目に見えない大切なもの。21回目は「口腔」
⭐️マスクで隠れていた場所がオープンに
今週からマスクは任意で着用可能に。今はスギ花粉が飛散している時期で、花粉症の方にはマスクが手放せない時期。私も花粉症で目の痒みと鼻水があります。なぜこのタイミングでマスク解禁なのかも疑問です。
マスク生活も気づけばもう5年。マスクによって隠れていた場所は口元。
「歯は口ほどにものを言う」ぐらい歯が重要なのを忘れてしまっている日本人は多いのではないでしょうか。
自転車移動生活をはじめて、特に思うことが、マスクをすることで、していない時と比較して息苦しさと集中力が著しく低下。マスクをするだけで、取り込む酸素の量が少なくなるので、明らかに疲れやすくなります。そのため、私はほとんど外出時もマスクをしないで生活しています。お店のルールでマスク不着用入店不可のお店にはマスク着用して入りますけど😅このルールもスピード感をもって早く改善すべきでした。
私の歯は、母が小さい時から気遣ってくれたため、とてもキレイな状態。しかし、20代はじめぐらいから歯科受診を定期的にしなくなります。区の歯の健診のお知らせがきたので、久々に歯医者に行ったら、虫歯が4本ありますと😭ずっとキレイな歯がとりえだった私は虫歯4本に大ショック😭😭😭それ以降は絶対虫歯にさせないぞ、と決意し、定期的に歯科医院に通院しはじめます。しかし、ずっとさぼっていた歯医者に行くのはやはり面倒。なかなか定着せず、半年に1回は定期的に診てもらいますが、毎回にように歯石が多いですね、汚れが残っていますね、と。汚れがひどいと、土台である歯茎が弱っているため、出血しやすい状態に。歯医者のウィーンと鳴る機械で歯石を除去するたびに痛みと出血が。しかしやはり歯がキレイになると見た目もそうですが、口の中がスッキリするので、歯磨きの重要性を感じたものです。歯磨きを丁寧に行えば、歯茎が健康になるので出血しにくくなります。
⭐️口腔内の健康は全身健康に直結している
就職してからも、歯磨きは朝晩は必ず行っていました。ただお昼は職場で歯磨きが面倒だったり、時間がなかったりでしない時も。そして甘いものが大好きだった私は、水分補給にお茶以外で砂糖入りの甘いコーヒーを飲むのがやめられませんでした。自宅ではレモンと蜂蜜を入れて作ったシロップを紅茶に入れて飲むことも大好き。レモン(農薬たっぷり)の酸性と蜂蜜(安い中国産)の糖分で歯の健康には最悪な状態だったのでしょう。ゆずちゃ(ゆずジャムをお水で割ったもの)も大好きだったのでよく飲んでいました。私の体は常に甘いもの中毒状態。口腔内の細菌は甘いものを好むので虫歯にもなりやすくなります。口腔内のpHは中性に保たれているものですが、そこにレモンなど酸性度が高いものが入ると、歯からミネラル成分が溶け出し、虫歯になりやすくなるのです。
大学時代に実習で自分の唾液を採取し、ストレス度を測る実験がありました。これは、唾液中に含まれる酵素(アミラーゼ)はストレスを感じた時に上昇するので、その量を計測することで精神状態の目安となる自律神経のバランスを調べます。アミラーゼは身体的、精神的な刺激に対して短時間で反応する特徴があります。大学で負の波動全開だった私は、この数値が異常に高く、担当の教授に「すごい数値ですね、ストレス溜まってるんですかね?」と😅口腔内の状態も身体、精神の影響にとても左右されるのです。
⭐️ 歯軋りは舌の位置と姿勢も原因のひとつ
20代のころは負の波動とストレス、不健康な食生活で歯医者に行くたびに歯の状態はよくないと言われました。そこに仕事のストレスで歯軋りもプラス。あまりの歯軋りのひどさに、奥歯が欠けてしまいます。歯軋り緩和のマッサージやマウスピースを装着したりしますが一向によくならず。この歯軋りをなんとかしたいと思い、歯に関連した書籍を読みはじめます。すると歯軋りは舌の位置、姿勢が関与していることがわかりました。
本来舌の位置は上顎に逆Uの字でついている状態。しかし現代人はスマホを見るため下を向いていることもあって、舌が垂れ下がってしまっている状態(低舌位)。スマホの画面をじっと見ることで歯軋りも無意識のうちに悪化させているのです。
舌が本来あるべき位置ではなく、|低舌位《ていぜつい》であるデメリットとしては
口呼吸→免疫力低下→風邪をひきやすくなる
歯並びの悪化
顔のたるみ
いびき→睡眠時無呼吸症候群につながる可能性あり
舌の筋力低下、噛む力が弱くなる→食事が美味しく食べれなくなる
などがあげられます。
現在の10代から20代の若者たち。小顔の若者が増えましたが、同時に顎のサイズも小さくない?😅と。若者で大きく口が開けられない人も増えているとか。それは食べ物をよく噛んで食べなくなってしまったために顎まわりの筋肉や歯が未発達だから。若者は食べ物を噛まずに飲み込むため口を大きく開けられず、スマホを長時間利用しているため首、肩周りが緊張。自律神経が乱れ、うつや自殺の原因になる場合も。
私の舌は完全に|低舌位《ていぜつい》状態。その原因に姿勢が大きく関与してきます。姿勢が正しい場所にないことで舌の位置もずれてしまっていたのです。特に頭の位置は重要で、スマホで斜め下に向くことで舌の位置が下がってしまいます。顎を持ち上げ、頭の位置を少し引くだけで、舌の位置は正常位に戻るのがわかります。舌も筋肉同様鍛えることができるのです。舌の位置が正しい位置にくれば姿勢も自然と整うのがわかります。私の舌の位置はまだ低舌位状態ですが、筋トレと同じように少しずつでも改善していければと毎日、意識しています。
ご年配の方で多いのが猫背姿勢。猫背は低舌位になる以外にも、顔が前に出てきてしまうため、むせる、飲み込みにくいなどの症状が出ます。高齢者の死亡要因の誤嚥性肺炎は、飲み込む機能が衰えたことによる疾患。ご年配の方の猫背姿勢、筋トレ同様、いつからでも遅いことはありません。いつまでも健康でおいしいものを楽しく食べるために、舌の位置と姿勢を意識してみてはどうでしょうか。
大学時代にアミラーゼによるストレス度を検査した際、唾液があまり出ませんでした。勤務時代に10キロほど体重が減少した時も、ストレスがたまることで唾液の分泌が少なく口腔内が乾燥していました。唾液はよく噛むことで出ます。唾液は口腔内を潤すと当時に歯の健康を守っているのです。以前の私は早食いでした。そのため、よく咀嚼せず、飲み込みがちに。それも唾液があまり出ない原因になったのだと。勤務時代はさまざまな要因が重なり、食事することができず、免疫機能が衰え、体調不良が多かったと今では分析できます。
⭐️インプラントの落とし穴
私の歯は、虫歯と歯軋りで割れることはあっても、全て自分の歯で現在まで過ごしています。
虫歯になると選択肢としては、
詰め物
銀歯
入れ歯
ブリッジ
インプラント
などさまざまな方法があります。
銀歯や入れ歯、インプラントをしている方も多いのではないでしょうか。
どれにするかは様々意見がありますが、大きな違いは保険適用されるか自費になるか。
入れ歯は保険適用されますが、インプラントは自費になるため金額が高くなります。
そして近年はインプラントのメリットばかりが注目されがちですが、デメリットにもきちんと目を向けなければなりません。
インプラントは神経ごと歯を抜き、そこに見た目が美しい歯を入れます。見た目も美しくて、しっかり噛めて食事が美味しく食べれるならいいじゃんと思われがちですが、自然な歯ではないため、顎の骨が溶けるなどのインプラント周囲炎が生じる場合も。
インプラントは土台となるインプラント(釘状のもの)を顎の骨に埋め込まなければなりません。そのため、顎に十分な骨の厚みと高さが必要になります。厚みが足りない骨のまま埋め込んだ人はインプラント挿入後にさらに顎の骨が減り、歯が長く見えたり、インプラント周囲炎になる場合も。現在はその対策として足りない顎に骨を補う「骨造成」という方法も出てきています。
私がインプラントをしない理由としては、
費用が高額である
治療期間が長い
手術時に麻酔を使い、体への負担が大きい
何か体に違和感を感じたときに、神経が通っていない歯は鈍感になり危険を察知する能力が低下してしまうから。
心臓病の外科的治療でステント挿入があります。ステントは狭くなってしまった血管を広げ、血流を改善させるもの。以前健康番組の司会者が、「ステントはすごい技術ですね!全身の血管にステント挿入すればいいんじゃないんですか?長生きできますよね!?」と。ドクターからは「どんなにすごい技術でも、人工的なものは時間がたてば劣化しますよ」とツッコミが🤣
インプラントもステントと同様に素晴らしい技術です。
しかし自分の歯ほど優れた代用品は存在しないことを忘れてはなりません。
⭐️予防治療は生涯1000万円の節約に
歯の治療に1本あたり40〜50万円かかります。30年後に自分の歯が20本以上ある人と、4本以下の人を比べた場合、生涯治療費に約1000万円の差が出る計算になります。予防治療は保険適応ではなく自費の医療機関が多いため1回1万円、年に4回定期的に行えば30年間で120万円かかりますが、治療費に比べても8分の1の費用で圧倒的に安く済むのです。
2012年に行われた分析では定期歯科検診をしている事業所では医療費が15年間で最大23%減少。反対に定期検診を実施しなかった所では医療費が24%上昇しています。
定期的な歯科検診で日本の膨大な医療費を削減できるのです。
⭐️歯の健康は人生を大きく左右する
歯の健康は全身の健康でありその人の人生を左右する重大な要素でもあります。歯が健康であれば、糖尿病、認知症、心疾患、癌、脳卒中のリスクは減りますし、仕事や人間関係にも良い影響をもたらします。
海外では歯並びで人を判断します。歯並びが悪いだけで話を聞いてもらえないのです。そのことをホンダ創業者の本田宗一郎氏もわかっていたので、ビジネスで成功したければ歯並びを整えるよう従業員に指導してたほどです。歯並びがキレイであれば自然に笑顔なりますし、波動を受け取り人が集まってきます。
健康な歯は全身の健康の基盤なのです。
⭐️歯周病を甘くみるな!
日本人の8割が罹患している歯周病。
歯周病を予防することは、全身の病気を予防し、肥満や認知症予防にもなります。
歯の本数が実際の3分の1以下であると認知症になるリスクが3倍に増えるデータもあります。
理由は、よく噛むことで脳が活性化されるためです。歯には神経が通っていることで、さまざまな感覚を味わいながら、楽しく食事をすることができます。
患者さんで20〜30代ぐらいの方。歯がほとんどない状態で来院。痛み止めとビタミン剤を処方されていました。歯がないため、錠剤を飲み込む力も衰えてしまったとのこと。口の中で溶かせる錠剤はそのままでいいが、硬い錠剤は溶かせないから粉がいいと相談されます。滑舌が悪く、話もなかなか聞き取れません。通常の食事はどうしているのかと思い、お伺いすると、ゼリーなどの流動食しか食べることができないからと😅会話も長続きせず、とりあえずまずはちゃんと歯の治療をしてくださいとお伝えしたのを覚えています。
高齢になるとこの方と同様のことが生じます。歯がなければ滑舌が悪くなりますし、食べたり飲み込んだりする力が弱くなれば、脳の機能が低下して認知症の原因に。よくかむことは脳の活性化にとても重要なことなのです。
歯周病は毎日の丁寧な歯磨きで防ぐことができます。歯ブラシだけの人は部分歯ブラシや、歯間ブラシ、フロスも使用しましょう。
また使用している歯磨き粉、フッ素入りのものではないですか?フッ素は虫歯予防に効果的ですが、日本人の多くはうがいでほとんど洗い流してしまい、フッ素としての効果がほとんどない状態に。できれば、フッ素を含んだ歯磨き粉をつけたままうがいをせずにそのままが一番効果的。
予防の先進国であるスウェーデンでは、うがいをしない歯磨き方法(イエテボリ法)が常識となっています。
しかしキレイ好きの日本人にこの方法を浸透させるのは難しい。私もこの方法を数年前に知った時、いくらいいとは言えちょっとね…😂と思い、先日まで実践していませんでした。
そのような方には
うがいは1回のみにする!
歯磨きが完了したあとに、歯をコーティングするように最後につける。
上記の方法を試してみてください。
歯磨きは長年の習慣の積み重ね。
私も上記の方法を実践していますが、たまに忘れてしまうことも。
ただ忘れても、思い出した時に継続すれば一生健康で生きていく土台となります。
是非継続しましょう。
1番汚れが溜まりやすい箇所は歯ブラシ以外のものを利用しないと汚れがとれない場合がほとんど。毎日丁寧な歯磨きをしていてもどうしても磨き残しがあります。その場合はかかりつけの歯医者を見つけて定期的にメンテナンスしてもらうようにしましょう。
数多くの歯医者がある中、歯医者選びに困っている方も。その場合は歯周病専門医がいる歯医者を選ぶようにしましょう。一般的な歯医者よりも歯周病に関する知識が深く、丁寧に歯磨きの指導をしてもらえる場合も。
⭐️増えすぎてしまった歯科医院、薬局、薬剤師。
歯医者も薬局同様に、増えすぎてしまいました。2022年現在、全国総軒数では歯医者>薬局>コンビニの状態。歯医者も保険では利益が取りづらい状況になってきたために、利益が出やすい自費の治療法、インプラントが浸透しました。インプラントは本来ある歯を抜き、新たに歯を入れる技術。
実際は予防治療に重点を置くべきだったものを、自費ですぐに利益が出やすいものに変わってしまいました。予防治療では利益が出にくいのと、歯科医師が増えすぎてしまったため。
歯医者の次に多い薬局も、あとを追うように似た現象に陥っています。私が大学受験したときは薬学部の新設ラッシュのタイミング。入学者も増えれば卒業者数も必然的に増え、薬剤師も過剰に。薬局が飽和状態の中、保険で利益を取るのは難しくなりつつあります。しかし、薬局の体制は以前のまま。増え続ける医療費の増大を食い止めるためには、国民が病気になっても保険があるから安心という国民皆保険制度から脱却し、健康でいつづけるために予防するという観点に視点を変えなければなりません。
先日、私と同意見をもたれている同じ職種の方を見つけました。その方も私と同じ年度に大学を卒業されています。今までそのような方にお会いしたことがなかったのでちょっぴり嬉しかったり😊とても素敵な目標をお持ちでパワーをもらいました。心から応援しています。
コロナになってから世の中が大きく変化しました。インターネットが発達して、どこでも好きな場所でリモートで仕事ができる時代に。私は薬局勤務だったために、店舗への出勤は必須。場所と時間に拘束されていました。そのため、リモートでお仕事ができる人が羨ましいなんて思ったり。今は好きな場所に好きな時間に行けて、仕事をしていた時には見えなかった視点が発見できるので面白かったり。
次回の目に見えない大切なものは「断捨離」です。
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