【短編】女の正しい生き方②

”女友達”ほど厄介なものはない.

”友人”,”知人”,”親友”,”戦友”,”仲の良い同僚”,”サークルの友達”,”ただの友達”…

呼び方は違えど,都合がいい付き合いがほとんど.

カフェで恋愛相談している女子学生の何人が,本気で相手のことを考えて,相談に乗っているのだろう.

浅く広く交友関係を築いて,その間をうまく渡り歩いて,自分のやりたいことだけ成し遂げていくなんてことをちゃっかりやりのける人もいる.

自分や相手の立場や状況が変われば,自然と付き合いは減っていくし,新しいところで新しい友達ができれば,昔の友達なんて忘れてしまう.

基,昔の友達を忘れたわけじゃない,都合がいいときに思い出して,また声をかける.

ある日,突然,しばらく連絡も取ってなかった友人から,会いたいと呼び出され,お葉を飲みながら,結婚式に来てほしいといわれる.
まるで何かの宗教の勧誘みたいに.

とにかく,自分にとって都合がいいのが友達.

そういえば,あの娘はどうしてるかな.
久しぶりに連絡してみようかな.

ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!