小説『アリス殺し』
タイトルのインパクトに、書店で見つけたとき、頭のなかが???状態で、思わず購入してしまいました。
もともとサスペンスやミステリーものが好きでして、高校生時代にはアガサ・クリスティーの名探偵ポワロやミス・マープルにドハマりしてました(笑)
ポワロシリーズと同じ創元推理文庫なのもあり、「軽すぎず、重すぎない感じの作品かな~」くらいにしか思っていませんでした。…がしかし!読んでみてびっくり!予想以上の面白さで、サクサクと二日間であっという間に読了できました。
まだ読んだことないよ~という方のために、あらすじをご紹介☆
最近、不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかり見る栗栖川亜理。ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見たある日、亜理の通う大学では玉子という綽名の研究員が屋上から転落して死亡していた――その後も夢と現実は互いに映し合うように、怪死事件が相次ぐ。そして事件を捜査する三月兎と帽子屋は、最重要容疑者にアリスを名指し……邪悪な夢想と驚愕のトリック!
あらすじを読んだ時点では、「キャロルの『不思議の国のアリス』をベースにしてる感じ」くらいにしか予想しておらず、正直そんなに期待もしてませんでした…ごめんなさいぃぃぃぃ!
これはすべて“夢”だったのか…?
読み進めていくとわかるのですが、本家の『アリス』のテーマ“夢”と現実世界が巧みに交錯していきます。
誰が味方で、誰が敵なのか?なにが現実で、なにが幻想なのか?なにが真実で、なにが嘘なのか?物語に散りばめられた情報は、最終的にどんな結末を導き出すのか?
与えられた情報をきちんと把握&推理していたつもりだったのですが…まんまとミスリードされ、最後のどんでん返しで背中がゾクッとしました(笑) 良い意味で予想を裏切ってくれた、そんな作品でした。
作者の小林泰三(こばやしやすみ)さんが書いた『〇〇殺し』シリーズはあと二作品ほど続いているようなので、そちらも読んでみようかな~と思っています。
気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね~!ミステリー好き&童話好きの方にはマッチすると思います^^(!意外に出血&流血シーンがちょこちょこ描かれるので、苦手な方はささーっと駆け足で飛ばすことをお勧めします!)
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