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心で生き続ける。とは

今日はちょっと身の上話的なことから。。。

私の母にはかつて恭子さんというお姉さんがいました。

お姉さんは若くして癌を患って入退院を繰り返していました。

私がまだ3歳だったころ、母は当時お姉さんが入院していた同じ病院で

私の弟を出産しました。

弟が産まれた日はちょうどお姉さんの誕生日でもありました。

自分のことはいいからと、病気をおして弟と母のために

ケーキを焼いてお祝いしたといいます。

それから1年も経たないうちに、10年近くの闘病の末、

お姉さんは亡くなってしまいました。

悲しいことに両親よりも先に逝ってしまったのです。

数年後、母は弟の口元を見て

生えてきた八重歯の位置が姉とほぼ同じだと話していました。

しかも、左右ともに一緒だねとしみじみ。

そして昨年、弟は結婚しました。

相手の女性の名前は、なんと

亡くなったお姉さんと同じ「恭子」さんだったのです。

名前のみならず、漢字も全く同じ。。。

これには偶然とはいえ、親戚一同驚きました。

きっとお姉さんは生きた証を残しておきたかったんだよと

皆口々に言っていたのですが、これこそ、

よくお葬式や法事などでもいわれている

「亡くなった人は心の中で生き続ける」って

こういうことかと初めてちゃんとした実感が得られました。

病気と闘いながら、色々やり残した後悔や子供のことを

案じつつ亡くなってしまったお姉さんの分もしっかり生きていかなきゃなと

改めて思った今日この頃です。

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