【Career】 面接必勝のポイント
こんにちは。
最も起業家らしくない起業家、奥野有梨亜です。
前回のCareer記事から引き続き、就職活動時の話をしようと思います。
自慢ではないですが、わたしは勉強はしてきていないので、
人様に提示できるような成績や実績を持ち合わせていません。
大学も推薦で入学したため、大学受験もしておらず、
センター試験が何点満点なのかも知りません(笑)
そんな私ですが、面接や面談までいけば、なんとかなる気がしていました。
そして、実際面談までこぎつけた会社は、割と通過率が良かったと思います。
一方、企業の新卒採用担当や人材コンサルをやっていて、いろんな人の進路相談、面談対応をやってきましたが、
どんなにいい大学を出ていても、部活で成績を作っていても、
なかなか内定が決まらない学生や転職者をたくさん見てきました。
面談や面接能力。
それはコミュニケーション能力か?
はたまた、アピールできる何かがあったのか?
個人的には「思考の整理」がポイントだと思っています。
ここからは、面談のコツについて、個人的な意見をお伝えします。
企業側が求める「ほしい人材像」とは?
企業側として面談に臨んでいると、よく学生から聞かれます。
「御社は、どのような人材を採用したいとお考えですか」
この質問をうけた人事担当は、大概少し苦笑しながらも、
あたりさわりのない言葉を並べ、学生に回答していた印象です。
もちろん、いろんな意見があると思います。
明るくて素直な人
体育会出身でガッツのある人
論理的思考ができる人
どれも魅力的な人材のように見えますよね。
もちろん、上記のような力を持っている人は、ぜひとも一緒に働きたいと思いますし、どれが正解間違っているではないと思います。
しかし会社は何をしているところかというと、「ビジネス」です。
サークルでもないし、バイトでもないし、結婚相手を探しているわけでもない。
結局のところ「結果」を求められる世界です。
となると、会社側の人間として、見ているポイントは、ある1点に収束します。
「この人(学生)は、うちの会社に入って、社に利益をもたらしてくれる存在になり得るか?」
人を採用する目的はこれだけです、といっても過言ではありません。
前述したような「人柄」や「性格」の部分は、どこまでもこの1つの目的を達成するであろうと思われる人の傾向を言っているだけで、絶対条件ではありません。
逆に言うと、この目的を達成することが決まっている、のであれば、多少の性格の部分は、目をつむることもできると言えます。
では、あなたは、会社に利益をもたらすことができる存在ですか?
結論から言います。
そんなもの、わかりません(笑)
無責任なことを言ってすみません。けれど、結局そんなことはわからないのです。だってまだ会社に入ってないんだから(笑)
もし「自分は絶対に結果を出すことができる!」と自信満々な方は、そのまま行ったらいいと思います。その自信は、絶対面接では武器になります。
ただ、初めての就職活動で、未だ営業経験もない学生から「自分は絶対に営業成績を〇〇百万円あげます!」と言われたところで、
会社側からしてみたら「どこからくるのその自信」といった感じで、その意気込みこそ買えど、その言葉や数字を丸のみで信じる面接官なんてどこにもいません。
なので、もっというと、そんなことはあなたにもわからないし、会社側にもわからないのです。
というか、極論言うと、どっちでもいいんです。
今日は敢えて「面接必勝のポイント」に特化してお話ししています。
なので、その後あなたが、その会社で活躍していくかどうかは、また別の機会にお話しします。
わたしが言いたいのは、あなた自身がその会社で活躍できる「自信」や「確信」があるかどうかは、面接の成功失敗にはなんら関わらないということです。
では、なぜ会社は面接でいろいろ質問してくるの?
「学生時代頑張ってきたことは何ですか」
「自己PRしてください」
「挫折、失敗経験はありますか」
『はい、私は6年間野球部で主将をやっていまして・・・』
『私は忍耐強く努力できる人間です。なぜなら・・・』
『バイト先で大失敗をして、その時わたしはこういった対応を・・・』
こういったテンプレの質問。
時には、思ってもいなかったような突拍子もないような意図のわからない質問や、圧迫面接と言われるような威圧的な質問。
なんでこのような質問をするのか?
繰り返しますが、企業が知りたいのは、1点だけ。
「この人(学生)は、うちの会社に入って、社に利益をもたらしてくれる存在になり得るか?」
以上。です。
では、企業側がさまざまな質問を投げかけて、どこでその人のことを判断しているのでしょうか。
あなたは、どのような回答をしたら、「あ、この人は、社に利益をもたらしてくれる人だな」と思ってもらえるのでしょうか。
ポイントはこちらです。
質問に対して、質問の内容だけ答えていませんか?
え?どういうこと?と思うかもしれませんが、
たとえば、
「あなたが学生時代頑張ってきたことをおしえてください」
という質問に対して。
『わたしは大学時代、4年間体育会バレーボール部に所属しており、最後の1年間は副部長として勤めあげました。部長と一緒に、その時々のチームの課題を考え、必要な練習メニューを考えたり、メンバー一人一人と定期的なミーティングをしてコミュニケーションをとったりと、チーム全体をまとめながら日々練習を積み重ね、最終的には関東大会ベスト4の成績を残すことができました。わたしはその経験を通じてリーダーシップ力や目標達成能力を学んできたと考えております。』
優等生な実績、回答ですね。
素晴らしいと思います。
ただし、これだと、聞かれたことを答えてるだけなんです。
当然じゃん、と思うかもしれません。聞かれたことを簡潔に回答する。これ面接の鉄則。間違いないです。
ただし、繰り返しますが、企業が欲しいのは「利益をもたらしてくれる人」です。
つまりは、あなたが質問されたことに対して回答している中で、企業側に「あ、この人。うちの会社で活躍して、利益を出してくれそうだな」とイメージさせているかが大事なのです。
全ての質問の着地は、自分がどう貢献できるかのアピール
私が就職活動をしていたとき。
とある大手メーカーの集団面接で、私より前に質問を答えていた4人が全員、部活やらサークルやらでの部長でることをアピールしていたことがありました。
みんなどれだけ優秀やねん・・・!と思いながらも、でも面接官も、誰が誰だかわからなくなってくるだろうなぁ~と他人事ながら考えたりしていました(笑)
人気がある企業であればあるほど、国公立大学や有名私立大学の出身者や、体育会の部長など、優秀な人材が集まってきます。
つまりは、人事側も、優秀な実績は、聞き飽きてます(笑)
同じような志望理由も、聞き飽きてます(笑)
そんな中で、私がいつも大事にしていたのは、質問の回答をしたあとに「だから、私はあなたの会社では、こういうふうに活躍できます」という一言を、最後に付け加えていました。
建付けはこうです。
①自分はこういった経験を積んできました(素晴らしい実績がある人は、ここで事実を言ってください。たとえ大した功績がなくても、しっかり回答できていればOKだと思います)
②よって、私はこういう人間です。(あくまで長くならないように、簡潔に。自己分析が目的ではありません)
③〇〇の製品をあつかっている御社で営業として活躍するためには、想像ではありますが、~~~~~といった力が重要になってくると思います。(多少は企業分析していきましょう。ちゃんと勉強している印象をつけることが大事です)
④だから私は学生時代に培った〇〇の力(①②で説明していたこと)をもって、御社に~~~~~といったように(③で説明していたこと)貢献することができると思います。
伝わるでしょうか。
つまりは、
『あなたが持っている能力・経験値』
と
『この会社で活躍するために必要な能力』
を、しっかり結び付けたアピールをすることなのです。
後者は、まだ働いていないので、想像でOKです。
でもこれを聞いた人事担当は、どういう印象を受けるでしょうか。
たとえ、後者の部分が多少ずれていたとしても
「この人はちゃんとうちの会社で働くことをイメージしている」という印象を受けますし、説明も論理的でわかりやすいです。
同時に、人事担当側にも、それをイメージさせることができます。
話し方、言っている内容が、高度である必要はありません。
言い方はあれですが、「いま私を採用したら、お買い得ですよ」というアピールができているかどうかです。
長々と話す必要もありません。
ただし、この最後の一言アピールを付け加えるだけで、相手にとっていい印象を与えることは間違いありませんし、
実際わたしも、この方法で、就職・転職活動を勝ち抜いてきました。
ぜひ、一度試してみてくださいね。
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