スポーツの繋がりは地域防災にも活きる
(こちらは5月2日に共同通信社から地方紙向けに配信された「スポーツ随想」の千種担当回第二回の記事です。共同通信社からは許可を得てnoteにも配信しています。)
平成から令和に時代が変わった、この4月から5月。新入生や新社会人など、新しい環境で1カ月頑張った方も多いことでしょう。私も5年前の今頃、青森県で気象予報士としてデビューしたわけですが、初めての土地で初めての仕事、とにかくいろいろな初めてに囲まれ、孤独な日々でした。
そんな時に孤独を和らげてくれたのが、空手を通じて出会った地元の方たちでした。地域とつながり、孤独を解消する手段として、スポーツは有効。大学で空手を始めておいて良かったと心から思いました。
ところで私には、高校でラグビーを始め、ラグビーを続けるために転職までした筋金入りのラグビー好きの弟がいます。仕事を頑張るためにラグビーが欠かせなかったそうです。彼にとってラグビーは、気分を切り替え、リフレッシュする活力の源です。
弟は埼玉県のラグビー団体で副主務を務めているのですが、悩みを聞いたところ「審判不足」という答えが返ってきました。ラグビーは選手と一緒に走り回る体力が求められるため、審判不足が顕著だそう。ワールドカップを前にラグビーを始める人が増えているので、審判の担い手を募集中だそうです。
史上最長の10連休が終わると、そろそろ五月病が心配になってくる季節。そこで皆さん、スポーツを始めてみませんか。
地域とのつながりを深めることができますし、何より自分のリフレッシュになります。気象災害が極端化する時代、普段から地域とのつながりを深めておくことは地域防災力の強化にもつながると思いますので、気象予報士・防災士の立場からもオススメです。
※こちらの記事は神戸新聞、河北新報、徳島新聞、東奥日報、山陰中央新報、西日本新聞に掲載されました。
気象予報士 千種ゆり子