同じクラスのオナクラ嬢 第7話
横浜駅の中にある喫茶店の前で立っていると、向こうから名越鏡花が小走りでこちらに来るのが見えた。
「友里ちゃん、ごめーん! ちょっと遅れちゃった!」
はぁはぁと肩で息をしながら、鏡花が手を拝むようにして頭を下げる。ボーダー柄のカットソーが鏡花の身体のラインをいつも以上に細く見せていた。
「大丈夫、さっき来たところだから」
「もー、出かける前に母さんがうるさくてさー。あれ持ったのとかこれ持っていきなよとか。子供じゃないのにね」
どこか嬉しそうに文句を言ってから、あ、と口を手