見出し画像

北陸で暮らすということ 必需品編

無人島に3つ持っていけるとしたら、何を持っていく?なんて質問があったりしますが、北陸で暮らすときの必需品を1つだけ挙げるならば、間違いなくそれは【車】です。

あーだめだー免許すら持ってないわーという方、ご安心ください。こちらで免許を取得すれば良いのです。

かくいう私も大阪に住んでいた頃は南船場や堀江に住んでいたので、車はもちろん免許すら持っておらず。だって大阪なんて地下鉄と自転車で本当に充分あっちこっち行けますもんね。自分が車を運転することになるなんて、想像もしていませんでした。

そこでこちらに引っ越してきた30歳の時に、引越した翌日から教習所に通い免許を取得しました。
仕事もあるのでちゃんと受講できるかなと教習所の方に相談したら、スケジュールを全部私の休みに合わせて作ってくださって、予約を常に最優先で押さえてくださったので、学生さんで混み合う冬の季節でもスムーズに取得することができました。

そして北陸の道は、広い。運転初心者さん大歓迎です。
こちらに越してきてまず初めに驚いたのは、こんなに交通量が少ないところなのになぜこんなに道路が広いの?ということでした。
金沢の街の中では一方通行が多く狭いところもありますが、私の住んでいる福井県は間違いなく概ね広いと言えると思いますので、車の運転初心者さんにも走りやすい道路だと思います。

こちらでは車が自転車代わりになります。
参考程度にお伝えしますと、私の家からコンビニまでは歩いて20分位はかかると思います(歩いたことないけど)。最寄りの駅までは30〜40分位。まぁ、頑張ったら歩けるかな。
でもやっぱり天候が悪い日も多いですし、冬には雪が積もる地域ですので、歩くのは難しいと思います。

電車は一応走っています。
先日北陸新幹線が開業しましたし、それに伴いハピラインというもともとJRが運営していた基本各駅で停まるような路線、あとは昔からの地元の鉄道会社のローカル線もあります。
私もそれを使って駅前まで通勤していたこともあります。まぁその最寄駅に行くのも車なのですが、仮にその最寄駅の近くに住んだとしたら車はいらないのかいうと、答えはやはりちょっと不便、ということになります。

なぜなら私の住む最寄駅から福井の駅前までは電車で20分ほどで、これだけ聞くとめちゃくちゃ便利と思われるかもしれないですが、その電車の本数が1時間に1本程度なのです。つまり1本乗り遅れたら遅刻確定です。帰りも同じなので、乗り遅れたら何もない駅前で1時間待ちぼうけです。
そして風の影響ですぐに運行休止になったり、遅延したり。なかなか使いづらいと言えます。

また、そもそも恐らく大半の人が駅前以外での勤務となります。圧倒的に働き場が駅前ではない場所の方が多いでしょう。そうなりますと、もう交通手段がなくなりますので、車が必須と言えるでしょう。

ちょっとスーパーにお買い物に行くのにも車。
通勤するためにも車。
もちろん、お休みの日にお出かけするにも車が必要なのです。

ではもう車が必要じゃない福井駅前に住んでしまったらいいじゃないか。スーパーもある、コンビニもある、電車でピューンと他の都市へお出かけもできるし・・・となると、それはもう本末転倒で、そもそもなぜ北陸で暮らすことにしたのか、という話になってしまいますね。
自然の中で静かに暮らす環境こそが、この地の醍醐味なのですから。


さぁ、ドライブしよう。


私のように車に全く縁がなく免許を持っていない方、乗る機会がなくペーパードライバーの方にこそ、ぜひ北陸で車を走らせてほしいです。

運転しながら、間違いなく絶景に出会えます。しかも、ただ普通の毎日の通勤の時にさえです。

田植えが終わったあたり


早朝は近くの山にも霞がかかる



水を張った田んぼの水面がキラキラしている様子とか。
山に雲がかかって、あっちの方は雨が降ってそうだなとか。
光のカーテンがたくさん降りて、幻想的だなぁと思ったり。
この空気の感じは虹がどこかに出ていそう・・・あったあそこだなんて探したり。
太陽が昇る時間と暗くなる時間の変化を通して、季節のうつろいを感じたり。
時にはバックモニターに映るその切り取られた景色にハッとするくらい。
本当に、日々一刻一刻と表情が変わるのを目にすると思います。

私はこちらに住んで10年経った今でも毎日変わりゆく景色を見ながら、わぁーキレイ!今日も最高!と言いながら車を走らせています。

北陸で暮らすということ、それは車をただ走らせるだけでも楽しい毎日が待っているということかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?