同じクラスのオナクラ嬢 第38話
唐沢さんと神永さんと私の3人で、正くんのアパートに向かっているところだった。
大きめの黒いワゴン車が、私たちの近くで停まり、中からひとりの女性が半身を出して言った。大きめのキャップを被っていて、顔はよく見えない。
「ああ、九条さん! 見つかって良かった! 天心病院の者です! 妹の紫乃ちゃんが、大変なことになったの! 説明は後! 乗って!!」
今にして思えば、どうして乗ってしまったのだろう、と思う。
その女性は、いつもお世話になっている病院スタッフの加藤さんでもなかった