(1/4) PMF(Product Market Fit)した時、どのような感じなのか

元AirbnbのGrowth PM Leadで現在エンジェル投資家を勤めるLenny Rachitskyさんのブログよりお届けいたします。
長いので4回に分けます
元記事はこちら

Q: How do I know if my product is working? What does it feel like when you’ve found “product-market fit”?

この数カ月で、最も象徴的な25の企業の創業者に連絡を取り、一つの質問をしました。

一番最初にproduct-market fitしたと思ったのはいつですか?
その時点がどんな意味をもつかは別として、"何かを手に入れたようだ"と気づいたり、感じたり、経験したことはありますか?

すべてのストーリーを聞き振り返ってみると(後に詳しく述べます)一つのことが明らかになったのです。
全ての企業がPMFを実感する明らかな瞬間があり、ある企業は市場から突然強い”ひき”を経験し、ある企業はすぐにはそれが訪れませんでした。
またある企業では、"勝ち"や"マイルストン"を経験していく中でPMFが明らかになっていきました。
下記は各企業のPMFを分類したものです。

PMFの3つのサイン
・市場からの突然の強い"ひき"
・徐々にではあるが、様々な形での市場からの"ひき”
・プロダクトが受け入れられていることを証明する"マイルストン"の達成

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これらからわかった最大のTakeaway
1. マーケットの”ひき”はいろんな形でやってくる
・オーガニック成長率の明らかな変化
・営業する前に顧客から製品を買いたいと言ってくる
・サイトが落ちたとき、顧客が文句を言ってくる
・壊れていたとしても製品を使ってくれる

2. 半分の企業はローンチ後すぐにPMFに達するが、半分は数カ月から数年かかる
・Netflix:18ヵ月
・Segment:1.5年
・Arbnb:2年
・PagerDuty:2年
・Superhuman:3年
・Amplitude:4年
ただし、達成したときは明らか

3.”ひきの強さ"はフィット(ユーザーの課題をどれほど解決しているか)と初期マーケットサイズ(ニッチか幅広いか)を表す一要素である
Drobbox、Netflix、Tinderは巨大な市場において10倍優れたプロダクトだった→突然かつ大きな"ひき"
Instacart、Superhuman、Substackは初期顧客は狭い市場での10倍優れたプロダクトだった→安定的かつ複合的な"ひき"

What is Product-Market fit anyway?

PMFを感じることが、すなわち成功したビジネスを立ち上げたこと、にはならないことを明確にしておきたいと思います。
本当のPMFを達成するためには3つのことが必要です。
1.人々が欲しいと思う製品を作る - この投稿でまさに述べていること
2. スケールさせることで利益を生む - Cherry, Luxe, Execのような企業は貴重な教訓
3. 安定的に顧客を見つけ維持する - リテンションや営業効率のようなPMFの定量的な側面

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この3つの中で、最もよくない要素は一番最初の"人々が欲しいと思うものを作っていない"時です。
この投稿でフォーカスしているのはこの要素についてで、人々が欲しいものを作ることができた、とどうやって知るのでしょうか?
下記では、ほとんどこれまで公開していない25社の「何か特別なことを持っている」と気づいた瞬間のストーリーです。
明日から詳しく見ていきましょう。

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