同じクラスのオナクラ嬢 第44話
ただいま、と部屋に入ってきた私を見て、紫乃は「お“ね”え“ち”ゃ“ん”っ!」と泣きながら車椅子ごと突進してきた。膝にダメージを喰らい「お“ぉ”っ!?」と変な声を出してしまったが、私は冷静を装い、紫乃を抱きしめ頭を撫でる。
「良かったぁ……! 帰ってきたぁっ……! 良かったぁ……!!」
子供の様に、紫乃が泣きじゃくっている。鼻水を垂らし、わんわんと泣いている。当然だ。まだまだ、紫乃は子供なんだから。普段は大人びている癖に、こういうところが可愛い。
「ごめんね、心配かけて」