Canto del Maggiso / アルベルゴディフーゾの宿体験
フィレンツェから電車で50分。
Montevarchi駅から10分程度車に乗って進むと、小高い丘が見えてくる。
私がいる「Canto del Maggiso」は、Simonaさんが営むレストランとその周りの空き家を改修して生まれた宿です。
もともとはレストランのみだったところを、数年ほど前に新聞でアルベルゴ・ディフーゾの取り組みを知ってはじめたそう。現在は9つのアパートを持ち、最大20名程度が泊まることができます。一番多いゲストはオランダ、ドイツ、日本の順に多く、6〜10月のハイシーズンは大忙しとのこと。
集落に着くと、すぐにキッチンへ。Simonaさんが笑顔で迎えてくれました。
日本では全く使わないエプロンをして、今晩は30名近くのディナーを準備します。リコッタチーズとほうれんそうを練りこんだニョッキ、パンプキンのスープ、ジャガイモのソテー、紫キャベツのサラダ・・・ひたすら切って切って切りまくる。オーブンからは、いい香りのフォッカチャ、クリームブリュレが出来上がります。
あっと言う間の仕込み。 じんわり、足が疲れているなと思うと、3時間以上経っていました。宿で休んだあと、20時から夜ごはん。
イタリアの晩ごはんは日本より遅いです。
食堂でいただいたディナーは、どれもとっても美味しかった。
さっき切った野菜だ!と言えることもまた美味しさを加算していたのかも。
宿は綺麗に手入れされていて、特に壁の色味が可愛らしい。
内装はSimonaのアイディアを、ショコラティエである旦那さんが形にしたそう。電気配線が見えないようになっていたり、細部に心くばりが感じられます。
今年の冬休みは、ここでしばらくお世話になります。