけして寝かせておきます)
何に使おうかな
このフィトピグメントでピンクの石けんができます。ピグメント自体は茶色よりのピンクですが、石けんだと黄味が抑えられてよりピンクに見えるようです。赤い石けんチャレンジが滞っているのですが、他のと同じレシピで比較してみたいです。
最近気になっているのが引き染めなどの顔料で染める手法です。筆で模様を描いたりしてみたい。
絵の具やクレヨンもまた作りたいです。ある程度まとめて作業したいのでいろいろな顔料をコツコツためていくつもりです。