親の会で聞いた栄養士さんのお話まとめ (2017年の会より)
色々な形態のものが食べられるようになる。
かじり取りのレシピ
大人の人は食事時に丸呑みをする人が多いが、今の子ども達は早期療育のおかげで食べることが上手になっている気がする。
30〜40年後は今と違ってくるのでは。
⚫お口の発達と成長
ダウン症があっても摂食の発達段階は健常児と同じ。
(発達のペースはゆっくりだが)
根気強くペースト食を続ける。
いろいろな食材を試して、食の幅を広げてあげることが大切。
⚫食形態をアップしたいときは
「刻む」よりは「潰す」!
ペーストの中に粒があったり、いろいろな形態が混ざっていると食べ疲れてしまう。
ペーストはペースト、刻みは刻み、と分けると良い。
刻みは、あんを絡めながら食べさせると食べやすい。
⚫丸呑み対策
口の中にたくさん詰め込むと、処理出来ずに食べ疲れて食べるのが嫌になる。その子に合わせた一口量を守ること。
⚫水分の摂り方
寒天をゆるくして、ゼリーにする
麦茶は薄める
甘い物が好きな子には…ジュースなどを低脂肪の牛乳で薄めたり少しずつ甘い味から離れるようにする。
少しずつ、でも水分を摂る練習を。
⚫甘いものは食べるが他の味は食べない…
味の経験不足のため
胃腸に負担をかけずに(形態に気をつける)色々なものを食べて、味覚を広げるようにする
⚫お菓子は食べるが大根の煮物食べない
歯根膜というところに刺激が加わると、美味しさを感じるから。
固いものはお口の訓練に良い。昆布やスルメがおすすめ
きゅうりなどは噛み切ってしまうので危ない。
〈歯ごたえの話〉
https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index_02.html
⚫適度な塩分を摂りましょう
塩味は脳への刺激になるし、唾液の分泌にもよい。
⚫栄養士さんのおすすめレシピ
・茄子🍆は滑らかペーストに使える
皮むきレンジでチン、ミキサーにかける
・生おから(100g)+サバ缶を汁ごとフライパンで加熱
+α(生姜、ケチャップ、ポン酢など)
+茄子のペースト
⚫ペースト作り置き
芋類、水分の多いもの(豆腐など)は冷凍に向かない(里芋はOK)。
レンコンはすりおろして加熱後に冷凍
⚫食材の冷凍の仕方
もやし(買ってきたまま)、きのこも冷凍OK
ただし、解凍は向かないので、凍ったまま調理
⚫常備しておくといいもの
・納豆(タンパク質補給にいいとのこと)
アボカド納豆
・絹ごし豆腐
あんこをかけるとデザート風に
甘いの好きな子は食べるかも。
・わかめ
水でもどしてミキサーかけるとトロトロになる。