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競泳をやっていたときにはなかった、ライフセービング競技だからこそ生まれた考え方




ライフセービングプール競技の中に、

溺れた人に見たてたマネキンを

泳いで運ぶ速さを競う種目がある。


私は左手でマネキンを持ち、右手は片手クロールのように手をまわす


マネキンを運ぶ速さは


まだまだ誰にも負けない自信がある



そんな今の私の状態を作り上げたきっかけの話






大学一年生の秋、


JLAハイパフォーマンスチームにBチーム(U20の枠)として選出された


日本代表候補となる強化指定選手の集まりだ


そこで、初めて世界大会の内容を知った


6人で、約20種目に出場して総合得点を競うという

「泳ぐ」ひとつとっても

フィンを履いて泳いだり、マネキンを引っ張ったり、レスキューチューブを使ったり、

たくさんの種類があった



次の合宿で、25mマネキンキャリーのタイム計測が行われることを知った私は


自己流で練習した。



泳ぐことは散々やってきたけど、

ライフセービング競技に特化した練習はやったことない


でも、世界大会に出場したい一心で猛烈に練習した



本番当日、自信があった


だってたくさん練習したから


トライアスロンチームに混ぜてもらって単純に泳ぐ練習をしたあとに

また更にプールに入ってマネキンキャリーの練習をする


そんな日々を送った




だけど、

いざ、スタートしてみると


マネキンが手から落ちる…



急いで持ち直して、泳ぐけど


「スルッ」


またマネキンが手から落ちた…



(練習のときはこんなに滑ることなかったのに…。)


そう、落ち込んでるいるとヘッドコーチにこう言われた



「練習してきてないじゃないか。」






めちゃくちゃショックだった

最初は、


「ちゃんと練習してきたのに!」


って心の中で反論する自分がいたが


時間が経つにつれ、考え方が変化していった




これは、ライフセービングスポーツ。


沖に流されちゃった人に声かけるの間に合いませんでした。

でも練習はちゃんとやりました、えっへん。


じゃぁ、済まされないもんな…


たしかに本番でちゃんとできなきゃ、練習してきたうちに入らないよな。そう見られても仕方ないよな。



ライフセービングスポーツは

ふとしたときに、いつも私に気づきを与えてくれる


ライフセーバーとしても

スポーツマンとしても


大切なことを気づかせてくれる






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これは、4×25マネキンリレーの今の日本新記録を達成した瞬間

たしか決勝で順位あげて5位だったかな




あぁやっぱりメダル欲しい!!



絶対!!


念願のメダル獲得へ!!