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薬学生が気になっていたあの漢方薬を使ってみた💊「セルフメディケーションとは?」
こんにちは!
前回に引き続き、薬学生が気になっていたあの漢方薬を使ってみたをお送りします♩
前回の投稿はこちら。
今回はセルフメディケーションを説明します。
セルフメディケーションとは?
セルフメディケーションという言葉を聞いたことがありますか?
世界保健機関(WHO)による定義は、
自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることです。
セルフメディケーションを1度でもしたことがある人は多いのではないでしょうか。
例えば、頭が痛い、おなかが痛い、熱があるときに
市販薬を飲んだことがあると思います。
それセルフメディケーションです!
どんなときにセルフメディケーションをすれば良いの?
ではどんなときにセルフメディケーションをすれば良いのでしょうか。
「軽度な体の不調」と言ってもどこまでが軽度なのか、何が正常なのか、分からないこともありますよね。
頭が痛い、おなかが痛い、熱があるなどは
日常によく起こる症状ですが、
その症状のかげに重大な病気が潜んでいることもあります。
突然生じた症状や今までに経験のない症状には
市販薬を使うべきではありません。
判断がつかない時は薬剤師さんがサポートをします!
市販薬を使用するか?
それとも医療機関を受診すべきか?
お話をして判断してもらいましょう。
漢方薬とセルフメディケーション
では、漢方薬とセルフメディケーションはどう関係があるのでしょうか。
実は、高齢化社会の中でセルフメディケーションにおける漢方薬の役割が期待されています。
最近では一般用医薬品の中にも、
医療用と同じ成分の漢方処方のエキス製剤や、
消費者が利用しやすいように
さまざまな工夫をした漢方製剤、
さらには漢方処方を意識させない商品名など、
消費者が漢方薬を選択しやすい環境づくりもすすめられています。
✅エキス製剤
私たちが実際に服用するときの漢方処方のかたち(剤形)には、
・煎剤(せんざい)…切断生薬を煎じて服用するもの
・散剤
・丸剤
・エキス剤…漢方処方の抽出液を濃縮・乾燥して得たエキスを製剤化したもの
・軟膏剤
などがあります。
現在ではエキス製剤を用いられることが多いです。
あの市販薬、実は漢方だった!?
先程述べた、漢方薬を意識させない名称の製品が増えています。
ナイシトールという商品を聞いたことがありませんか?
実はこれは防風通聖散という漢方薬で肥満症に用いられるものなんです!
このような名称を見ただけでは漢方薬だと分からないような一般用医薬品がたくさんあるので、注目してみてください☺︎
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今回はセルフメディケーションを説明しました。
次回はいよいよ、実際に使ってみた漢方薬を紹介します。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました🌱
ゆりな🌼
参考文献
『現代医療における漢方薬』改訂第2版 日本生薬学会