IVP PartnersによるSaaSスタートアップが資金調達する上でのTIPs
crunchbase newsよりお届けします
https://news.crunchbase.com/news/how-to-raise-funding-saas-startups-ivp-handbook/
Institutional Knowledge: IVP Partners Share Their Best Tips For SaaS Startup Fundraising
IVPはSaaSスタートアップの資金調達を熟知しているファンドです。
41年の歴史を持ち、主にSeriesB以降の企業に投資しています。
今年初め、IVPは18億ドルのファンドをクローズしました。
これは17個めのファンドで、過去最大規模です。
また今年は10のポートフォリオ企業がIPOしました。
Coinbase, Robinhood, Sofi, Comapss , ZipRecruiterなどです。
これらのトラックレコードから、IVPのパートナーを務めるSaljoughianとMiaoはSaaS企業の資金調達に関するハンドブックを執筆しました。
主に、資金調達時にSaaS企業のファウンダーが理解すべきメトリックスについて書かれています。
このゴールは、ファウンダーと投資家がともにやりやすくなることです。
"長年にわたって蓄積してきたナレッジを集結し、成長率、NRR、その他SaaS企業にとって重要なKPIについてまとめました。
同時に気を付けるべき落とし穴についても触れています"
先に述べたように、IVPのポートフォリオは今年に入ってすでに10社IPOを果たしていますが、これはIVPにとって過去最高の記録であり、今年後半には更なるIPOが期待されています。
2021年は投資ペースも加速化しており、シリーズCラウンドのリード投資を数多く行っています。
オンラインイベントのHopin、心臓モニタリングのHello Heart、Edテック領域でオンライン家庭教師のPaperなどです。SaljoughianとMiaoは、IVPの新しいファンドにとって、特にヨーロッパや東南アジアといったUS以外の地域が重要になると考えています。
ここからは、IVPのパートナーがSaaSスタートアップに投資する際、重要視しているいくつかの指標をご紹介します。
Open-Source
もっとも重要な指標の一つは”成長率”です。
下記のグラフを参照し、90%タイルで成長していれば非常に魅力的に見えます。75%でも魅力的です。
そして上手くいっているという何らかのシグナルを探します。販売効率をみて、マーケットのダイナミクスを理解して、10億ドル、50億ドル、100億ドル、200億ドルと成長していく姿が想像できるか考えます
Revenue is one data point
ただし、上記の目安がIVPの投資における確固たるルールというわけではありません。
50%タイルの成長率でも投資することはしばしばあります。
ハンドブックにも記載しましたが、"売上"と"ARR"だけが起業の成功や可能性を図る指標ではありません
パートナーはマネジメントチーム、市場規模、顧客からのフィードバックも参考にします。
定量的な視点50%、定性的な視点50%で判断しています
ハンドブックによると、上場しているSaaS企業のバリュエーションマルチプルは過去最高となっています。
過去5年の平均を見てみると、12ヵ月の予測売上の11.8倍が企業価値となっています。
Increasing the efficiency of the fundraising process
IVPの20ページにおよぶハンドブックにおける分析は、資金調達に役立つだけでなく、今のビジネスを評価したり、取締役会でベンチマークとして使うのにも役立つでしょう。
レイターステージにおけるヘッジファンドの影響や、アーリーステージファンドがグロースファンドを立ち上げてることに関し、テクノロジーイノベーションの追い風は、競争激化の向かい風よりも遥かに大きいと、Miaoは考えています。
スタートアップがミーティング前にこれらを熟知しておくことで、我々とどうパートナーシップを組むのか生産的な話し合いをすることができ、我々も迅速に投資することができると思っています。
明日からハンドブック紹介します
ハンドブックのほんの一部の紹介で終わってしまい、中身があまりなかったので、明日から20ページのハンドブックを要約しながらお伝えしていきたいと思います!(完走できるかしら・・・)
SaaS分野はアナリティカルに投資判断がしやすい分野と考えられています。
そのため、日本でもDNXやOne Capitalなど領域特化したファンドがあり、近年ではレイターステージで海外投資家が入ることも多くなってきました。
逆にいうと、ナレッジが蓄積されやすく、またユーザー視点でみても男性に馴染みが非常にある領域なので、私個人の戦略としては深入りしないでおこうと思っている領域でもあります笑
ただ、一般的な常識は知っておいて損ないと思いますので、ハンドブックの内容は基礎知識としてご紹介していきたいと思います!
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