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【過去記事2020.06.08】夏の日差しを浴びながら
本格的に、暑い夏がもうすぐやってきます。
暑いのは嫌いなんですよ。
だから、少しでも対策をしないと、ね。
子供の時、家の庭でビニールプールを用意して貰って、
お父さんと水鉄砲をしたりしたのが楽しかった記憶があります。
夏は嫌いだけど、プールとか海は好き。
そんな気分を少しでも味わうことができるのが、ビニールプールですね。
うちには狭いけれどベランダがあるし、
童心に帰ってビニールプールで涼むというのもいいかもしれません。
もちろん、ビニールプールを膨らませるのはあなた。
ほら、これ。
空気入れポンプ渡しておくから、これで膨らませておいてくださいね。
ふふ。
そう言って私は部屋の奥へ姿を消してしまう。
これは、yurikaさんのため。
これは、yurikaさんへのご奉仕。
そう思うけれど、ビニールプールを膨らませるのは結構大変で。
少しくらいは手伝ってくれてもいいのに。
せめて、近くで見ているくらいはしてくれても……。
そんな想いがあなたの胸の中に生まれてきた時。
「ごめんなさい、お待たせしました」
そう言って、部屋の奥から姿を現せたのは、
競泳水着を着た、私です。
(画像は削除しました♥)
それだけで。
あなたは。
その姿を見ただけで。
あなたは。
「肌は焼きたくないから、露出は少なめですよ。残念でした♥」
あなたは首をぶんぶんと横に振ってから、
まじまじと私の水着姿を眺めてしまいます。
腰のくびれ。
控えめに膨らんでいる胸。
すらりと伸びる脚。
私のボディラインがはっきりとわかる水着姿。
股間周りのV字ラインが、とても艶めかしくあなたの瞳に映ります。
「ねえ、空気入れる作業、止まってるよ?」
はっとして、作業に戻るあなた。
私はそんなあなたを、悪戯な笑みを浮かべながら見つめる。
くすっと、時折、小さな笑い声を立てながら。
ビニールプールを膨らませる作業が終わると、そこに水を張らせる。
太陽光が水面を反射させて、夏を感じさせた。
私はゆっくりとそこに脚を入れて、
そのままお風呂に入るように、腰を下ろす。
「わ、思ったよりも冷たいね」
そう言って、あなたに子供のような笑みを見せて、
「大人ふたり入るのはちょっと狭いから、あなたはそこで待機、ですよ」
くすくす。
ピーチパラソルで作られた日陰の中で、汗を一滴もかくことなく、私が笑っている。
作業を終え直射日光を浴びているあなたは、汗だくなのに。
ほとんど同じ場所にいるのに、ふたりの体温は大きく違っている。
それが、二人の立場の違い。
それが、あなたと私の関係性。
でも。
それなのに。
どうして、あなたは私にご奉仕し続けるのか。
どうして、あなたは私を好きであり続けるのか。
それは。
「ねえ、恋奴隷さん。喉乾いちゃったから、飲み物欲しいな♥」
私にどんなことを言われても。
「ふふ、ありがとう。暑かったよね。あなたも飲む?」
私にどんなことをされても。
「こうやって、水着の上に飲み物を零して……」
わかっているから。
「ほら、恋奴隷さん」
私が。
「水着の上から、ドリンク、ぺろぺろしていいですよ♥」
あなたを誰よりも気持ちよくさせることを。
「あはは♥」
あなたが本当に望むことをしてくれることを。
「もう、必死に吸い過ぎですよ。ばーか♥」
だからあなたは、私から離れることができない。
ね。
そうですよね?
くすくす。
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