[移住ことはじめ] 湯梨浜町ってどんなとこ??
こんにちは、地域おこし協力隊の遠藤です!
湯梨浜町の公式 note を始めて約2ヶ月。協力隊仲間で連携しながら少しずつ記事を増やしつつありますが、全国的な知名度はまだまだ高くありません。
そこでこの記事では、少しでも湯梨浜町を知ってもらうべく、移住を検討されている方に向けて、「そもそも湯梨浜町ってどんなところなの?」という、「そもそも」の話を書いて行きたいと思います!
「今は都会に住んでるけど、田舎暮らしを始めてみたい」
「地方移住したいと思ってるけど、具体的な場所はまだ決めてない」
といった方にとって、湯梨浜町が移住先候補のひとつになったら嬉しいです。
そもそも湯梨浜町って?
基本の情報
湯梨浜町は、鳥取県の中部に位置する人口約16,000人の小さな町。田舎すぎない田舎です。日本海に面していて、1周12kmほどの東郷湖という湖もあります。
産業の特色としては、二十世紀梨の生産量が日本一です。また、町内に東郷温泉とはわい温泉の2つの温泉を擁することから、観光業も盛んです。
鳥取県のちょうど真ん中に位置しているため、東の鳥取市や、西の米子市など、県内の経済圏にアクセスしやすいのが特徴です。隣接している倉吉市(人口約45,000人)のベッドタウンとしての役割も持っています。
町内にJRの駅が2つあり、倉吉駅から特急スーパーはくとに乗れば、大阪まで約3時間で行くことができます。
また町内には山陰自動車道(鳥取県内の区間は無料)も通っています。自動車道を使えば、鳥取空港まで35分程度、米子空港まで1時間15分程度と、飛行機も利用しやすい立地です。
[湯] 温泉
町内には「東郷温泉」と「はわい温泉」と、2つの温泉があります。
東郷温泉は明治時代から、はわい温泉は江戸時代からと長い歴史を持っています。温泉に浸かれる旅館はあわせて10軒以上。関西などからの観光客で賑わっています。
その他、町民でも気軽に入れる公衆浴場も多数あったり、源泉を利用した足湯も町内に7ヶ所存在します。
また、地区によっては、家のお風呂で温泉が出るところもあったりと、温泉文化が町にしっかりと根づいています。
山陰の冬は冷え込みますので、冬の温泉のありがたさは格別です!
個人的なオススメは、はわい温泉の「千年亭」さんの露天風呂。
これが家の近くにあるのはサイコー過ぎます。
[梨] 梨の産地
梨の産地として有名です。夏になると大規模な梨の出荷式が行われ、町はもう梨一色!お裾分けで梨を頂く機会が爆増し、一時期わが家の冷蔵庫は梨の貯蔵庫と化していました(去年はひと夏で50個くらい食べました)。
品種は、100年以上も前から作られている二十世紀梨が王道なのですが、最近は高糖度の「新甘泉(しんかんせん)」も多く作られています。
ところで、鳥取の梨をまだ食べたことがない方、ぜひ旬の時期に食べてください!ほんっっっとうに美味しいです。瑞々しさのレベルがちがいます。皮を剥いてるそばから果汁がどんどんあふれ出てきます。家族や友達に湯梨浜産の梨を贈ると毎年要求されることになるかも知れません!
[浜] 日本海
夏は穏やかな波が寄せる遠浅の海水浴場があり、町外からたくさんの人が訪れます。町の北東部の石脇海岸には、遠方からわざわざ訪れるサーファーもいるくらい、良い波が来るそうです。あまり知られていませんが、鳥取の海の透明度は高いです。
特産品としては、養殖ヒラメと岩ガキが有名です。岩ガキはクリーミーな食感で、高級品にもかかわらず夏は絶対欠かせないという人もいます。
夏は仕事帰りに特に用もなくふらっと海に行きます。人が少ない場所もちらほらあるので、プライベートビーチ状態で海を独占したりもできます!
県外からの移住者もいる町
Iターンの方は移住するにあたって、「県外移住者がいるかどうか」ということはある程度気になるのではないかと思います(私はそうでした!)。
湯梨浜町は県外からの移住者が比較的多く、事業を始めた方も多くいます。
例えばJR松崎駅周辺は、県外からの移住者に人気があるエリア。ゲストハウスたみさん、HAKUSENさん、汽水空港さん、jig theaterさんなど、移住者による店舗やスペースが多く、カルチャー好きの方はすでにご存知かも知れません。
県外からの移住者がひとりもいない町だと引っ越すのはちょっと不安になるかも知れませんが、助け合える同じくらいの年代の人がいると心強いと思います。
実際に生活した感じ
ここまで湯梨浜町のプロフィールをざっくりと紹介してきましたが、実際に生活の感じはどうなのか、という具体的な話も移住を考えるとしたら必要ですよね。
車は必須
湯梨浜町に引っ越した当初、数日間だけ車がない生活をしていたのですが、かなり大変でした。スーパーやコンビニに行くにも一苦労。車がないと生活はできないものと考えて良いと思います(まれに自転車やバイクだけで生活している人もいますが)。
ちなみに県外から湯梨浜町に引っ越す人で、車の免許を持ってない人向けに、免許取得の補助金があります。
免許は持っているけどペーパーで運転が心配、という方にはコチラもあります。
ちなみに私は1年前の移住時はペーパーで、しかもほとんど車の運転経験がありませんでしたが、今では関西の方まで車で行けるくらいにはなりました。
町内は歩行者も少なく、都会ほど運転難易度は高くないので、運転にはすぐに慣れることができると思います。
普段の買い物には困らない
田舎だと買い物をする場所があまりない、というイメージがあるかも知れませんが、町内にスーパーは3軒、ドラッグストアは2軒あります。どれも売り場面積は広く、ハシゴしなくても買い物を完結できます。野菜直売所も1軒あります。これらのお店は全て、湯梨浜町の東部 (羽合エリア) に集中しています。イメージとしては、倉吉市に近づくほどお店が増える、という感じです。
湯梨浜町は、羽合・東郷・泊の3つのエリアから構成されているのですが、羽合の利便性が一番高く、その次に東郷、次に泊という順になると思います。東郷、泊には町の商店的なものを除き、大型スーパーはありません。
泊在住の方では、湯梨浜町で買い物をするのではなく、お隣の鳥取市のスーパーの方が近いからそちらに行く、という人もいます。
ちなみに田舎は物価が低いというイメージがありますが、個人的には物価は特別低いとは思いません。都市の方が事業者が多く価格競争があるため、むしろ物価は抑えめかも知れません。とはいえ、農家さんからの直売(市)などでは、一般的な価格よりもかなり安く野菜などを購入できたりもします。
雪
日本海側なので、降ります☃️☃️☃️
湯梨浜町で2回目の冬を迎えましたが、去年は12月はぱらつく程度、1月にどかっと降り、2月にまたぱらつく、という感じでした。1月は大雪警報が出て、膝くらいまで積もりました。スノータイヤの着用厳守です!
近年は気候変動の影響で、雪の積もっている期間は短くなっているようです。冬の間ずっと町が雪に閉ざされてしまう、という感じではありません。
畑、借りれます
田舎に住んだら家庭菜園をやりたいという方も多いと思います!私もそうでした。
都会に住んでいた時にも家の屋上やベランダでトマトとかナスとかあれこれ育てていたんですが、畑で思う存分育てたい!と長いこと思ってました。で、協力隊の友達と3人で畑を借りました。
その時の記事はこれ↓(執筆者は協力隊の池本さん)
湯梨浜町では、町から借りることのできる体験農園が2ヶ所あります。
1区画(78.3平方メートル)あたり年額1,560円と、1区画(100平方メートル)あたり年額2,080円の2種類です。月額じゃなくて年額です!安い!
こうした体験農園以外でも、「畑使ってないから使いたかったら使っていいよ」というお声を頂くこともありました。持ち主が高齢になったりなどで使われていない畑、というのは実は結構あります。そうした畑はどこかに情報が出ているわけではないので、「畑を探している」ということを近隣の人にアピールしておくと、意外と見つかったりします。これは、田舎の面白いところだと思います。市場原理というよりも、口コミ、ご近所付き合いによって見つかるものがあるという、都会とはまた別の論理で田舎って回っているんだな、と垣間見る瞬間です。畑だけじゃなく、空き家とか、仕事とかにもある程度同じことが言えると思います。
住宅事情
「移住したくても、町内に住むところってあるの?」という住宅事情についても触れておきたいです。
結論から言うと、住むところはあります!
集合住宅でしたら、湯梨浜町内や倉吉市の不動産会社にあたってみるのが早いです。相場的には部屋にもよりますが、5~6万前後かなと思います。羽合エリアには集合住宅がありますが、東郷・泊エリアには集合住宅はあまりありません。
空き家を改修したりして住みたい場合は、町の空き家バンクをご覧ください!
仕事はある?
人口2万人にも満たない小さな町のため、求人は多くありません。町内で仕事を探そうとすると業種は限られて来るのが実状です。
とはいえ、土地や家賃が安めの湯梨浜町に住みながら、倉吉市(人口約45,000人)や鳥取市(約180,000人)、米子市(約145,000人)など、比較的経済規模が大きいところに働きに出ている方も多くいます。
起業を考えている方は、「湯梨浜町商工会」でさまざまなサポートを受けることができます。
湯梨浜町は農業、漁業、観光業が主な産業となっています。農業や観光業について言えば、人手不足もあるため、繁忙期などは知り合いから仕事を頼まれることもあります。求人などには出てこず紹介で見つかる仕事、というものも存在します。
移住相談先はこちら
鳥取県や湯梨浜町に移住を検討しているのなら、何はともあれ考えすぎずに相談してみるのが一番だと思います!見た方が良いページをまとめてみました。
ふるさと回帰支援センター(場所:東京)のページ
ふるさと鳥取県定住機構(場所:東京、大阪、鳥取)のページ
鳥取来楽暮(とっとりこらぼ)・・・鳥取県まとめ情報ページ
「移住先はもう湯梨浜町に絞ってる!」という方は、役場ページに色々とお役立ち情報がまとまっています。↓
おしまい
ZOOMによる個別移住相談なども可能です!
これから湯梨浜で地域おこし協力隊をやろうと思っている方や、移住したいけどまず色々詳しく知りたいという方など、InstagramのDMなどでお知らせ頂ければ日程調整しますので、ぜひどうぞ!