ボイトレ体験記(その2)
(ボイトレ体験記(その1)の続き)
自主練
毎週のレッスンでは主に呼吸法~腹式呼吸を中心に声の大きさ、高低などを身体の力を抜きながら色々と実践したが、やはりその他の時間もできるだけ練習する時間を見つけることが大事だ。
ただ、思いのほか、自宅でも外でも「思い切り大声を出せる」場がないことが問題。実はレッスンの時間もこちらの時間の22時~23時半と、早い人はもう寝ている時間。そんな時間帯に部屋の窓は閉めているとはいえ、大声で「あーーー!!!」と発声するのは少し勇気が要ったが、幸い5回とも近所からクレームが来ずにホッとした。
自主練としては、仕事(在宅勤務時)の合間にチョコチョコ庭先でやっているJumping jacks(飛び跳ねる運動)の時に「いち、に、さん、し!」とお腹から声を出すようにした。これはトヨコさんのアドバイス。また、普段の会話時も何となくだが、「お腹から声を出す」を意識するようにした。もしかしたら職場の人は私の声が「いきなり大きくなった」と引いていたかもしれない・・・。その他、これは定番だと思うが、「あ、え、い、お~」的な短い発声練習ももちろん必要。この時に身体を一旦倒してから起き上がるように発声すると上半身の力が良い感じに抜けてお腹から声が出やすいとのこと。
カラオケ復活?
実は最もボイトレに最適な場所の一つは車の中。私の場合は平日仕事をしているので週末限定だが、息子の学校の送迎の車中は最適なカラオケ(もといボイトレ)練習の空間になった。
思えば私はカラオケは学生時代~20代くらいまでは割と好きだったのだが、その後はすっかり足が遠のいていた。理由は最近の流行の曲について行けなくなったこともあるが、自分の声の線が細いというか、きちんと安定した声が出せないような曲にぶち当たることが続き、歌う気が失せてしまっていたような気がする。これも目線を変えて「ボイトレの練習」と思うと、なんだか歌を歌うのも楽しい。これは嬉しい変化。ボイトレの練習として、あまり大きい声でなければ自宅でYoutubeを見ながらカラオケも楽しいし、練習とストレス発散で一石二鳥!
子供達も参戦?
最後の2回のレッスンでは、それぞれ息子と娘が少しずつレッスンに乱入させてもらった。息子(高1)は最初は遠慮がちに入ってきたのだが、すぐにトヨコ先生のレッスンに興味を持ち、結果30分近く「あー--!」と発声をしていた(初めてやったのに、私よりだいぶ声が出ていて完敗、、、)。もともと歌を歌うのが好きそうだから(音楽の趣味は高1にして90年代後半とちょっと古め)、歌のボイトレをやると良いかもな、と思った。彼にとっても良いきっかけになった気がする。
前の週に兄が楽しそうにレッスンを受けるのを見ていた娘(中1)。当日はレッスン最終日であまり時間のないタイミングだったが、一緒に表を見ながら滑舌練習をしたりした。楽しそうだった。
後日「ママ、私ももっとあのレッスン受けたい!」と言われたけれど、子供の習い事にしては贅沢過ぎるのよね・・・。でも、こうやって家族でレッスンを体験できたのは楽しかった。トヨコさんには思春期に入った娘とのアクティブリスニングに関する悩みなど、雑談の時に色々お話ししていたから(実はこの時間もとても楽しかった!)、余計な説明は不要で、サッと委ねてしまった。わずかな時間で誰のこともスッと虜にしてしまうトヨコさん、やはりすごい人!
体験してみて
今回5回のレッスンを受けてみて私なりに変わったこと。
・以前より声が通りやすくなった(あくまでも自己評価)。
・以前より声が大きくなった。
・人前で話すことのハードルが少し下がった。
・話す時にお腹(腹筋)を意識するようになった。
・呼吸筋のマッサージを習慣的にやるようになった。
・(再び)歌を歌ってみたくなった。
・他の人の話すのをよく観察(聞き察?)するようになった。
・トヨコさんのナレーションは改めて「神」レベルだと感じた。
ボイトレは体操と同じで日々進化させることができるものだと思うので、これからも自主練して「鍛えて」いきたい。いつか大音量の居酒屋でも自信をもって話せるようになりたい。とは言え、実はまだ自分の話した放送が恥ずかしくてなかなか聞けないのだが・・・なるべく聞いて改善できるところはしていきたい。日々是精進!
下間都代子さん公式サイト