私が看護師になった理由
こんにちは ゆうりです。
看護師がブログを始めたら、まずはこの話題でしょう(私調べ)。
看護師を志している人
志すってほどではないけど、興味がある人
看護学生さんで道に迷っている人
すでに看護師で、他の人が看護師になった理由に興味がある人…
自分語りになってしまいますが
お付き合いいただけますと幸いです。
幼稚園時代
幼稚園生のころは、定番ながらセーラームーンになりたいと思ってました。
と、記憶していますが
母からは「しょうらいのゆめは、かんごふさん」と書かれた工作がどこかにあるはずだと言われました。
正直全く覚えてません。
身近に看護師はいなかったのでどこでそんな発想に至ったのか…
自分の性格から考えて、
おそらくセーラームーンと書くのが恥ずかしくて
お友達のを真似したのではないかと思っています。
ちなみに妹の幼稚園の頃の夢はライオンでした。
小学生時代
小学生の頃の夢はバレリーナでした。
幼稚園の頃からバレエを習っていて
小さなお教室だったので、小学生に上がると自動的にちょっと重要な役が回ってきたりして
主役✨とかもやってました。
ただの年功序列ですが。
ただ、バレリーナは胸に秘めた夢で、
対外的には「科学者」と言っていました。
父が製薬会社に勤めていたのと、母が薬剤師である関係で
白衣を着てフラスコを振ることに漠然と憧れていたのと
当時習っていた英語で「scientist」と書けるようになったことが嬉しかったのが理由です。
ただし、高学年になるにつれ
バレリーナになるのは現実的ではないということに気づいてしまいます。
バレリーナは狭き門+食っていけない(お金をもらえない)+食っていけない(太る)ということがわかってからは
前述の白衣を着る仕事がしたいという気持ちから
身近な白衣を着る仕事であった保健室の先生に懐くようになります。
小4・5・6年生はずっと保健委員をやって
保健室に行く理由を作り保健室に入り浸っていました。
ただ意外と真面目な性格なので
保健委員としてクラスの健康管理には熱い思いを抱き仕事をしていました。
そうして、私は「養護教諭」という職業を知り、
白衣が着れて、みんなの健康管理ができて、私にとって癒やしの場所:保健室で働くことのできる、養護教諭になろうと将来の夢を定めたのです。
中学生時代
養護教諭になるという熱い夢を抱き、中学に上がった私ですが
とある理由で不登校になってしまいます。
この話はまた後日詳しく。
でも不登校になったことが
養護教諭になって、不登校で悩んでいる子どもたちを助けるんだ!と
より夢への思いを加速させていきました。
養護教諭になるには大学に行くことが必須条件です。
大学に行くためには高校に行かなければいけない。
そう思って、勉強は一応していたので、高校へ進学。
高校デビューを目指し、同じ中学からの子はいない公立高校へと進学します。
高校生時代
養護教諭への熱い思いを胸に、高校へ進学した私ですが
高校の保健室のそっけなさに衝撃を受け
急速に養護教諭への想いが冷めていきました。
また不登校だったにもかかわらず
高校デビューの勢いで文化祭実行委員会に立候補してしまい
3年間文化祭のために奔走することとなり
さらに養護教諭、および勉強から気持ちが遠ざかっていきました。
気持ちは離れても
自分の中には「自分は養護教諭になるんだ」という固定概念が出来上がっていたので
ひとまず養護教諭になれる大学を探し受験しますが
その程度の思いで勉強に熱が入るはずもなく受験に失敗し
浪人時代へと突入することになります。
浪人時代
浪人というと、サザエさんに出てくる甚六さんしか知らなかった私。
まさか自分が浪人するとは思っていませんでした。
両親には迷惑かけましたが…正直人生で一番楽しい時期でした。
恥ずかしいのですが、予備校で好きな人ができて
その人に会うために予備校に行き、いいところを見せるためにしっかり勉強していたので
おかげで成績はめっちゃ上がりました。
このころ、養護教諭への想いはやはり冷めていたのですが
養護教諭になるために浪人までしたんだからと思い現役の頃と同じ大学を受験しました。
ただ一つ違ったのは
看護系の大学も併せて受験した
ということです。
養護教諭は大学で免許を取得後、教員採用試験を経て、働くことができます。
免許取得は単位を取ればいいのですが
教員採用試験となると狭き門…
さらに養護教諭ともなれば学校に1人か2人しかいません。
養護教諭の免許が取れても、養護教諭として働けるかはわからない
あれ?食っていけないんじゃない?
そんなことにやっと気づき
なんとなく仕事の方向性が似ていて、手堅い職業:看護師の免許も取ろうと思い立ちます。
2浪は流石に勘弁だったので
偏差値ごとに5校くらい受験し(お父さんお母さんありがとう)
最終的には
・小学生からの夢!養護教諭✨
・手堅い職No.1:看護師
の両方の免許をとれる大学に進学していきます。
大学生時代
養護教諭と看護師を取れる学校。
大学とはいえ、そこそこ忙しい看護の過程にくわえ
教職課程も追加で受講する日々…
単位を落とさないように最低限の勉強と出席日数で
だいぶ冷めた大学生活を送っていました。
そんな私に、天職との出会いが訪れます。
アルバイト:塾講師
大学に入ると同時に、なにかアルバイトをと思い探していたところ
短時間で高収入の塾講を選択することになります。
これがやってみると楽しくて楽しくて
このまま就職しようかと真剣に考えたほどです。
自分が教えたことへの反応、伸びる成績、そしてそれに感謝されること。
よりよい反応が欲しくて、ノート作成や伝え方を試行錯誤。
それが楽しくて、成長する姿が喜びで
私の大学生活は塾講になる上での保険のような立場になっていきます。
大学の試験期間なんてバイトし放題!最高!
夏休み・冬休み・春休みを
友達との旅行より、車の免許合宿より、バイトに捧げることとなりました。
今思うと、自分すごいなと思うのですが
実習期間中も、実習から帰ってきた金曜日の夜と翌日の土曜日にもシフトを入れ働いてました。
むしろ息抜き。
そんなこんなでバイトに明け暮れてすごし
いよいよむかえた4年生の春。
就職活動の期間が訪れます。
私の手札は
・小学生からの夢!養護教諭
・食いっぱぐれる心配なし!看護師
・これが私の生きる道!塾講
という3つとなりました。
まず、養護教諭に関して。
これは大学の授業はそこそこ面白かったものの、教育実習でその仕事の大変さに目を白黒させ
教員採用試験にうっかり合格したら養護教諭として働こうと考えました。
結果、教員採用試験にはかすりもしなかったため
養護教諭の夢はついにここで終わることになります。
ちなみに免許はあるので、教採に受かれば養護教諭として働けます。
次に、看護師に関して。
手堅いという理由で看護師の勉強もなんとなくしていた私ですが
なんだかんだ試験や実習を楽しみながら乗り越えたからには
それなりに適性があったのでしょう。
お給料の良さと就職先の多様性に惹かれ
このカードを捨てることはできませんでした。
ひとまず、実習で印象が良かった病院に就職活動し
就職先を確保することに成功します。
あとは国家試験の合否に全てを委ねました。
そして、塾講。
アルバイト先からも就職しないかとお誘いがくる程度には
打ち込んでいた仕事でしたが
なんと言ってもお給料が低い…
看護師の求人と比較すると月10万円近く差があることもあり
天職と豪語していた割に二の足を踏んでしまうことになります。
最終的には、塾講にはいつでもなれるんだから
とりあえず看護師国家試験の結果を待つ
という方向となりました。
看護師国家試験
前述したように
看護師国家試験に合格したら看護師、落ちたら塾講という運命の分かれ道という私の運命を背負わされた看護国試。
受かりたい自分と
落ちてもいいかもと思う自分
2人が同居しながらなんだかんだ勉強し
結果はご存知の通り、合格でした。
そうして私は晴れて(?)看護師となることが決定したのです。
春季講習の最終日まで勤め上げ
泣く泣く塾講生活は終わりを告げることになりました。
今でも当時の教え子とたまに連絡したり、ご飯に行ったり。
その子達も就職し、(私より早く)家庭を持った子もいるという現実…
時間の流れって恐ろしい
そして看護師になった
看護師になるというと
「医療ドラマを見て」とか「親が看護師で憧れて」とか「入院の経験があって」という理由が多いように思います。
看護師になるのに崇高な理由がなんとなく欲しくなってしまいますが
私のようになんとなく人生の流れに乗ってたら流れ着いてしまった
という方も少なくないのではないでしょうか。
看護師という職業は、それくらい気軽に取ってもいい資格なのではないかと思っています。
もちろん学費も時間もかかるので
そこは考慮しないといけませんが
特に将来やりたいことないなぁとかうっすら医療に興味があるなぁと思ったら
ひとまず飛び込んでみても大きな損はないのかなと思います。
学校での勉強や実習で適性があるかがわかるし
乗り越えて看護師になれれば
日本全国、就職先に困ることはありません。
しかもアルバイトやパートだとしても、基本的にお給料も高い!
適性がないと分かれば、他の職業へシフトチェンジすればいいし
その際にも、勉強した体に関する知識は一生物で使えます。
あんなに看護師に対するモチベーションが低かった私ですが
やはり適性があったのか
なんだかんだ8年間楽しく仕事を続けることができました。
看護師という仕事を通して、今こうやって情報発信をすることができているのも事実なので
なにが天職になるかは案外わからないものです…
まとめ
今回は、私が看護師になった理由について書かせていただきました。
かなりの長文となってしまいましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
何が言いたかったかというと
・私みたいな低モチベーションでも看護師になれる・看護を楽しめるようになる
・人生の選択肢は自分が思っているより広い・たくさんある
ということです
だいぶ自分語りになってしまった自覚はありますが
この記事があなたの選択肢を広げるきっかけになれることを祈っています。
ゆうり@ナースのたまご応援チャンネル