海外グループ会社から外国人が出向する〜出向とは〜
こんにちは。
海外人事 ユリです。
今日は外国籍社員の「出向」についてお話したいと思います。
外国人が日本に来て働くには、いくつかパターンがあります。
例えば、こちら。
・留学生が採用試験を受けて就職する
・ワーキングホリデーで一時的に日本で働く
・海外の職を辞めて日本で働く
・海外会社に在籍したまま一定期間出向する
いくつかパターンがありますが、今回は4つめの海外グループ会社から出向で来日するケースについて話したいと思います。
では、出向とは何でしょうか?
出向とは、「出向元(今回の場合は海外のグループ会社)と雇用契約を結んだまま、別の企業(今回の場合は日本側の企業)と別の雇用契約を締結し、出向先の指揮命令下で勤務すること」を指します。
出向にもパターンがありますが、よくあるケースが、在籍出向と呼ばれます。
在籍出向の特徴としては、以下3点があげられます。
【特徴】
・給与は海外グループ会社から受け取る
・服務管理は、出向先に従う(祝日などは日本のルールに従う)
・仕事は、出向先の業務に従事する
ここで問題となるのが、
「給与を海外グループ会社から受け取るのに、出向先の業務に従事すること」です。
このままでは、お金の流れとして、出向元は労働力を提供したのに、給与は払わないといけなくなり、損してしまいます。
一方で出向先側も、労働力をいただくだけいただき、何も対価を払わなかった場合、「受益者負担の原則」に反することとなります。
法人税法に則り、対価を支払わねばなりませんので、ここで出てくるのが「出向契約」になります。
次回は、出向契約について話をしていきたいと思います。
それではまた、次回。