同じクラスのオナクラ嬢 第32話
集合場所である神社の石段前に行ったあたしを待ち構えていたのは、浴衣姿の名越鏡花と九条友里だった。
「こんばんは、神永さん。あ、今日はコンタクトなんだ。可愛い」
あたしを見て、名越鏡花がにこりと微笑み、見え見えのお世辞を口にする。本当はそんなことを想ってもいない癖に、よくもそんな当たり前のように言えるものだ。そのまま値踏みをするような視線で、あたしのことを足元から頭頂部まで見てから、「動きやすそうな服で良いね」と目を細める。なんだこいつ。マウントか。私たちはちゃんと浴衣着て