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男の子育児するなら知っておきたい「おちんちん」の基礎知識を知るなら、この一冊!

こんにちは。ユリです。
読んだ本の中から良かった!という本をピックアップして、このパートが琴線に触れた!という内容を共有させていただきたいと思います。

今回はこちらです。
岡田百合香氏 著
『0才からの正しいお手入れと性の話
泌尿器科医ママが伝えたい おちんちんの教科書』

岡田百合香氏 著
0才からの正しいお手入れと性の話
泌尿器科医ママが伝えたい おちんちんの教科書



タイトルに「おちんちん」というワードが入っており驚かせてしまったら、すみません。
ただ、男の子が生まれたママにとって、慣れないこと第一位は、やはりおちんちん周りの知識ではないでしょうか。

私自身は、第一子が女の子で、第二子は男の子を出産し、子供の性別が男女で異なり、知識のなさに困ることも多く、この本を手にしました。
読んでみると、そもそものパーツごとの名前や基礎知識なども知りませんでしたし、おむつ替え、保湿などのケアなども詳しく書いてあり、大変助かりました。

泌尿器科医の女性の先生が、医学と日常の狭間、の困りごとや基礎知識を教えてくれる良本だと思います。
いわゆる「エロ」ではないおちんちんの話、を真面目に書いている本を求めていたので助かりました。

気になったところをいくつかピックアップして記載したいと思います。

◾️ケア
・保湿対策
お風呂上がりに陰嚢も含めて保湿する。
先っぽや亀頭は避ける。

・乾燥
夏場は特に蒸れやすい。おむつ交換は頻繁にする。交換時に少しおちんちんを乾かす時間を作ってから変えるのが良い。

・おしっこ飛ばし対策
ティッシュかおむつ拭きを交換時にかぶせる。
外出時などは、おしっこガードなどを装着するのも良い。
1日に何度も交換するので、少しでも負担軽減できる方法を考えよう。

→男女での育児の違いを真っ先に体感したのが、おしっこの飛距離です(笑)
男の子、よく飛びますね。何度も自分や子供の洋服、床が濡れてふいていましたが、おむつ拭きを被せるのが我が家は一番手間要らずでした。

・おしっこはほぼ無菌。
汚くはない。
ちなみに精液も無菌

・おちんちんを洗う時は、無理なく皮を引き下げて優しく洗う。洗った後は戻す。特に太ももの付け根あたりは、汚れが溜まりやすいので、ボディーソープを使って汚れを落とす。

◾️男児の腹痛、パンツの中にあり
男の子が突然腹痛(特にお腹の下のおちんちんのあたり)を訴えた時、精巣が捩れる「精巣捻転」などの疑いがあるため、ズボンとパンツを下ろして見てもらう方が解決に直結することがある。
→まだこの状況になったことは無いですが、知っておいてよかったと思える知識でした。腹痛を訴える時には、精巣捻転を疑おうと思いました。

◾️男性は自分の体について知ることが怖い?
剥くか剥かないか、などは、男性は二極化しており、放っておけばいいよという無関心派か異常に介入する派か。
圧倒的に無関心派が思いのは、大人になるの性器はエロの対象となるので、病気や日常のお世話として見ると急にスンっとなる。

もしそこに不調があった場合のことと向き合う機会が、女性の生理や妊娠などの機会がないために少ない。また、健康で平均的な男性の枠組みから外れてしまうのでという恐怖があり、自分の体について知るのが怖い男性が多いのでは、という考察。それが不妊治療にあまり前向きにならない男性が多い理由の一つでは。

→今まで何となく不思議だった、男性側の目線や、なぜ病院に行きたがらないのか、というのもここに通ずるのか、なるほどと思いました。

◾️トイレトレーニング
呼び方の大事さ。
おむつはずれか?
トイレチャレンジか?
トレーニングだと筋トレのように努力次第で解決するイメージ、 おむつはずれだと時が来たら自然と外れるイメージ、トイレチャレンジだと挑戦するというイメージ。
→本書ではトイレチャレンジと記載されていた。ただ、保育園ではトイトレと言うだろうし、子供が混乱しないことが第一だと考え、我が家では保育園の言い方に揃えるだろうなと思いました。

哺乳は本能、歯磨きは習慣、ではトイレは?
排泄自体は本能、トイレで排泄するのは習慣なのでトイレチャレンジは本能+習慣。

・大人はMAX600mlの尿を膀胱で溜められる。尿意を感じるのは250mlくらいから。
3歳だとMAX125ml。
膀胱の筋肉は不随意筋といって自分ではコントロールできないもの。一方で、ある程度溜めておく機能は随意筋といってコントロールできるものだが、その筋肉が小さい子だとまだ発達途上。なので自分でおしっこを我慢したりコントロールするのは難しい。やる気や努力不足ではない。

・焦っても無駄なわけ。
0歳だとおしっこが溜まると反射的に出す。
1歳だとおしっこを膀胱に溜める機能が発達しだす。1-4歳で膀胱におしっこが溜まったことを自覚することができ、かつ徐々に膀胱も大きくなる。
少しおしっこを我慢することができるなどコントロールできるようになるのが2歳半〜3歳。なのでその段階より前にトイトレをやっても機能的に未発達だと努力などでは進まない。

→トイトレの難しさを言語化してくれていると感じました。筋肉的に難しいのであれば、どう努力しても難しいですよね。この観点をトイトレ前に得ることができたのは良かったなと思いました。

◾️トイチャレ 準備編
トイチャレ開始の見極めポイント
・自分でトイレまで歩いていける、便座に乗れる
・自分で洋服の着脱ができる
・おしっこの感覚が2時間ほど空いている
・保護者からの指示を理解できる
・自分の意思を伝えることができる
・トイレパンツやトイレに興味がある

避けた方が良い時期=環境変化があり情緒不安定な時期
・引越し後
・保育園入りたてなど
・新しいきょうだいの誕生

◾️トイチャレ実践編
短く見積もっても数ヶ月はかかる
アメリカ MAYO clinicのやり方を参考
①言葉選び
大人も子供も共通で呼べる言葉、かつポジティブな言葉を選ぶ。おしっこ、しーしーなど。
うんちなどを汚い、臭いなどとネガティブに言うのは避ける。

②アイテム準備
おまる
トイレに置くのがベストだが、普段過ごすスペースと遠い場合は、普段過ごすスペースに近い場所に置くのが良い。
メリットは足をしっかり床につけて姿勢を保てること。デメリットは、毎回保護者が洗う負担が発生すること。

補助便座
おまるのデメリットをカバーできる。足をしっかりつけるように踏み台も一緒に用意しておこう。

③トイレに興味を持たせる
・トイレが書かれている絵本、映像、アプリ、おもちゃに触れさせる。
・本人が嫌じゃなければ、保護者がトイレで排泄するところを見せる。
・トイレマットやペーパーホルダーを子供が好きなキャラのものに変える。一緒に空間作りをするのも◎。

→我が家の場合、おまるは、子供がこれがいいと言っていたミッフィーのものを用意。本人も喜んでいます。
トイレにカレンダーを貼る派なのですが、2025年のカレンダーは、子供が好きなキャラクターのものを一緒に選ぼうと思うので、トイトレが始まるまでは買わないでいるつもりです。これでやる気があがるといいな。  

④布パンツ、トレーニングパンツをはく
おむつ→普通の布パンツに移行か、
おむつ→トレーニングパンツ→布パンツに移行か、のどちらかが殆ど。
トレーニングパンツの感触を嫌がる子もいるため、少しずつ買って様子を見る。
逆に布パンツはいずれ必ず使うので、本人に好きな柄を選ばせるとモチベアップになって◎。

⑤トイレに誘う
起床後、昼寝前後、食後など2時間程度のインターバルでおまるなどに座ってみようかと誘い、おむつなしで座らせてみる。
コツは、1回につき数分程度にしておき、長時間座らせない。子供が便座から立ち上がったら潔く終わりにする。
抵抗感が強いようなら、便座等に座ったままで本を読んだりおもちゃで遊んでも良い。
排泄ができたら大袈裟に褒める。できなくても便座に座る挑戦をしたことを褒める。

トイレはうんちやおしっこをする場所ドア意識づけるために、おむつ交換をトイレでしたり、おむつの中に出したうんちを一緒にトイレに流してみるのもアリ。

⑥急いでトイレに連れて行くサイン
もじもじ、しゃがむ、性器付近を触るなどの行動は、尿意を堪えているサイン。
体の感覚を自覚させるためにも、そういう時は急いでトイレに連れて行ってみる。

⑦おむつからパンツへ
2-3週間日中におむつを濡らさないでいられるようになったら、おむつからトレパンや布パンツにトライ。
失敗が続いたりトイレなどを嫌がる場合は、トイチャレをお休み。体の準備ができていないのに無理強いするとストレスになるので。
数週間〜数ヶ月ほどお休みを挟んでから再トライ。体の準備ができていても、どうしてもうまくいかない場合は小児科などに相談。

注意点。
叱らないこと。あらかじめ叱らないと心に決めておき、失敗しても、大丈夫。また次に頑張ろうねと反射的に言うと決めておくなど、ルールを自分たちの中で決めておく。
親のストレスが強くかかる時期はトイチャレを避ける。

◾️性教育
・プライベートゾーンは、見せない.触らせないことを言葉がわかる2-3歳から繰り返し伝える。プライベートゾーンとは、水着で隠れる、胸、性器、お尻と、口。
親でも、ここ触ってもいい?と確認していく。他人が触っていいかは、自分が決める、ということを繰り返していく。
いやだったら、いや!と伝える練習をする。
そうすることで、幼児以降の性被害を抑えることにつながる。

→なるほど、なかなか持っていない視点だったので、早速本人に聞いてみることにしてみました。

◾️一緒にお風呂はいつまでがいいか?
子供が嫌がる素振りを見せたら、もう一緒に入らない。
第二次性徴以降は基本的には一緒に入らない。
厚労省が2020年に公衆浴場などでの混浴の年齢制限を10歳から7歳までに引き下げた。それを考えると異性同士で一緒に入らなくなる目安は、小学生にあがったら。  


以上が、本の中で書かれており、男児育児をする上でここ参考にしたいなぁ、覚えておきたいなぁと思った観点でした。
トイトレは幼児育ての関門的な立ち位置に感じていますが、タイミングや心持ち、基礎知識があるかないかで大きく変わると思いますし、男女どちらにとっても参考になりました。
なので、女の子を育てており、トイトレを控えている親御さんも、ぜひ読まれてみてくださいね。

ではまた。

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