東尋坊の中心で愛を叫ぶわけではないが地球を感じるのよって話
移住する前は福井県のことなんて
これっぽっちも知らなかった私ですが、
その名前はさすがに聞いたことはあります。
東尋坊。
そこに着くまでのドライブロードは、松の木に覆われて海がなかなか見えそうで見えなかったりするのですが、駐車場に車を置き崖の方へと進んだら、視界が開けて、ひろーい海が眼下に広がります。
やっぱり地球って丸いんだなぁ。
独特のこの柱のような岩は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれています。
柱状節理とは、マグマが地表に噴出する前に冷えて固まるとできるそうで、割とあちこち各地で見られるのですが、東尋坊はこの柱状節理の規模と安山岩という岩でできているというのが世界的にも貴重なんだそうです。
1200〜1300万年前に火山活動があり、マグマが固まって柱状節理の岩となり、それが地殻変動などでグググっと隆起したり日本海の荒波に削られ、長い年月をかけてこの断崖絶壁の姿で、現代の私たちの前に現れている…。
そんな太古の地球の出来事を今こうやって見て触れられる(踏んづけられる!)なんてなんだか不思議ですよね。
やーほんと、人間なんてちっぽけなもんです。
体の大きさもその歴史も。
そんな難しいことを考えなくても、
遊覧船のボートに乗って潮の匂いの中
さっきまで自分がいた崖の上の小さな人たちを眺めたり
アナウンスに出てくる色んな島や岩を
どれどれって探したり
はたまた地上では
岩の裂け目を避けながら磯まで降りてみたり
遠くの水平線のその向こう側まで想いを馳せてみたり
パラソルの並ぶレトロなお土産やさんをちょっと覗いて
ブラブラするだけでも、充分楽しいです。
晴れた日にぜひどうぞ。