アスリートの熱中症予防~食べて身体を冷やす~
どんな人でも暑さと付き合うこの時期。
アスリートも例外はありません。
私もアウトコートでテニスをしていて、灼熱のテニスを経験済みです。
暑さが苦手な私でも食べることで体力付けて夏のテニスを乗り切ったものの、万全にしていても熱中症になったことがあります。
お仲間さんが倒れてテニスコートに救急車を呼んだこともあります。
インドアコートは日が照らなくて楽かと思いきや、湿度との戦いがあって楽ではありませんでした。
運動をする人は代謝がいいですし、運動時は更に代謝が活発になり、体温が上がります。
水泳は水の中で体感は気持ちいいかもしれませんが、運動していますから代謝が高いし汗がちゃんと出ています。
暑さに慣れているアスリートだけど、身体の危険度は皆無ではありません。
この時期は無理しないでください。
「水を飲まない」が成功の秘訣だった時代に栄誉を勝ち取り成功体験を得たコーチから怒鳴られても、自分のカラダは自分で守る意識を大切にしてください。
熱中症から身体を守るポイントは2点
今日は①についてお話します。
暑さで身体の機能が正常に働かなくなっている状態なので、とにかく冷やしてください。
冷やすには身体の外から冷やす方法と身体の内側から冷やす方法とがあります。
適材適所で、やりすぎない程度に活用してください。
【身体の外からのアプローチ】
・日照から避ける、日陰に行く
・涼しい部屋で過ごす(クラブハウスや体育館に涼しい場所があるといいのですが)
・車内でクーラー付けて待機
・保冷剤的なものを持参して身体を冷やす
・ミニ扇風機を使用する
【身体の中からのアプローチ】
・冷えた食べ物・飲み物を食す
・カリウムが多めの食材を食べる(スイカ、バナナ、キュウリなど)
・スポーツドリンクで水分補給をする
・ゼリーやアイスラリーを凍らせて持参し、活用する
・3食しっかりバランスよく食べること
後者の「身体の中からのアプローチ」は主に食での対策です。
【冷えた食べ物・飲み物を食す】
冷えた食べ物飲み物はシンプルに冷たいものを体に通すことで体温を下げてくれます。
ただ、やりすぎると胃腸などの消化器が緊張状態になるので、食べ過ぎないことです。
【カリウムが多めの食材を食べる(スイカ、バナナ、キュウリなど)】
テニスサークル時代にサークル費でスイカを買ってみんなで食べていました。
テニスコートで食べたスイカは、驚くほど身体が引いていくのがわかります!
また、昔はキュウリで水分補給していたといいます。
キュウリは実は水分だらけでもあるのです。
カリウムは体内の塩分のバランスを取ってくれて、身体が楽になります。
オンコートでもアウトコートでも、夏が旬の食べ物にカリウムが多く入っています。
暑い時期はカリウム摂取を意識しましょう。
【スポーツドリンクで水分補給をする】
スポーツドリンクは水分補給を前提として、エネルギー補給タイプと水分補給優先タイプ、またアミノ酸飲料などの目的別タイプがあります。
経口補水液は病の人向けの飲料ですが、尋常ではない暑さの時はシチュエーションにより経口補水液を使うのはありと考えます。
ちなみに、経口補水液が美味しく感じたらまず熱中症でしょう(^^;
スポーツドリンクの特長をよく見極めて適材適所に活用してもらいたいです。
【ゼリーやアイスラリーを凍らせて持参し、活用する】
アイスラリー、私は使用経験がありませんが、氷の粒が入っているそうです。
身体に氷の粒が入るので身体がクールダウンしやすくなりますね。
また、一口タイプのゼリーを凍らせて保冷バックに入れていくと、適当な時間にはいい感じで溶けて、暑さまみれの中で一服の清涼剤になります。
【3食しっかりバランスよく食べること】
なんといっても普段の食事をバランスよく食べるに尽きます!
夏は夏野菜とビタミンB1をキチンと取り入れると熱中症に強い身体になります。
また、食べると体内にコップ1杯程度の水が生成されます。
このコップ1杯も水分補給の一助になります。
食べなかったら水が生成されないので、この水分、あなどれません。
主なところは以上です。
注意点として、タイミングによる摂取エネルギーの取り扱いがあります。
試合前試合中・減量・オフ期など、摂取する糖質量がパフォーマンスに影響することがあるので、その場合は冷たければなんでもいい・・・というわけにはいきません。
普段の食事と冷たい補食との均衡を保つようにしてください。
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